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プロが教える記念誌や社史の表紙デザインの作り方

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表紙は目的次第で作り方が変わる

皆さんは本屋で並んでいる本や雑誌を買うときに、何をきっかけに購入を決定しますか?最初から買う本を決めているときをのぞけば、まずは表紙を見て手に取り、内容を確認して買うことを決断すると思います。さらに言えば表紙に注意がいかなければ、買うことはないのではないでしょうか?

当たり前ですが、表紙は売上を大きく左右します。だからこそ雑誌も書籍も出版社は表紙作成に特に力を入れ、デザイン案も多数出しながら制作しています。

表紙の大切さはなにも雑誌や書籍だけの話ではありません。社史や記念誌も同じです。表紙次第で、「読まれる」かどうかがある程度決まってしまいます。豪華な箔押し(はくおし)で高級そうな外箱に入った社史は、「内容が固そう」などと思われ、案外読まれにくいかもしれません。逆にイラストや人物の写真が効果的に配置され、敷居を下げた表紙は読まれやすいかもしれません。

しかし、必ずしも前者が悪く後者がいいというわけではありません。発刊の目的が記録をメインとし、会社のステータスを表すものが狙いなら読まれにくくても「内容が固そう」な表紙は正解ともいえます。つまり目的やターゲット次第で、表紙の作り方は変わるのであって、正解かどうかは発刊目的に合致しているかで決まるのです。

「読まれない」を避けるためにすべきこと

記念誌や社史を発行するということは、周年を記念して会社が果たしてきた役割や実績をアピールし、ステークホルダーにより高い関心や好意をもってもらうことが一番の目的のはずです。社史や記念誌は全くの部外者がそもそも読む機会もないことを考えれば、贈られたものを手にしたとき、開いてみようという気にさせるかが重要です。

1 題名

まずは題名に工夫が必要です。名は体を表すというとおり、題名で内容がわかるというのが理想です。単純な「●●株式会社記念誌」とか「●●株式会社50年史」というだけでは、堅苦しいだけの本と思われ、開いてもらえる可能性が低くなります。副題でも結構ですので、目立つように、どんな内容かわかるようなタイトルを入れましょう。

2 デザイン

表紙は題名をよく表すものをモチーフにしたデザインがいいでしょう。タイトルだけでは想像できない中味もデザインと合わせてみると、イメージできるようになります。また、箔押しとかPP加工、外箱にするなど装丁で工夫を凝らすのも手でしょう。費用はかかりますが、上質感を醸し出すには不可欠なものです。これはデザインやカラー選定にも通じる部分でもあります。

3 写真

表紙に使うかどうかは記念誌の内容によりますが、中面には役員や社員の写真を多く使用するとよいでしょう。生き生きとした社員の写真は、読者に会社への安心感や親近感を与えます。また、写真が載っていると話題にしやすいので、贈呈したときに、話が弾みます。

デザインで気を付けたいポイント

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読者の注意を喚起しなければならない表紙のデザインは、デザイナーでも全員ができるわけではありません。装丁はデザイナーの中でも特にセンスや経験が必要なものだからです。発注する際は、実績をよく確認して、自分に合ったデザインをしてくれる会社(デザイナー)を選びましょう。

逆に言えばこの表紙のクオリティが高い場合はその制作会社(担当デザイナー・ディレクター含む)の質も高いということが言えるのかもしれません。もし制作会社を探す際に迷われた場合は案外表紙を見て選定するというのも一考です。

ウララコミュニケーションズでは会社案内からビラ、チラシ、社史、記念誌など多様な製品を制作致します。細かなニーズにもお応え致しますので制作物の代行をお考えの方はお気軽にご連絡ください。

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読みやすい病院の記念誌を制作するための4つの工夫

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歴史のある病院などの医療機関は節目の年に記念誌制作を行うことがあります。作成する記念誌はこれまでの沿革や概要などを詰め込むため、非常に膨大な情報量となります。当然ページ数もかさむことになるため、読みやすくまとめる工夫が必要になります。どのような工夫すれば読みやすくなるのか、4つの方法についてご説明していきましょう。

