カタログ製作におけるイメージ統一の重要性

商品とカタログのイメージ統一
 

製品カタログやサービス紹介カタログの中に、商品の利点やサービスの効果を羅列しただけのカタログを見かけることがあります。新商品などは特に効果や利点を売り込もうと長々と書きたくなるものですが、実際にそのようなカタログを見た人にはあまり記憶に残らないでしょう。

カタログは、あくまでも商品やサービスの購入のきっかけとなるもので、商品やサービスのすべてを説明するものではありません。その為、延々と解説するのではなく、どうしたらその商品やサービスに興味を持ってもらえるのか、その観点から内容を決めていくことが非常に大切です。その為、商品の特長を解説することよりも、購入することによってどんなメリットがあるのかを想像してもらう方法が良くとられます。カタログを仕様書や辞典ではなく、商品購入のきっかけとして位置付けている例です。

商品やサービスを開発する際には商品の「イメージ」も重要な要素になります。どのようなコンセプトなのか、どんな場面で使用されるのか、使用する年齢層や性別は、といったイメージを具体的に描き、そのイメージから商品の効果や色や形などが出来上がっていきます。カタログ製作においても同様に、商品開発時のイメージを盛り込むことが非常に重要です。カタログの装丁や色、厚さなどが商品やサービスのイメージに繋がることで「商品イメージ」に触れる機会が増え、ターゲットの琴線に一層近づくことができます。カタログと商品のイメージがバラバラだと、せっかく商品とカタログに触れても「別のもの」と認知されてしまい、印象に残りづらくなってしまいます。これは大きな機会損失です。

商品を効果的に見せるカタログにはストーリー性もあり、見ていて引き付けられるものがあります。特に最近の自動車カタログなどでは、写真集のようなものも少なくありません。商品である自動車を主人公にした写真集のようなカタログは、見ていて疾走感があり、読み込んでいるうちにその自動車が魅力的に感じてしまう物です。このカタログの作り方ひとつで、自動車の売れ行きが大きく変わる場合もあります。

カタログ製作を行う場合には、まず商品やサービスの持つイメージやコンセプトを十分に把握し上で、これに添った形にすることが一番効果的です。消費者はカタログを見てその商品やサービスが自分にとって対価を支払う価値のあるものかどうかを判断します。特に最近は機能的には同等の物があふれており、消費者が商品やサービスを選ぶ基準は自分の求める機能やメリットと支払う価格のつり合いが判断基準になることが多い物です。

カタログ製作において重要なことは商品やサービスの説明に固執することなく、消費者の需要に対して答えるべきことをきちんと整理し表現することです。そして、商品の魅力やコンセプトをストーリーづけて的確に伝えることが、現代のカタログ製作において重要なポイントです。

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