会社案内の価格・費用の相場はどの程度?何を確認すればいい?

会社案内の価格を調べる時のチェックポイント

会社案内を外注する際に気になるのが費用だと思います。見積を確認した時にこの費用は何?その内訳はどうなっている?というよりも、そもそもどうしてこの金額で決定されている?など疑問に思うことも少なくないのではないでしょうか。ここでは会社案内でよくある項目とその金額の根拠などをご紹介いたします。

なお、本内容は必ずしも全ての会社に適合するものではなくあくまでも一つの目安として捉えて頂ければ幸いです。なおチラシの制作のデザイン料金などはこちらをご確認ください。

会社案内の費用はどのように決定されているか

会社案内の費用の内訳

まず会社案内の費用とはどのようになっているかご説明します。一般的に制作業者を選定する際、いくつかの会社に見積もりを出してもらう事になるかと思いますが、会社によって出てくる金額はけっこうバラバラです。

これら金額の変動に大きく関わってくるのは、サービス内容、印刷費、そしてデザインです。そのため、まずはそれらの項目がそもそも何なのか?という事からご説明していきます。

サービス内容とは?

サービス内容とは簡単に言えば制作会社が何を「どこまでやるか」です。この範囲により費用や相場が変わってきます。

例えば全体の台割(ページ配分)を提案するのか、取材撮影はするのか、校閲会社を間に挟むのか、などによって料金は当然変わります。そのため各工程に費用をかければかけるほどクオリティは高まりますが、一方で費用もかさみます。逆に省略すればするほどクオリティは低下しますが、費用は安くあげられます。

このバランスを上手く調整してクオリティを保ちつつ、費用も抑えるという事を目指しましょう。なおとにかく安く上げるために切り詰めるという方法もありますが、成果物の出来を考慮した場合おすすめ出来ません。

また、この項目を全てまとめてやりますというような形で話をする会社もありますが、できればプロセスなどを明確にして、何にどの程度の費用が必要ですと丁寧に説明してくれる会社の方が良いでしょう。そのため見積りを出してもらった時点で気になる項目があれば質問してみましょう。

印刷費の価格設定

続いて印刷費の価格に関してご説明致します。印刷費ついては、まず使用する用紙や加工、部数、色校正の有無などが書かれているか確認しましょう。これらが変われば、費用も大きく変わってきます。特にでき上がった会社案内やパンフレットにおける色や写真にこだわるなら、刷り上がりに限りなく近い色味が出る色校正をつけておくことをおすすめします。

その理由としては校正紙を出力する機械によって色が若干異なってくるためです。刷り上がりに近い色を確認したい場合は本紙校正(実際に印刷する機械で試し刷りする)で確認する方法がおすすめです。ただし、通常の簡易色校正よりは費用がかかってしまうのでその点には注意が必要です。

余談ですが、会社案内はポケットホルダーというペラ用紙(1枚の用紙)を挟むタイプでの会社案内・パンフレット作成も可能です。A3を二つ折りにしたパンフレットだとページを増やすのに4ページ必要になりますが、ペラ用紙なら差し込む枚数を自由に調整できるので、本当に必要な分のページ数に調整することができます。ただし、印刷費は通常の中綴じパンフレットよりも高くなりますので、気になるようでしたら両タイプの見積もりを求めることをおすすめします。

会社案内・会報誌のデザインで決まる

続いてデザインの費用についてご説明致します。制作会社の料金体系にもよりますが、デザイン料金の中で大きく関わるのは表紙です。

表紙というのは、パンフレットや雑誌同様に紙面全体の価値を表す最も重要なページです。そのため、イメージ画像やイラストを使ったり、キャッチやロゴを作ったりして、見映えをよくすることをおすすめします。その分だけ料金は上がりますが、クオリティは確実に高まります。

細部にも手を加えることで費用としては上がりますが、おしゃれに見せたい、スマートに見せたい、ポップに見せたいなどのイメージもより実現しやすくなります。

コストをなるべくかけずに会社案内を作成したいという気持ちはよくわかりますが、金額に合わせてクオリティも変動するとことを踏まえた上で予算と品質のバランスを取りましょう。

とても大事な備考欄。きちんとすり合わせを!