3つのカテゴリーに情報を整理

記念誌を制作するとき、多くの場合、沿革、施設概要、設備、決算等経営情報などが含まれます。それらの項目は次の3つのカテゴリーに分けることができます。それは現在、過去、未来の3つです。

沿革やこれまでの経営情報、過去の幹部については過去の情報にカテゴライズされ、施設や部署、設備、研修などについては現在にカテゴライズされます。今後リニューアルする予定の施設や導入予定の医療機器などがあれば、それらの情報は未来ということになります。

いつの時点の情報なのかを整理することで記念誌はぐっと見やすいものになるでしょう。

時系列で並べる

これまでの歩みを説明する際には、様々な角度からの表現が可能になります。人物なのか、施設なのか、サービスなのか、社会の出来事なのか、これらをテーマごとにまとめてしまうととても見づらい年表が出来上がってしまいます。できれば、様々な情報も一つの年表にまとめ、時系列に追うことができるようにするととても見やすくなります。

このとき、社会で起こった主なニュースを一緒に並べることで、この時代の出来事だったのかと思い起こしやすくするという工夫もできるでしょう。

ビジュアルで表現する

記念誌は代表者の挨拶や沿革など、どうしても文字が多くなりがちです。文字ばかりで構成されている記念誌は、正直見にくいものになってしまいます。そこで、ページの各所に写真や図などビジュアルを加えていくことで見やすいレイアウトを作ることができます。

沿革の部分には当時の写真を並べ、施設概要にはそれぞれの施設や設備の写真を加え、さらに見取り図なども加えることでより見やすくなります。部署や系列などを表すのは文章ではなく図でまとめると良いでしょう。

将来完成する施設などに関してはイラストや模型を写真に収めて掲出するとイメージしやすくなります。

カラーバリエーションは少なく

このページはこの色、このページはこの色とページごとに色を変えてしまうとカラフルで非常に見づらい記念誌が出来上がります。章ごとにカラーを変えるのも一つの手法ですが、記念誌全体を考えた統一感のある色の構成も必要です。

基本的には、メインカラーとサブカラー、スポットカラーの3色で構成するとまとまりがあって見やすい冊子になります。どうしても色を追加したい場合は、メインカラー、サブカラー、スポットカラーの3色のどれかを同系色を選択し、薄めか濃いめに色をずらして使うと全体のバランスを損ねずに済みます。

せっかく作った記念誌を一人でも多くの人に読んでもらうためには読ませる工夫が必要です。記念誌作成の折にはご紹介した4つと言わず、たくさんの工夫をしてみてください。

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社史と記念誌ってどう違うの?作り方から考える違いとは

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社史と記念誌、どちらも企業が作る記録のための冊子ですが、一体何がどう違うのでしょうか。内容や作り方からその違いについて明確にしていきたいと思います。

社史を作る目的とは

社史とは、文字通り企業が自社の歴史をまとめ冊子にしたものを指します。多くの場合は周年記念として作成したり、社長の交代などのタイミングで作成されたりしますが、制作においては会社の都合になりますので、このタイミングでなければならないということはありません。また、社史を作るのは何も営利企業に限ったことではなく、NPOなどの非営利団体が制作することもあります。

社史を制作する目的としては主に企業や団体の歴史を明記することにあります。歴史を明確することによって原点回帰を図ったり、社員の意思統一や士気の向上を狙ったりする場合もあります。

こんなにある!社史の種類

一口に社史と言っても内容によって実は細かく分類されています。一つは「正史」です。正しい歴史という意味で、会社の創業から発刊に至る現在までをまとめたものです。これまで「正史」が作られたことのある企業が再度社史を作る際には、前回作られた以降の歴史をまとめるパターンと、創業時から再度見直していく2つのパターンがあります。

