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注目される広報誌の表紙デザインを作るための3つのコツ

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広報誌を作るために欠かせないのが広報誌の第一印象を決める表紙デザインです。表紙デザインの如何で注目されるものになるかどうかが決まると言っても過言ではありません。

東京オリンピックや札幌オリンピックのメダルデザイン、西武百貨店の袋のデザインや無印良品のデザインなど、誰もが知っているデザインを手がけた日本屈指のデザイナー、田中一光氏は「デザイナーは町医者であれ」と語っています。デザイナーが「町医者」であることは、注目される表紙デザインを作るコツと大きく関わっています。そのコツを3つにまとめました。

手術の前に診察を

どんな医者でもいきなり手術を行う人はいません。まずは診察をし、どこが悪いのか、どのような治療が効果的なのか検討してから治療を行うのではないでしょうか。

広報誌作りも同様です。まずは視察が大切です。広報誌が設置されるであろう場所を確認しましょう。設置棚には何種類ものライバルたちが並んでいます。もしそこに新たに広報誌を入れるとしたら、どのようなデザインをすれば注目されるのか意識してみることです。

次に、書店に視察に行きましょう。広報誌のターゲット層が好みそうな雑誌や書籍をチェックします。どのような文字が好まれているのか、写真は?イラストは?レイアウトは?一番響きそうな手法を探ります。視察で得た情報を、クライアントからの依頼と併せてまとめしょう。

サブターゲットを意識する

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様々な患者を受け入れる町医者も、診察した際に別な病気の可能性を考えます。もしかしたら併発していたり診断よりも病気が拡大していたりすることも考えられるからです。中心となっている原因から周囲へと意識を広げます。

デザインも同様で、メインターゲットから周囲に意識を広げる必要があります。そのためには、視察を終えたら、まずは調べたことを一旦忘れましょう。外からの情報に引っ張られすぎてしまうと、注目されるデザインどころか、どこか似たようなデザインになってしまう可能性があります。

忘れたら、次のステップは伝えたいこと、必要なことをリストアップすることです。まずは発信するターゲットを再確認します。そして、そのターゲットの周辺も意識してみましょう。例えば、医療関連の広報誌であれば、メインターゲットは医療従事者ということになりますが、サブターゲットとして病院に訪れる人の目にも止まるデザインを意識します。患者さんや出入りする業者などが含まれるでしょう。これらサブターゲットも含めた上で伝えたいこと、必要なことをリストアップしてみてください。

100%伝わることを目指さない

世の中、100%これが正しいというものは多くありません。特にデザインのように見る人の視点や考え方によってイメージが変化してしまうものであればなおさらです。100%伝えることを目指してしまうと、情報量が多すぎて結局何が言いたいのか全くわからなくてしまったり、バランスが崩れて迷いばかりが伝わるデザインになってしまったり、こちらの思い込みが強く反映されてしまい、ターゲットに響かないものになってしまうことがあります。

100%を目指さないということは目に留めた人に想像するための余地を残すということです。コピーではしっかりと語っているのに、ビジュアルで少し外したものを使用するなど、見た目の印象に「もやつき」を仕掛けましょう。もやつく、つまり気になるからこそページをめくってみたくなるのです。

ここまで3つのコツを挙げてきましたが、基本の読みやすさ、わかりやすさは必須項目です。人に親切なデザインを心がけましょう。どんなに素敵なコピーでも流行りの書体でも、文字が見えにくければ読みづらくなりますし、伝わらなくなってしまいます。読む人の年齢、性別、シチュエーションなどを考えてデザインを施すことが大切です。
まさしく、身近な患者さんに対して丁寧に親切に対応する町医者の如くです。

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制作事例 / 広報誌

  • 医療系広報誌制作

    NPO法人リハビリテーション医療推進機構CRASEED

  • 印刷会社社内報制作

    トッパン・フォームズ株式会社

  • 文化事業情報誌制作

    福井県文化振興事業団

読まれる広報誌のデザインとレイアウトを考えるコツとは?

