発注の際に身につけておきたいデザインセンス。どうやったら磨けるの?

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よく「センスがない」「センスがある」という会話を耳にします。そこで話されている「センス」とは、「服装」であったり「会話」であったり「音楽」のセンスだったりします。それらのセンスはかっこいいこと、周りの人とどこか違うこと、雰囲気が良いことなどが良いものとして捉えられています。では、デザインセンスの「センス」も同じなのでしょうか?デザインセンスは、デザインを作る人はもちろんのこと、デザインに関わる人であれば誰でも磨いておきたい感覚です。
今回は、デザインセンスとは何かについてご紹介します。

伝えたいことを伝えられる

ファッションなどでもそうですが、あまりに個性的な格好をしている人のことをセンスが良いとはあまり言いませんよね。個性的なことは自己表現であったり、アートだったりするのかもしれませんが、それが他の人に伝わらないためにセンスが良いという評価になっていません。
デザインも同様です。伝えたいメッセージや想いが伝わらなくては自己完結的なアートと一緒です。芸術的かもしれませんが、ひとりよがりなものになりがちです。デザインセンスとは、「(相手が)伝えたいことを(制作者)が確実に伝える」ことなのです。

個人の賞賛よりも社会からの共感

例えば、踏切の色である「黄色と黒」はよく目立つ配色で、誰もが危険を表わす「警戒色」と知っています。これはデザインです。ところが、ある人が「なんか斬新でいいよね」ということで「水色と白」の踏切にした場合ではどうでしょうか?全く目立たないため、危険というメッセージを伝える踏切の本来の役割を果たさないものになってしまいます。これではデザインとは言えません。デザインとは普遍的であり、共感できるという法則で成り立っているものです。

経験によって成長するもの

デザインセンスで大切なのは感性です。例えば、そのデザインが何故優れているのか?何故世間で受け入れられているのか?ということを感じ取れる感性です。その感性(デザインセンス)は、生まれついてのものもありますが、普段から良いデザインに触れ、模倣して、感じ取ることで磨かれていきます。経験と技術でもって後天的に伸ばすことのできるものでもあります。

デザインセンスに終わりはない

今、私たちが暮らしている日常の中にもデザインは溢れています。TVCM、映画、WEB、街に溢れるポスター、パンフレット、会社案内など、言い出したらきりがありません。平面もあれば、立体、動画もあります。もし平面(紙)デザインだけに関わっていたとしても、その他のジャンルも意識しておくべきです。デザインに対する感覚は、いいデザインに触れる回数に比例して成長していくものです。周囲にあふれるデザインに注意を払い、少しでも“いいな”と思えたら、なぜいいのかを考えてみたり、スクラップしてみたりするといつのまにかデザイン力はあがっていることでしょう。

また、他のジャンルのデザインも意識し、影響を受けることによって新しいデザインが生み出されることもあります。デザインセンスは、意識しだいで常に成長し続けることができるものなのです。

デザインセンスは人それぞれ持っています。自分自身のセンスをしっかりと意識して磨いていくことでデザインに関わるビジネス(デザイナーへのパンフレットなどの発注)でも大いに役立つことでしょう。まずはぜひ身の回りのデザインについて意識してみてください。

 

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