次に、「略史」というものがあります。これまで何度か社史を編纂している場合はこの「略史」の形式で作られることがあります。「略史」の略はすなわち省略のことで、以前編纂された内容をダイジェストのように省略して紹介し、新しい歴史にスポットライトを当てた作り方をします。

1年ごとに内容をまとめたものを「編年史」と呼びます。編年史は1年ごとの形式で編集されているため、毎年発刊されることもあります。
会社(主に経営陣)が社史編纂を行うのではなく、社員またはOBなど外部の人間が作る社史を「外史」と呼びます。

他にも、ある出来事やイベント、創業者などの人物にフォーカスを当てて編纂された「小史」や、事実の確認ができないようなエピソードなどを集めた「稗史」などがあります。

記念誌を作る目的とは

一方、記念誌とはどのようなものなのでしょうか。記念誌は、企業の歴史を綴っていく社史とは異なり、何かを記念したタイミングで作られます。例えば◯周年記念であったり、自社ビル落成記念であったり、株式上場記念であったり、記念誌作成の理由は様々です。ただし、統一しているのは作成の目的です。記念誌はどれも、何か自社に関係することを寿ぐために作られています。

その点が社史とは大きく異なる点で、社史は必ず年表なり過去の経歴なり、歴史に関係する内容が含まれるのに対し、記念誌ではこうした制約はありません。目的がお祝いや感謝ということですから、制作する際の自由度はかなり高いことが特徴です。

社史を作るのか、記念誌を作るのかで方向性は大きく違うことがわかります。まずは、作る目的は何か、作る冊子は社史なのか記念誌なのかを明確にしてから制作に取り掛かると良いでしょう。

 

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社史・記念誌制作の企画に役立つ8つのポイント

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社史や記念誌編纂は会社にとっては一大プロジェクトです。これによって、今後の会社のプロモーションや採用活動に大きな影響が出ます。そんな社史・記念誌制作において、企画作りが大きな鍵を握っています。社史や記念誌を制作する際のポイントを8つご紹介します。

ポイント1:スケジュール

社史・記念誌を発刊する際に、まず考えなくてはいけないことがスケジュールです。いつからプロジェクトがスタートし、いつまでに完成させなくてはいけないのかを確認する必要があります。というのも、多くの場合社史や記念誌というものは会社の「創立◯周年」や「上場記念」など節目に合わせて行われることが多く、締め切りを守らなくては意味が薄れることになってしまうからです。

ポイント2:軸にする内容

社史・記念誌の軸にする内容は一体どんなものでしょうか?例えば、創業者の思いを中心に据えて特集するのか、それともこれまで展開してきた商品の変遷を辿るのかでも大きく内容が異なってきます。軸にする内容さえ決まれば、全体の流れも作りやすくなってくるでしょう。

ポイント3:制作する理由

社史・記念誌を制作するときに重要視したい項目に「制作する理由」が挙げられます。これはどんな内容を作るのか企画するためには欠かせない情報です。周年記念として作るのであれば、これまでのヒストリーは欠かせませんし、上場や世代交代を記念して作るものであれば、また違った企画が必要になるはずです。

ポイント4:予算

予算は社史・記念誌制作に大きな影響を与えます。例えば、周年記念事業全体として1000万円あるとして、そのうちの記念誌制作に充てられる予算はいくらなのかを具体的に知っておく必要があります。予算によってページ数や企画内容は大きく変化せざるを得ないからです。

ポイント5:編纂(へんさん)を行う場所

社史・記念誌制作は膨大な資料を集めることから始まります。こうした資料を保管する場所や、メンバー同士での打合せ、外注先との打合せなどを行う場所が必要になります。しっかりと社史・記念誌制作に集中できる場所を確保できるかどうかで進行度合いが変わっていくでしょう。

ポイント6:担当者や役割

社史・記念誌制作には多くの工程が必要になります。それをたった一人で行うことはかなり大変な作業です。多くの場合、社内の担当者がいて、デザインなど専門的な技術を持つ外注先というメンバーで進めていくことになるでしょう。このとき、誰が何をするべきなのか明確に役割分担をし、それをマネジメントする人が必要になります。