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読まれる広報誌のデザインとレイアウトを考えるコツ

広報誌はその目的やテーマによって読む人の性別、年齢、職業、趣味趣向がそれぞれ異なります。そこで、デザイナーは広報誌のコンセプトを踏まえ、読ませたい人に読んでもらえるデザインやレイアウトを考えていきます。どんなポイントに留意して広報誌のデザイン・レイアウトを考えていけばよいのでしょうか。そのコツについてまとめました。

伝えたいことの優先順位はついているか

新聞の紙面を見てください。記事によって写真の大きさや文字の大きさが違うことに気づくでしょう。新聞は優先順位の高いニュースを大きく、優先順位の低い記事は小さく扱います。優先順位に応じて紙面にメリハリをつけているのです。そのため、忙しい人は大きなニュースを中心に読んだり、大きな文字のみ目を通したりします。逆に新聞や雑誌が全て均一の文字で埋め尽くされていたとしたらどうでしょうか?メリハリのない誌面は何が重要で、何について書いてあるのかよくわかりませんよね。さらに、どこから読んでいいのかわかりにくく、「つまらない」という印象を与えてしまいます。

どんな広報誌にも「特に読ませたい記事」というものがあります。記事の内容に優先順位を決めてメリハリのあるレイアウトをすることによって読む人の興味を引きつけることができるのです。

記事にメリハリをつけるコツ

素晴らしい文章でどんなによい記事だとしても、文字ばかりの誌面では興味を引きつけることはできません。そのため、誌面に賑やかさを出すことが大切です。例えば、記事の内容に関連する写真やイラストなどを使うことによって、見た目のメリハリをつけることができます。写真やイラストはメリハリを出すだけではなく、記事の内容をわかりやすく補足してくれる効果もあります。ただし、使いすぎはかえって記事の内容を抽象的にしてしまうので注意が必要です。

誌面の印象を決めるわかりやすいレイアウトのコツ

広報誌だけでなく、すべての読み物に言えることですが、誌面の印象を決めるのは「文字の大きさ」と「行間」です。広報誌などのデザインを行う際には特に気を遣いたい部分になります。ここでどのような選択をするかで、作成した広報誌の印象は大きく変わってしまいます。

レイアウトを考える際、タイトル、見出し、本文、キャプションといった文章のパートを抜き出します。それらの大きさを変えてメリハリをつけ、さらにそれぞれの文字の大きさと行間を揃えることによって誌面に統一感が出て読みやすい広報誌になります。

文字の大きさは、読むターゲット層によって変えるのが望ましいでしょう。高齢の方が主なターゲットだった場合、小さな文字ばかり使っては、「読みにくい」「見づらい」といった印象しか与えません。逆に子どもが主なターゲットの場合は難しい漢字は避け、できるだけわかりやすい文章を心がける必要があります。

行間については、つまりすぎても開きすぎても「読みにくい」「見づらい」といった印象になってしまいますので、バランスのとれた行間を決めることが大切です。

 
デザイン・レイアウトにはデザイナーの個性が反映されてしかるべきなのですが、読み手に読みやすいものであること、誌面にメリハリをつけることは読まれる広報誌を作るためには欠かせないポイントです。この2つを押さえた上で、デザインの特徴や差別化について考えていくのが良いでしょう。

 

表紙デザインのコツ

広報誌を作るために欠かせないのが広報誌の第一印象を決める表紙デザインです。表紙デザインの如何で注目されるものになるかどうかが決まると言っても過言ではありません。表紙を作るコツは3つあります。

1つ目は視察です。広報誌が設置されるであろう場所を確認しましょう。そして次に、書店に行きましょう。広報誌のターゲット層が好みそうな雑誌や書籍をチェックします。どのような文字が好まれているのか、写真は?イラストは?レイアウトは?一番響きそうな手法を探ります。

2つ目はサブターゲットを意識することです。メインターゲットから周囲に意識を広げる必要があります。伝えたいこと、必要なことをリストアップしましょう。そして発信するターゲットを再確認します。そして、そのターゲットの周辺も意識してみましょう。これらサブターゲットも含めた上で伝えたいこと、必要なことをリストアップしてみてください。

3つ目は100%伝わることを目指さないことです。100%伝えることを目指してしまうと、情報量が多すぎて結局何が言いたいのか全くわからなくてしまい、ターゲットに響かないものになってしまいます。この章の内容はこちらの記事でも紹介しています。

