──せっかくなので、今年の良いニュースも振り返っておきたいのですが……
記憶に新しいのは、出雲大社の権宮司を務める千家国麿氏と高円宮典子さまのご成婚かな。ご存知の通り、千家国麿氏は出雲大社の宮司を代々務める千家家の長男で、「出雲国造」という称号を継承。高円宮典子様は大正天皇の曾孫にあたる女王殿下。由緒正しきご縁と言うことは一目瞭然だけど、詳しく紐解いていけば、天皇家は日本民族の総氏神であるアマテラスを祖神とするのに対し、出雲大社の祖神、初代出雲国造は、伝承によるとアマテラスの次男であるアメノホヒなんだ。つまり、天皇家と千家家は、元をたどれば同じアマテラスの一族だったのかもしれないという説があるよ。
──悠久の時を経て、結ばれたお二人なんですね。なんだかロマンティックです!
でもこれは、ある意味予言されていたことなのかもしれない。アマテラス、つまり天照大神(天つ神)を祀る伊勢神宮は20年ごとに、オオクニヌシ、つまり大国主神(国つ神)を祀る出雲大社は60年ごとに遷宮を行うんだけど、それが去年、くしくも重なったんだ。これは何かを暗示しているんじゃないかと睨んでいたんだけどね。ところで、アマテラスと言えば「カゴメ唄」が関係しているという話があるんだけど……。
『月刊ムー』2014年11月号 参照

──カゴメ唄って、あの『カゴメカゴメ』の遊びの唄ですよね?
そう。「カゴメ唄」は京都の天橋立近くにある籠(この)神社に伝わる「隠し唄」、つまり暗号なんだよ。
ここの裏社紋はカゴメ紋、すなわち六芒星なんだ。実はこれは、ユダヤとの繋がりを示すものの1つとして考えられるんだ。それ以外にもユダヤとの繋がりがあるが、それについてはこちらを見て欲しい。( 詳しくはこちらを参照)
また、遺伝子でも面白い説がある。最近遺伝子の解析がかなり進んできているけど、遺伝子にはXとY染色体があるのはわかるよね?
──はい、授業で習った記憶があります。
このY染色体を分析すると、いくつかの系統に分かれていて、日本人の約40%は「D系統」の持ち主なんだ。このD系統というのは、同じ東アジアの民族である中国人や韓国人にはほとんど見られず、他にはチベット系の民族にのみ高確率で見られる。そして、旧約聖書にある「失われたイスラエル10支族」の末裔とされているシンルン族、カレン族、チャン族などは全てチベット系民族なんだ。それに、ユダヤ人に多く見られる「E系統」は、D系統と同じ祖先から来たもので、もともとは「DE系統」だったと考えられている。つまり、遺伝的に日本人とユダヤ人の祖先は同じだったと考えられるんだよ。他にも、失われたイスラエル10支族の王族である「エフライム族」の系図と、日本神話にある天皇家の系図が酷似しているなど、証拠はまだまだある。ユダヤ人と日本人の間には、密接な繋がりがあると言えるのかもしれない。そう、つまりこれは日本がもちろん、世界の大きな流れの中にあるということなんだけど……。
『月刊ムー』2014年10月号 参照