ポイント7:どのようにして進めるか

担当者や役割分担ができると、制作をどのようにして進めるかが重要になってきます。集まった資料の整理・管理の仕方や、取材は誰に対してどんな方法で行うかといった個別具体的なことがらです。担当ごとにプロセスが見える化できると良いでしょう。

ポイント8:分量

予算とも大きく関わってきますが、分量も重要なポイントです。予算によってページ数が決まり、ページ数によって原稿の量が決まり、原稿量によって写真の枚数が決まってきます。この分量を決めることが企画を進める上で欠かせないことになります。

これら8つのポイントを決めずに社史・記念誌の企画を進めていくと、途中で方向転換を余儀なくされたり、余計な労力がかかってしまったりします。そうすると、コスト的にもスケジュール的にも大きな浪費となります。そうならないためにもまずはこれら8つのポイントを押さえてから社史・記念誌の制作にとりかかってください。

 

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社史や記念誌はアイデアが命!平凡でつまらない社史にしないコツ

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なぜ平凡でつまらない社史が多いのか?

数十年に一度の記念行事である社史や記念誌の制作。どの企業も時間とお金をかけて作るのですが、残念ながら平凡でつまらないものが多いのも事実です。多くの社史・記念誌が苦労して制作した結果、社長室に飾られるだけ、あるいは社員の自宅の本棚で埃を被っているだけのものになってしまいます。

なぜ、このような平凡でつまらない社史になってしまうのでしょうか?理由の1つに、社史や記念誌の制作担当者や責任者も初めてのことで、何をやればいいのかよく解らないということがあげられるかもしれません。よく解らないから、他社や一般的な事例を参考にして作り、横並びのありふれた社史になってしまいます。

社史は何をやっても外から文句は言われない。だから好きに作れるはずなのに、世の中には平凡でつまらない社史が多い。せっかくの社史を平凡なもので終わらせるのは、なんとももったいないように思います。

そこにアイデアを注げば、オリジナリティ溢れる社史を作ることもできます。平凡でつまらない社史にするか、それともオリジナリティのあるユニークな社史や記念誌にするか。すべては取り組み方次第です。

ユニークでオリジナルな社史にはこんなにスゴイ力がある!

世の中には平凡でつまらない社史や記念誌が多い一方で、独創的でユニークなものを制作している企業もあります。そのような社史は内々の自己満足で終わるものではなく、社外の様々なところに影響を与えています。オリジナリティ溢れるユニークな社史には、次のようなパワーがあります。

・マスコミなどに取り上げられ評判になる

ユニークな社史・記念誌には、やはり世間の目が集まります。マスコミが取り上げたり、ネットで話題になったりして評判となります。この評判は広告宣伝にはない有形無形の力を生みます。

・企業イメージが上がる

社史の評判によって、会社自体も好感度が上がります。社史が斬新と評判になれば、その企業も斬新なイメージで見られるものです。企業イメージを上げることがどれだけ大変なことかを考えれば、これはスゴイ効果といえます。

・株主などのステークホルダーに評価される

社史が世間の評判となれば、その企業に関係する様々な人が喜びます。自分が関わっている企業が評判となって悪い気がする人はいません。株価への影響までは分かりませんが、関係者が喜ぶことは会社にとって大なり小なりメリットとなります。

・もちろん社員のモチベーションは上がる

自分たちの会社の社史がそこかしこで評価されれば、そこで働く社員は誇らしい気持ちになるでしょう。会社への愛着も増すかもしれません。もちろん、やる気も上がります。

ユニークでオリジナルな社史にする秘訣

社史や記念誌は主に社員や関係者に配るものですが、せっかく作るなら単なる資料のようなもので終わらせたくないですよね。外部の人が見ても楽しめるような、価値あるものにしたいのではないでしょうか。社史をユニークなものに仕上げるのに決まりきった法則はありませんが、次の点に注意すればオリジナリティを上げる効果が期待できます。

