取材では話を聞くだけ? いえ……体、張っています!

これまで医療系の雑誌編集などをしていた私は、
ありがたいことに医療系の仕事を任されることが多い。
そして、その度に医療機関へ取材に行くことになるのだが、
医師の話を聞くのは、実に楽しい。

医療は自分の身近なものなのに、まったく未知の世界。
そんな私でも、医師の話を聞いているだけで、
自分の頭がよくなったように思えてしまうから不思議だ!

これまで取材してきた医師は優に100人を超える。
こうして門前の小僧的な知識を蓄えた私は、
いろいろな人に知ったかぶりをかましているのは、
ここだけの話にしておこう。

取材って、ただ話を聞くだけでしょ、
……なんて思われるかもしれないが、
いやいや実は、体を張ることもあるのだ。

それは、取材内容に合ったイメージ写真を撮る時。
患者さんに協力していただくわけにはいかないので、
どうしても自分がモデルになるしかない。

患者役で医療面接を受けるシーンや
写真のように歯科治療を受けるシーンなど、
俳優よろしく、いろいろな患者役になりきってきた。

karasawa2

そんな中いちばん大変だったのは、内視鏡の取材の時。

そのクリニックでは、当時では画期的な経鼻内視鏡を
いち早く取り入れ、患者負担を減らすことに努めていた。
「オエッてならないし、会話しながら検査できるんですよ」
と医師も笑顔で説明する。

私は一応聞いてみた。
「実際に患者さんに使っている写真ってありますか?」
「ないですねぇ。なんなら今撮影しちゃいます?」
……私のいやな予感は当たった。

まずは鼻の中に麻酔のスプレーをして、いざ挿入。
確かにオエッとはならないが、異物が鼻から挿入されるのだ。
どうしても涙が出てきてしまう。

「痛くないのがウリなんだから、泣かないでくださいよ~」
カメラマンがニヤニヤしながら注文を出してくる。
そんなこと言ったって、出るものは出るのだから仕方ない!
……なんて言えるわけもなく、がんばって笑顔を見せた。

ようやく鼻から内視鏡が抜かれた。
「胃の上部しか見ていませんけど、きれいでしたよー」
これで異常があったら目も当てられない!
とはいえ、タダで検査してもらえたのはラッキーだった。

このように時には体を張りながら仕事している我ら編集者。
「どんな時でもお客様の立場になる」はお任せください!

karasawa1

(プロフィール)
柄澤正明
編集・ライター歴は16年。
主に「医療」「食」分野を経験してきました。
会社のみんなとカラオケ倶楽部を作るも、
それぞれヒトカラ行って楽しんでます(笑)。

実績あるプロにお願いしてみる、問い合わせはこちら

制作事例 / 医療・健康

  • 自殺予防啓蒙パンフレット制作

    株式会社東京法規出版

  • ヘルスケア商品カタログ制作

    株式会社フューチャーゲート

  • 健康カレンダー デザイン制作

    株式会社東京法規出版