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2015年1月21日更新
はちイラストレーション:山田 詩子










秀司の時計店を若い女性が手伝っていると教えられた明里。彼と付き合っているのは自分なのに、とモヤモヤしながら様子を見に行く明里だが……?ちょっぴり不思議で心温まる連作短編集第3弾。

埼玉県内で放火、殺人など凶悪事件が連続発生。夜間緊急警備班の若林は、放火現場へ駆けつけ初動捜査にあたる。翌日別の場所で起きた殺人が、放火と繋がると睨んだ若林は……。凶悪犯を追う熱き刑事たちの活躍。


坂口安吾「堕落論」
「白痴」や「桜の森の満開の下」といった他の作品は読んだことがあったのですが、エッセイジャンルの作品も読んでみたいと前から興味があったからです。
「堕落論」「続堕落論」ともに、期待を裏切らず、作者は人間の本質的な欲望を冷静に捉えて整理してくれています。堕落=人間の悪習みたいに見られがちですが、人間だから堕落することは仕方のないものだ、と事実として肯定することによって、美しくそしてスマートに読ませてくれる作品でした。暗いテーマのはずが、なぜか前向きになれて、すっきり読み終われます!そして、この本には「桜の森の満開の下」も入っているので、個人的にはお買い得かなと思います。ふゆイチ対象の本ではないですが、せっかくなので「白痴」も一緒に買って、坂口安吾の世界観にひたってみてはいかがでしょうか。


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