最後に見落としがちな備考欄についてご説明します。備考欄には制作におけるルールが書かれているので、必ず見るようにしてください。校正回数の制限や取材撮影における交通費の扱い、イラストが追加になる場合の費用などが書かれています。なお制作途中に方向転換を考える場合は、この備考欄に書かれている費用が上乗せになる可能性がありますので、ご注意ください。

費用が膨らむ上に時間を余分にかかるという事になりますので、途中の方向転換が発生しないようにプロジェクトを進めていく必要があります。もし経験が無く不安な場合はディレクターを立ててもらうのも一つの手です。

外注する際に費用を抑えるコツ

外注費用を安くする方法

前項でひとまず金額の根拠を説明しましたが、では次にクオリティを保ちつつ、どうすれば安く制作を依頼できるかご説明します。

其の一:できることは自分でやるべし

安く依頼するコツは大きく分けて2つ。それは、「できることは自分でやる」「スムーズに進行する」。これさえ抑えておけば、余計なお金をかけずに制作を進めることができます。

まず考えるべきは「できることは自分でやる」……つまり「作業量の削減」です。

会社案内を作るにはどんな工程が必要なのでしょうか? 1冊の構成を考え、それぞれのページのレイアウトを考え、それに当てはまる原稿を書き、写真を撮り、イラストを用意して、デザイン、最後に印刷……と、多岐に渡ります。その中で、自分でできることはないか考えてみてください。

もちろん、プロに頼んだほうがより効果的なものは上げられるかもしれません。しかし、自社の業務内容を紹介する文章なら自分でも書ける、趣味で写真をやっている社員がいるから、撮影は任せられるかもしれない、イメージ写真を撮るのにモデルを使ったら費用がかかるけれど、社員にモデルになってもらえれば費用はかからないじゃないか!……などなど。じつは経費削減できるところはたくさんあるのです。もしわからなければ、制作会社と相談しながら、「自分でできること」と「制作会社に任せること」を分けていけばよいでしょう。

其の二:スムーズに打ち合わせを進行させる

続いて、「スムーズに進行する」……つまり「作業時間の削減」です。

どんな会社案内を作ればいいか明確なイメージがなく、とりあえず作ってもらったらなんとなくイメージと違っていたからもう一度作ってもらった……。これでは、制作会社の作業は二度手間になってしまい、その分請求を上乗せされます。

また、修正回数が多ければ、それだけ制作会社の作業時間もかかるため、修正回数によって請求を上乗せするのが一般的です。基本的には、「初校」を確認して赤字を入れて戻し、それが修正されているか「再校」で確認し、どうしても修正が必要な部分だけ赤字を入れて戻し、最後に「念校」で最終チェックをするという流れになります。これ以上修正回数が多くなる時は、前もって制作会社に相談しておくとよいでしょう。

事前の「計画作り」は大切です!

「できることは自分でやる」「スムーズに進行する」この2つが大切だと言いましたが、自分だけで考えていても、おそらくどうすればよいかわからないでしょう。その目安となるのが、「見積り」と「スケジュール」。それを見たら、「作業量」と「作業時間」がわかります。

見積りには、作業工程によってどれだけの金額がかかるのかといった明細が書いてあります。逆に、書いていなかったら明細まで出してもらいましょう。そして、なんとなく合計金額だけを見てOKを出すのではなく、一つひとつの項目を精査して、自分でできることを探していきましょう。

スケジュールには、どのような作業が発生して、それがどれくらいの時間を要するのかが書いてあります。校正するタイミングや回数は問題ないか、作業時間は十分にとれているか、最初にしっかり確認しておかないと、あとで修正回数が増えた分などの上乗せ請求があり、はじめの予算と価格が合わなくなることもあるでしょう。

見積りとスケジュールを作るためには、制作会社と事前に打合せすることになります。その場では、作りたい制作物のイメージや、そこにどんな作業が発生するのかなどが議題に上ります。制作会社の営業がうまく話を引き出してくれるので、話しながらよりイメージが具体化することもあります。こうした事前の「計画作り」をしっかり行い、より効率的に効果的な制作物を作りましょう。

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