・外部業者に丸投げしない

社史を制作するには、どうしても外部のデザイン会社や編集社の力が必要になります。そういった会社は企画やアイデアも提案してくれますが、すべてを外注会社任せにするのはよくありません。

社史は会社の歴史を知ってもらうもの。当然、会社のことを一番知っている人が中心となって進めるべきです。会社のことを一番よく知っているのは、もちろん自分たちです。

・ありきたりなタイトルにしない

社史はタイトル次第で期待感がずいぶんと変わります。よくある「株式会社○○激動の50年」のような、ありふれたタイトルでは中身もありふれたものに思われるかもしれません。せっかく作るのですから、ユニークなタイトルをつけて社史の期待値を上げましょう。

・ありふれた構成にしない

社史をオリジナリティのあるものにするには、やはりその内容、つまり構成がキモになってきます。会社の歴史を振り返るにしても、どこかにユニークなアイデアを入れたいものです。当時の世相とリンクさせるといったありがちな構成では、見た人にもう見飽きたと思われるかもしれません。

・重厚で地味なデザインにしない

社史をユニークなものにするには、見た目のインパクトも大事。歴史の重みを感じさせるためか、重厚で地味な色使いにする社史が多いのですが、どれも似たような感じになり見た人の印象には残りにくいようです。ユニークさを求めるなら、色使いを一工夫してはいかがでしょうか。

オリジナルな社史はアイデアが命!

社史や記念誌は会社の歴史と未来を見せるもの。周りに倣ったり、真似たりする必要はありません。遠慮せずオリジナリティを追求していいのではないでしょうか。ユニークなものにするものはアイデアです。自分たちだけのアイデアを詰め込んで、自分たちだけのユニークな社史や木遠視を作ってみませんか。社史はアイデアが命です。

 

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会社案内や社内報の制作で準備したい6項目

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会社案内は、営業ツールや採用時の会社説明用の資料として、欠かせないアイテムのひとつです。また、社員への通知事項を知らせるほか、社員の気分転換、ときにはコミュニケーションツールともなる社内報は、円滑に仕事をするために必要なツールです。そんな会社案内や社内報を作る際に、何を準備しておけばいいのでしょうか。

1 ターゲットを決める

まずは、誰に向けた制作物にするかを考えます。社内報であれば、社員全員なのか、社員の家族も楽しめる内容にするのか。会社案内であれば、新規の営業をメインにするのか、新卒採用の学生向けにするのか。それによって、大きく内容が変わってくるはずです。

2 何を伝えたいのかを決める

ターゲットが決まれば、自ずと何を伝えたいかやデザインのコンセプトも決まってくるはずです。学生に向けた会社案内であれば、親近感を持ってもらう、営業ツールの役割が大きいのであれば、信頼感を得られる内容に…など、おおまかに内容やイメージを考えます。

3 掲載内容を決める

誰に伝えたい、どんな内容の制作物かが決まったら、具体的な掲載事項を書きだしてみましょう。会社案内であれば、事業所の概要、トップのあいさつなど、必ず掲載しないといけないものをまず洗い出し、さらにターゲットに向けた内容にするために掲載するものを考えます。

また、具体的な情報収集、素材収集もします。会社の企業年などの情報を集めたり、必要に応じて社員へのアンケートを取ったりします。掲載する図表や写真があるか、なければ撮影するのか制作会社へ制作依頼をするのか。実際に制作する際に必要なものを集めていきます。

4 仕様を決める

掲載しないといけない文章量や画像がまとまったら、大きさやページ数を決めます。同じA4サイズでも、三つ折りのコンパクトなものも、数十ページにもわたる冊子にすることもできます。ただ、型抜きや特殊な素材を使用する時には、その分コストもあがってしまいます。予算も考えながら、どのようなサイズ、形にするのか考えます。