広報誌制作の流れ

広報誌をつくるステップは7つあります。それぞれのステップをざっと見ていきましょう。

デザイナー

1 企画を作る

「コンセプト」と「ターゲット」、つまり誰に向けて、何を知らせたいのかを考えることが、企画を考える第一歩です。企画が固まったら「台割」と呼ばれる広報誌全体の設計図を作ります。そして広報誌のサイズ、ページ数、配布までの制作スケジュールも決めていきます。

2 取材&撮影

企画の内容が固まったら、その企画を実現するための取材をしましょう。取材の内容によってはプロのライターやカメラマンに外注することも考えられます。

3 デザイン

デザインを組むのはデザイナーの仕事ですが、デザインの雰囲気や、どの部分を強調したいのか等、希望するイメージをデザイナーにしっかり伝えることが大切です。

4 執筆

取材した内容をもとに、原稿を書きます。広報誌の場合は見やすいことが大切なので、先にデザインを組み、その文字数に合わせて原稿を書くほうが、全体の構成のバランスよくなります。

5 校正・校閲

校正とは、誤字脱字などがないかを確認すること、校閲は、内容の事実確認をすることです。固有名詞や店舗名などに間違いがあると各方面に迷惑をかけてしまうことになるので、最後の最後までしっかりチェックをしましょう。

6 印刷

デザインが完成したら、印刷所に入稿します。入稿後に色校がありますが、色の確認に止め、デザインの大幅な修正は避けましょう。なるべく入稿時に完全な状態のデータを作ることが、最終的にミスを引き起こさないためには大切です。

7 配布

色校を印刷所に戻すと、印刷をして冊子の状態で納品されて完成です!この章の内容はこちらの記事でも紹介しています。

デザインを外注する際のポイント

効果の高い広報誌を作成するためには発注の際にコツがあります。

打ち合わせ

まずはコンセプトメイキングです。何のために作るのかという目的や、何を伝えたいのか、どのような広報誌にしたいのか、といった今後進めるにあたって重要なポイントを決めていく必要があります。

次にイメージを上手に伝えることです。イメージを伝えるコツとして、イメージの参考となるサンプルを集めることをオススメします。イメージに近いデザインサンプルを指定したほうがデザイナーにとってもイメージが掴みやすく、上がってくる初校も完成形にそれほど遠くなりづらくなります。

最後に、デザインの効果を高めることが挙げられます。デザインの効果を高めた広報誌を作ろうと考えているならば、直接会って発注することがコツです。ディスカッションを通して依頼を行うことができればより細かなニュアンスやイメージが伝わりやすくなり、さらにはデザイナーの持っている能力も十分に活用することができるようになるからです。この章の内容はこちらの記事でも紹介しています。

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制作事例 / 広報誌

  • Webビジネス会報誌制作

    MGT

  • 病院広報誌制作

    日本赤十字社 福井赤十字病院

  • 印刷会社社内報制作

    トッパン・フォームズ株式会社

会社の広報誌の作り方

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“ある日いきなり、広報誌を作る部署に異動になってしまった…”
“○○までに、広報誌を作ってくれと上司に言われてしまった…”
急にこんなことになったら、誰だって不安になってしまいますよね。

でも、慌てなくても大丈夫!

そんな方のために、ここでは広報誌をつくるステップを7つに分けて、各工程で何をすべきか細かく説明していきます。全部読めば、企業の広報誌の作り方を正しく理解できるはず。ではさっそくご説明してきます。

1 企画を考える

「企画」というと難しく考えすぎてしまうかもしれませんが、まずは「どんな内容を載せたいか」を考えてみましょう。とは言え、いきなりそんなこと言われても分からないという方がほとんどだと思います。そういう場合は、「コンセプト」と「ターゲット」を決めると、おのずと企画の内容が固まってくるはずです。誰に向けて、何を知らせたいのかを考えることが、企画を考える第一歩になるのです。

企画が固まったら「台割」と呼ばれる広報誌全体の設計図をエクセルで作りましょう。ページ数を縦に振り、その横のマス目に企画タイトルをつければ完成です。こうすれば、後々ページ順を入れ替えたりするときにもミスが起きにくくなります。

