パンフレット作成に欠かせないSTPとは?

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パンフレットを作成しようと考えたときにまず何から始めますか?素材集めでしょうか?それともデザイナーへの連絡ですか?
パンフレットを作成しようと思ったら、まずはSTP分析を行うことをオススメします。STP分析は、どのような方向でパンフレット作りを進めたら良いのか指標を決めるために大いに役立ちます。

STP分析とは何か?

マーケティングの世界で、市場分析を行う際に真っ先に行われるのが、STP分析です。STPとは「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の3つの項目の頭文字をとっています。

STPはマーケティングリサーチだけでなく、パンフレット作成にも活かすことのできる手法です。どのように活かせるのか、STPそれぞれについて解説していきましょう。

セグメンテーション(市場細分化)

セグメンテーションは市場の細分化と呼ばれます。つまりどの市場で勝負をするのかということです。新しく飲食店をオープンさせようとした場合、居酒屋なのか、レストランなのか、それともカフェなのかで市場は全く異なります。市場が変われば、戦略も戦術もまるで変わってきます。
パンフレット作成の場合も同様です。まず自社がどの市場にいるのかを調べます。レストラン市場にいる場合、パンフレットにはこだわりの野菜やシェフの紹介、メニューなどある程度ボリュームのある内容が必要かもしれません。
しかし、カフェの場合、重要視されるのはお店の雰囲気です。家具がどこで作られたとか、照明がどうだとかいう情報を細かに文章で説明するよりも一枚の写真を掲載したほうがパンフレットにはふさわしいものになります。

カフェの中でも、マスターがいる昔ながらの喫茶店なのか、それともチェーン店のように気軽に入れるお店を目指すのかでも市場は変わります。セグメンテーションをする際にはできるだけ細分化することで、自社の戦うべき市場が明確になります。市場を決めることによって競合、つまりライバルが決まります。

ターゲティング(顧客の絞り込み)

ターゲティングは顧客の絞り込みです。パンフレットを始め広告とはコミュニケーションツールです。コミュニケーションを取る相手が誰かもわからずに話しかけることはできませんよね。話しかけてもきっと盛り上がることはないでしょう。そのため、ターゲティングで顧客の人物像を具体化していきます。
よく行われているのが属性で整理する方法です。年齢層、性別、既婚か未婚か、子どもの有無、職業などです。近年よく行われているターゲティングの方法に「ペルソナマーケティング」があります。個人をもっと具体的に分析していく手法です。上記した属性はもちろん、さらに詳細な人物像(ペルソナ)を作り上げます。例えば、仕事が終わったあとはどんな活動をするのか、朝食はご飯派かパン派か、趣味は何かなど、まるで小説の主人公でも作るかのように人物を作り上げてしまいます。
このように、ターゲットがどのような人物かがわかると、その人にはどのようにコミュニケーションをとれば伝わりやすいかが考えやすくなります。パンフレットであれば、どんなデザインでどこに設置すれば手にとってもらいやすいか具体的な戦略を練ることができるようになります。

ポジショニング(位置づけ)

自社のパンフレットはどのポジションにあるのか、十字にマトリクスを書いて可視化するのがポジショニングです。競合他社の商品(パンフレット)を二つの軸を用いてポジショニングしてみましょう。すると特別偏りがあったり、空いたスペースが見つかったりするでしょう。固まっているポジションはライバルが多く激戦地であることを意味します。一方空いているポジションはライバルがいないため、独占状態であることがわかります。どの位置に自社のパンフレットを置くのか、どのように差別化すれば良いのかがポジショニングを作ることでよくわかります。

STP分析はパンフレット作成のみならず、広報・販促活動全般にも当てはまります。競業他社とどのように差別化し、打ち勝つのか?どんな活動を行っていけば勝てるのかを状況を分析した上で考えていくのがベストです。

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