5 どのページに何を入れるか

ページの割り振りを決めて、ページ内に入れる内容を整理していきます。社内で制作する場合は、レイアウトを決めるラフを書いていきます。一番伝えたいことはスペースを大きく、目立たせるように、情報を詰め込み過ぎないようにするのがポイントです。制作会社に依頼する場合も、どのページに何を入れるか、おおまかに整理しておくとあとがスムーズです。

6 デザインを決める

素材がすべてそろい、どこに何を入れるかまで決めた時点で、入れたい要素をいかすためのデザインはどんなものか考えます。とはいえ、頭の中で考えるには限界があるので、他社の会社案内を取り寄せたり、制作実績の多い制作会社へ依頼して過去の会社案内などを見せてもらったりすると参考になります。

デザイン制作会社へ依頼する場合は、他社のものを見て、自分のイメージに近いものを見つけ、それをもとにデザイナーへ依頼をするとスムーズです。それが難しい場合は、全体のイメージカラーや「楽しい感じ」「落ち着いた感じ」などの大体の雰囲気を伝えるだけでも、仕上がりが全く違ってきます。デザインだけでなく、企画・編集から依頼する場合も、自分たちのイメージやコンセプトを考えて伝えておくことで、よりよいものになります。

例えば、初めての美容院へ行く際に、何も考えずに「お任せ」というのはかなりリスクが高いことではないでしょうか。雑誌の切り抜きを持っていったり、自分の切りたい長さを伝えたり、イメージ通りの髪型にしてもらえるように準備をするはずです。

それと同じで、制作会社へ依頼する際は、相手が「プロだから」と、丸投げしてしまう場合もあると思いますが、思い通りの物が出来ずに、余計な手間や時間がかかってしまうこともあります。よい制作物を作るためには、しっかりとした準備が必要なのです。

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社史編集者が教える、社史制作前に考えるべき5つのこと

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「創業100周年史」「創業者である社長が70歳を迎えた記念誌」「海外進出10周年記念誌」……近年、さまざまな節目を理由に、社史制作を検討する企業が増えてきました。その内容も形式にとらわれず、その企業のカラーを前面に打ち出したユニークなものが多くなっています。企業社史編纂に携わる編集者が、社史制作を始める前に考えておくとよい5つのことをピックアップしてお教えします。

1.「誰に、何を伝えたいのか」社史を作る目的を明確に!

「社史を作ろう!」と思い立つきっかけは、「創業○周年を迎えること」が多いのではないかと思います。
しかし、きっかけが同じでも、実は社史制作の目的はさまざまです。節目の年に集大成となるものを作りたい。お客様や取引先様に感謝を伝えたい。創業者としての実績を形に残したい。これまで頑張ってくれた社員の励みにしたい。もちろん、これらすべてが目的となる場合もあります。誰に、どんな内容を伝えるための社史なのかが明確になれば、どんな社史にすればよいのかもおのずと決まってくるのです。これが最も大切な作業ですので、経営層を交えてとことん議論してください。
目的・意図が明確でないと、制作会社に依頼する場合にもイメージが伝わらず、納得のいく社史にならなかったり、修正作業などで時間や費用がかさんだりしてしまいます。逆に、目的がしっかり伝われば、制作会社の編集者やデザイナーからプロならではの適切な提案をしてもらえます。

2.よい社史制作には1~2年かかる!

「創業50周年は来年だから、そんなに急いで社史を作らなくてもいい」
ちょっと待って!
社史制作には最低でも1年、本来なら2年以上かけたいところです。

「社長への取材が急な用事でキャンセルになり、なかなか代替日が設定できない」
「校了直前に昔の写真が大量に見つかり、急遽ページを増やして掲載することになった」
「最初は掲載NGだった前社長が、急に載せてほしいと言い出した」
「掲載予定だった社員が急に辞めることになり、ページが空いてしまう」
「社史制作担当者が体調を崩し、引継ぎをしなければならなくなった」