同時に、この時点で

・広報誌のサイズ、ページ数
・配布までの制作スケジュール

を決めることも大切です。

サイズやページ数により掛かる金額も変わってくるので、併せて検討するのがよいでしょう。一般的に広報誌はA4やB5サイズ、ページ数は24~30ページ前後が多いようです。スケジュールは、最終的な配布日を決めたら印刷所と相談しながら逆算していけば、いつまでに何をすればよいのかが具体的になり、行動しやすくなります。

2 取材&撮影

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企画の内容が固まったら、その企画を実現するための取材をしましょう。取材が初めてという方は、気をつけるべき取材のマナーを以下に挙げるので、ぜひチェックしてくださいね。

●少なくとも1週間前にアポを取る
●アポを取る際、先方が忙しい時間帯は避ける
(たとえば飲食店の場合、11:00~14:00、17:00~21:00の間は忙しいため対応してもらえないことが多い)
●取材の趣旨や掲載誌を、企画書にして送る
●写真撮影がある場合は、あらかじめ伝えておく
●取材時間には、予定時刻の5分ほど前に到着する
(あまり早くつきすぎても、取材先の方の準備ができておらず迷惑をかけてしまう場合もある)
●あらかじめ取材先のことを調べていく
(たとえば著書がある場合はそれを読んでおくと、取材中の会話が弾み、深く聞き出すことができる)

また、取材の内容によりプロのライターやカメラマンに外注するのもひとつの手です。プロに任せた方が、誌面の完成度がグッと高くなるはず。

3 デザイン

デザインを組むのはデザイナーの仕事ですが、デザインの雰囲気や、どの部分を強調したいのか等、希望するイメージをデザイナーにしっかり伝えることが大切です。できたら、希望イメージと近い他の媒体をデザイナーに見せ、「ココのこういうあしらいがイメージに近い」と具体的に伝えると、よりスムーズに制作できます。

よくあるのが、「あれもこれも目立たせたい」と欲張って、結果として何を目立たせたかったのか分からない中途半端な誌面になってしまうことです。こうなってしまうと読者も混乱してしまうので、目立たせたい箇所は優先順位をつけることを意識しましょう。

4 執筆

取材した内容をもとに、原稿を書きます。広報誌の場合は、幅広い世代の方が読むことが多いので、文字数は多過ぎない方がオススメです。

また、執筆とデザインの進め方としては、

A 先にデザインを組んで文字数が判明してから原稿を書く流れ
B 先に原稿を書いて、その文字数に合わせてデザインを組む流れ

の2パターンがあります。広報誌の場合は見やすいことが大切なので、先にデザインを組み、その文字数に合わせて原稿を書くほうが、全体の構成のバランスよくなります。
さらに原稿を書く時に大事なのは、いかに目を惹く見出しをつけるか、です。読者は細かい部分まで読まず、見出しを拾い読みして気になった箇所から読む傾向があるので、見出しを工夫し、「読みたい!」と思わせる記事にすることが大切です。

5 校正・校閲

校正とは、誤字脱字などがないかを確認すること、校閲は、内容の事実確認をすることです。本来は、広報誌全体で漢字の表記を統一するのがベストですが、すべてをチェックするのが難しい場合は、各企画内で統一する方法もあります。

また、広報誌での校正・校閲では、特に下記4点に注意することが大切です。

・取材先の名称・住所・連絡先が間違っていないか
・自社紹介や、取扱商品名が間違っていないか
・QRコードがちゃんと読み取れるか
・アンケートはがきの承認番号が間違っていないか

上記は、間違いやすいうえに、間違えると各方面に迷惑をかけてしまうことになるので、最後の最後までしっかりチェックをしましょう。

6 印刷

デザインが完成したら、印刷所に入稿します。通常、入稿した翌々日に色校が出て、さらにその翌々日に色校を印刷所に戻すというスケジュールが一般的です。色校では、最終的な誤字脱字がないか、写真の色がきれいに出ているかを確認します。本来色校は写真の色を確認するためのものなので、色校が出た後に大きなデザイン修正を入れるのはミスの元です。なるべく入稿前に完全な状態のデータを作ることが、最終的にミスを引き起こさないためには大切です。

7 配布

色校を印刷所に戻すと、印刷をして冊子の状態で納品されて完成です!

