パンフレットから紐解く、病院が地域ナンバーワンを維持するための戦術

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病院などの医療機関に訪れるほとんどのお客様は地域在住です。足元である地域を疎かにしては経営が成り立ちません。訪れるお客様の中には「地元で評判がいい」「地域で一番」という理由で訪れる人も少なくありません。地域ナンバーワンという言葉は信頼にも直結しています。一度地域ナンバーワンになった場合、それを維持するのもまた大変なことです。今回はパンフレットから、地域ナンバーワンを維持するための戦術を解説していきます。

殲滅戦を行う

自動車業界でナンバーワン企業といえばトヨタです。トヨタがなぜ総合ナンバーワンを維持しているのかといえば、殲滅戦を行っているからです。トヨタのパンフレットを開いてみましょう。軽自動車からSUV、スポーツカー、ワゴンタイプ、ハイブリッドカー、電気自動車など、系列会社のものも合わせると実に多岐に渡ったラインナップを見ることができます。他社が行っていることはすべて実践することで、名実ともにナンバーワンとなっています。

病院においてラインナップは診療科になると言えます。地域で一番多くの診療科を設けることで、とりあえずここに行けば大丈夫という安心感をもたらしてくれます。地域で最も診療科目が多いのであれば、パンフレットにも自信を持って記載しましょう。

広域戦を行う

パンフレットによくある項目で言えば、支店・営業所の紹介です。これもナンバーワンを維持するためには欠かせない項目です。家電業界の雄と言えばヤマダ電機ですが、広域戦を行うことでナンバーワンの地位を維持しています。ヤマダ電機は日本全国で店舗展開を行っており、店舗間で共通するポイントシステムなどの連携が売りの一つです。どの地域でも同等のサービスが受けられるということはお客様にとって安心材料です。

病院において、連携病院や系列病院の数がそれに該当します。引越しをしても、旅行中でも、その町に通院していた病院の関連機関があるということは安心につながるものです。パンフレットに系列店などを記載するのにはこのような効果を狙っているのです。

差別化をさせない

弱者の戦略の一つに差別化があります。他社と違ったサービスを打ち出すことで、オリジナリティを打ち出しお客様を獲得しようとする動きです。業界2位以下の企業では差別化のポイントがパンフレットに大きく掲載されています。

地域ナンバーワンの企業が取る戦術は、オリジナリティを打ち消すことです。2番煎じでもOKですので、とにかく地域の他社がやっていることは取り入れましょう。多くの場合、資本や資源を持っているナンバーワン企業が優位に立つようになります。他に安定したお客様がいるからと言ってトップの座にあぐらをかいているといつの間にか逆転されてしまうことにつながります。

病院の場合、送迎や訪問医療、最新機器の購入など、他機関が取り入れていて自社組織で取り入れていないものはないか、情報を得た上で相手の優位性を打ち消しましょう。

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