デザイン・色の好みは年齢で変わる

デザインの好みは人それぞれ異なりますが、性別や年齢によってデザイン思考を読み取ることができます。ターゲットの好みをより反映させた媒体は、男性より女性に向けたものが多いので、今回は女性に注目して、雑誌やウェブサイト、LPなどをデザインする際に意識したい配色やあしらい(画面構成)をご紹介していきます。

目次
  1. 年齢に合わせた色の使い方
  2. ターゲット年齢に合わせたUI/UXデザイン
  3. まとめ

年齢に合わせた色の使い方

10代

10代の色の好み

ジェンダーフリーが話題になってきているとはいえ、10代の女の子をターゲットにしているものにはやはりピンクをメインに使用しているものが多いといえるでしょう。

デザインをする上で男の子は青、女の子はピンクにという傾向になるのは、女の子は可愛い色が好きという「決めつけ」というより、お手洗いの男性(ズボン)・女性(スカート)の形のように、「色をマーク化」して考えているものも多いからだと言えます。また周囲に登場するモノのデザインがそうした色味が多いというのも影響としては考えられます。

20代

20代の色の好み

20代がターゲットになると、自分の好みが定まってきた年代なので、「色のマーク化」はあまり関係なく、個人個人で気に入る色も分かれてくるようになります。そのため、消費傾向などによるセグメントが必要と言えるでしょう。

ただし、ファッション雑誌やweb広告を見ると、全体的には色や彩度の区別なくカラフルなものが多く、ポップで明るいデザインが受け入れられやすいといえるでしょう。奇抜で個性的な色の組み合わせを視覚的に問題なく受け入れられるのもこの年代の特徴だと思います。

さらにチャレンジングな色使いも比較的容易に受け取ることが出来る世代のため、ビビットな色味を活用して受け手に印象付けるのも面白いと思います。

30代

30代の色の好み

30代からは派手さや華やかさよりも落ちつかせたキレイで爽やか、もしくは落ち着いたトーンの色合いが好まれるようになります。そのため、沢山の色を使わず、ワンポイントに色を使うパターンがいいでしょう。

爽やか、かつ上品なデザインが好まれるようになりますが、最近は「大人カワイイ」が注目されており、若くなりすぎない「カワイイ」カジュアルさも求められるようになってきているように感じられます。

広告やwebデザイン制作においては対象が何なのかによってイメージを後押しする色味を選択したいところです。

40代

40代の色の好み

40代以上をターゲットとすると、エレガントさや高級感、知性を感じる色が求められるようになります。カジュアルなものでも、どこかに落ち着いた大人な雰囲気が必要になります、また視覚的にも「分かりやすい色分け」が重要視されるようにもなります。

男性の場合は比較的大胆な色味を文字色など効果的に使う事がおすすめですが、女性の場合は敬遠されることもあります。相対的に考えるとこの年代にはやはり落ち着いている色みを使った、文字デザインにするのが良いでしょう。

ターゲット年齢に合わせたUI/UXデザイン

10代

10代に合わせたデザイン

10代をターゲットとする場合は賑やかで、余分な空間が空いていない、華やかさを敷き詰めたデザインが好まれます。たとえばレースやリボン、可愛らしい手書きのイラストなどをめいっぱい配置し、寂しく空いたすき間を作らないようにするのもいいでしょう。フォントなども、明朝体を避け、丸く、あまりカドが無いものを意識して使用するようにしましょう。またコピーライトなどを載せる際にも短く、分かりやすい表現が良いでしょう。

20代

20代に合わせたデザイン

20代をターゲットとする場合は、あからさまな可愛さを抑えてオシャレさを押し出すようにしましょう。あしらいを敷き詰め過ぎず、かつ画面が寂しくならないようにカラフルにするのがいいと思われます。今はドットやストライプの柄が様々なあしらいとして使われることが多く、手書きっぽさがあるフォントでオシャレさを出すのが流行しています。攻め過ぎず、抑え過ぎずといった所でしょうか、難しいですね。

30代

30代に合わせたデザイン

30代をターゲットとする場合は、わざと空間を作り、「オトナの心の余裕」を表すように、余白をあけ余裕さが出るようにデザインすることが多いです。あしらいをゴチャゴチャと使用せず、ワンポイントとして花を飾ったり、キレイな色でぼかしを入れたりして、キレイで爽やかな画面になるようにするのもいいでしょう。ただし、赤ちゃんを持つママ向けの媒体ですと、可愛い手書きイラストなどを多用して「子供らしくて可愛い」デザインをおすすめします。

40代

40代に合わせたデザイン

40代以上を対象とすると、視線が散るような動きがありすぎる画面は避け、しっかりと読み込める落ち着いたデザインを求められるようになります。あしらいが少ない、見やすい画面が好まれますので、文字をなるべく大きめにし、視認性の高いデザインにしましょう。

まとめ

このように、色・あしらい共に年齢に応じた好まれるデザインがあります。チラシ、パンフレット、広報誌やポスター、WEBサイトなど、制作するにあたって自身の好みではなく、「どの年齢層を対象としているのか」を第一に考えてデザインを決めるようにしていきましょう。

ウララコミュニケーションズでは制作にあたり年齢別など様々な状況を考慮しデザインをご提案させて頂きます。ぜひデザインに満足いく物が作りたいとお考えの方などはお気軽にご相談ください。

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