いかがでしたか?
難しそうに見える広報誌制作も、ひとつひとつの手順に分けて考えれば、そこまで難しくないことが分かるはずです。読者に読まれる広報誌を目指して、がんばってください!

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制作事例 / 広報誌

  • 福井厚生病院 院内報制作

    医療法人 厚生会 福井厚生病院

  • 地域広報誌制作

    関西電力株式会社

  • トラック・バス製造会社広報誌制作

    三菱ふそうトラック・バス株式会社

病院の広報誌は必要? 作り方のポイントとは

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●病院での広報誌の役割とは?

広報誌は企業や自治体のみならず、最近は病院でも患者さんや地域の住民に向けて制作することが増えています。そもそも広報誌とは、どういった役割を果たすべきなのでしょうか。用途はさまざまあり、従業員向け、会員向け、顧客や市場向けなど、誰に配布するのかで役割は大きく異なります。

病院の場合、病院内の活動やイベント、社会貢献活動などを多くの方々に知ってもらうために制作するケースが少なくありません。「患者さんを診療する」という本来の役割だけでは伝えきれない病院の「個性」や「信念」を訴求しやすく、病院のイメージアップも見込めます。

近年は広報誌を制作せず、Webサイト経由で情報を発信するケースが増えています。しかし紙媒体の広報誌の場合、幅広い年齢層、特にネットに不慣れなお年寄りに対して強くアプローチすることができます。

ふと目に入ったところで気軽に手に取ってもらえることから、Webサイトではなく、あえて紙媒体の広報誌を制作する企業や病院も少なくありません。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やWebサイトと連携することを想定して制作することもあり、広報誌の重要性がさらに増しているのです。

●広報誌を制作するポイント

病院が制作する広報誌には、どんな内容を載せるのが好ましいでしょう。病院の活動を広く知ってもらうのが一般的で、「これを掲載しなければならない」という決まりは必ずしもありません。そのため広報誌の制作担当者は、何を載せるべきかで迷ってしまうケースが多いのではないでしょうか。

最初に考えるべきは、「読者を絞ること」です。例えば患者さんに配布することを想定した広報誌ならば、医師の思いや病院の施設などを案内する、患者さんの家族に向けて配布するなら、健康に配慮したレシピを紹介する、病院選びを迷っている人に配布するなら、医師や看護師を案内する、といった具合に内容を絞り込むことができます。医師や看護師を1人ずつ紹介し、患者さんに対する姿勢や思い、さらには私生活や趣味まで取り上げた広報誌もあります。

次は「情報の見やすさ」です。Webサイトやフリーペーパーなど、多くの情報が氾濫する現在、読み手の「目」は以前よりも肥えています。役に立たなかったりつまらなかったりする情報は読まないのが当たり前です。そのため、読み手が「興味を持つ」「読みたくなる」と思わせる仕掛けづくりが欠かせません。例えば、掲載する写真1つ1つもきちんと精査し、読み手が関心の持つものを選ぶべきでしょう。誌面のレイアウトも工夫し、こだわりを全面に打ち出せるようにする必要があるでしょう。とはいえ、写真の選定やレイアウトの良し悪しを判断するのは難しいもの。掲載すべき内容を決めたら、広報誌や小冊子などを制作する専門のプロダクションなどに相談するのが好ましいでしょう。

●どのように配布する?

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せっかく制作した広報誌も、読者に読んでもらえなければ意味がありません。想定した読者層の導線や、読みたいと思ったタイミングに手に取れる場所を考え配布することが大切です。例えば通院する患者さんに向けた広報誌や冊子なら、受付や待合室などに置くようにします。

通院できない地方の方や病院選びに迷っている方に向けた広報誌なら、WebサイトやSNSを活用するのが効果的です。バックナンバーをWebサイト経由で誰でも読めるようにしたり、新しい広報誌が発行されたことをSNSで告知したりするとよいでしょう。できるだけ多くの人に知ってもらえる工夫を施すようにします。広報誌を読んだ方が病院に親近感を覚え、足を運んでくれるきっかけにもなります。

周囲の噂や口コミがインターネットを通して簡単に広まるようになった現代。正しい情報を伝えるためには、患者さんや地域の住民などに向けて価値ある情報を訴求する取り組みが欠かせなくなっています。病院としての取り組みや姿勢を伝える手段として、自分たちできちんと情報発信できるツールを作っておきたいですね。

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制作事例 / 広報誌

  • トラック・バス製造会社広報誌制作

    三菱ふそうトラック・バス株式会社

  • 地域医療広報誌制作

    株式会社東京法規出版

  • 印刷会社社内報制作

    トッパン・フォームズ株式会社

広報誌の作成で、デザインがよくなる発注のコツ

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自社の広報活動の一環として、広報誌を作成するという選択があります。広報誌と言っても、自社の事業や理念などを広く知ってもらうためにつくる広報誌の他に、特定の人(会員や従業員)に対して情報を発信する会報誌も含まれます。

広報誌を作成する際、自前で全てできれば良いのですが、不慣れな場合、逆にコストがかかってしまった上、中途半端なものが出来上がるリスクを孕んでいます。そもそも制作を得意としている人材がいないのであれば、デザイナーやデザイン会社などに発注するのがベターです。しかし、外注先はあなたの会社についてそれほど詳しくはありません。効果の高い広報誌を作成するためには発注の際にコツがあります。そのコツを3つまとめました。

コンセプトメイキングのコツ

広報誌を作るにあたって、まず取り組むべきは骨子作りです。何のために作るのかという目的や、何を伝えたいのか、どのような広報誌にしたいのか、といった今後進めるにあたって重要なポイントを決めていく必要があります。

これらの内容を一般的にはコンセプトと呼びますが、コンセプトがない状態で外注することは非常に危険です。会社のことをよく知らない社外の人材では、決められないことも多いという点、そしてコンセプトメイキングから携わってもらった場合にコストが非常に高くついてしまうという点がリスクとなってしまいます。

コンセプトを作る際にはできるだけ社内の人材で集まり、決めていくようにしてください。何を決めなくてはいけないのか、何を確認する必要があるのかを会議の前に担当者が洗い出しておくことがコンセプトメイキングのコツになります。

イメージを伝えるコツ

口頭や文章のみで人にイメージを伝えるとうのは非常に難しいことです。もちろん、不可能ではありませんし、漠然とした情報のみを受け取った方が、インスピレーションが湧いて良いものを作れるというデザイナーも中にはいます。しかし、それはとても少ないということを覚えておいた方が良いでしょう。

曖昧な情報でデザイナーに発注すると、多くの場合イメージと異なるものが上がってくるため、それをベースに修正を繰り返すことになり、時間もコストも浪費することになります。

そこで、イメージを伝えるコツとして、イメージの参考となるサンプルを集めることをオススメします。他社のものになると思いますが、イメージに近い広報誌をできるだけ集めてみてください。写真の雰囲気はこれ、全体の構成はこれ、文章の感じはこれ、など、それぞれのイメージに近いデザインサンプルを指定したほうがデザイナーにとってもイメージが掴みやすく、上がってくる初校も完成形にそれほど遠くならないはずです。

デザインの効果を高めるコツ

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デザインの発注はどのようにしていますか?クラウドソーシングが広まっている今日では、日本全国いや世界各国へもパソコン一つで発注ができてしまう時代です。しかし、完璧な完成イメージを既に持っているのであれば別ですが、デザインの効果を高めた広報誌を作ろうと考えているならば、直接会って発注することがコツです。

クラウド上でやり取りをしている場合、デザイナーは基本的に指示内容にできるだけ忠実に作ろうとします。そのため、サプライズのない無難なデザインが上がってくるでしょう。しかし、直接会って話しながらイメージを伝えることができれば、その場でデザイナーよりアイデアの提案を得ることができるかもしれません。ディスカッションを通して依頼を行うことができればより細かなニュアンスやイメージが伝わりやすくなり、さらにはデザイナーの持っている能力も十分に活用することができるのです。

コンセプトに沿って、素晴らしいデザインがあがってくれば、とても効果の高い広報誌ができあがることでしょう。

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