慣れない社史制作にはトラブルがつきもの。上記は、どれも社史制作中に実際に起きたことです。
社史編纂は企業の周年行事の一環として行われることが多く、記念パーティー等に間に合わせなければならないことが大半です。納期を遅らせることができない場合が多いので、スケジュールには十分すぎるほどの余裕をもっておきましょう。

また、せっかくの記念となる社史です。社員全員が納得し、作ってよかったと思える素晴らしい社史になるよう、事前のヒアリングや資料集めにもじっくり時間をかけて内容を決定したいものです。
そして、意外と時間がかかるのが校正作業です。お客様や取引先様の目に触れる社史ならなおさら、記載事項に間違いがあってはなりませんし、単純な文字のミスなどでも企業の恥になります。複数人の目で、落ち着いてしっかり確認できるだけの時間を確保しましょう。

3.決められた予算内で最大限のクオリティを!

「アルバイト・パート・社員全員に取材して記事にしたい」
「せっかくだからお客様からもお話を伺いたい」
「あの著名人からお祝いの言葉をいただけないか」
「フルカラーの豪華な装幀にしたい」

社史を作り始めると、さまざまな要望が出てくるようになります。思い入れが深いほど、内容も装幀も立派で完璧なものにしたい!と思うのは当然です。
しかし、こだわればこだわるほど制作費がかかるもの。取材件数を増やせばライターやカメラマンの手配料が上乗せされますし、高価な紙、鮮やかなインク、箔押し加工などを加えれば印刷費も跳ね上がります。まずはどれだけの予算が確保でき、そのなかでどこまで実現可能かを把握し、取捨選択していく必要があります。制作中に費用について頭を悩ませないためにも、予算とクオリティの兼ね合いについては事前に関係者間で入念にすり合わせることが不可欠です。

4.組織改編は社史制作前に!

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社史には、最新の組織図や会社概要、各部署の紹介等を掲載することが多いものです。だからこそ、組織改編や新規部署開設を考えている場合は、できるだけ社史を制作する前に完了させておくべきなのです。

こう聞くと、「当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、実際には社史制作後に組織図が変わることが少なくありません。というのも、社史に掲載するために改めて組織図を見直し、何度も校正作業をしていくうちに「この部署とこの部署は統合してもよいのではないか」「ここに新規部署を立ち上げれば業務がスムーズなのではないか」などといった課題に気が付くことが多いためです。

社史制作が組織強化につながることは喜ばしいことかもしれません。しかし、せっかく制作した社史がすぐに旧バージョンになってしまうのは避けたいもの。「社史の制作を思い立ったら、まずは組織を見直す」くらいの姿勢が必要ではないかと思います。

5.いかに社員を味方につけるかがカギ!

社史制作は、ほとんどの場合、任命された担当者数人が主軸となって、経営層の判断を仰ぎながら行います。ですがそうしてできあがった社史は、はたして社員に読まれるのでしょうか?読まれない社史を作ることほど骨が折れることはありません。では、どうすれば「読まれる社史」になるのでしょうか。答えは簡単、「社員にも当事者になってもらう」ことです。

社史編纂には、歴史にかかわる資料集めや社員へのヒアリング作業が伴います。その際に、いかに社員たちを味方につけるかがコツ。「何か資料をお持ちの方はご連絡ください」ではなく「○○の情報、○○の時の写真を探しています!」と具体的に呼びかけ、持っていそうな人には積極的に声をかけます。そして「○○さんからこんな情報提供があり、助かりました!」「この写真がここに使われます!」などと、進捗をきちんと周知するのです。表紙案を投票制にするなどして参加を促すのもよいですね。

また、可能であれば、できるだけ多くの社員の写真やメッセージを掲載するとよいでしょう。企業は人の集まりです。企業の歴史をまとめた社史に載ったとなれば、自分は大切にされている、期待されていると思うもの。所属する企業への関心も高まり、社史を手にとってくれるだけでなく、その後の仕事ぶりにも変化があるかもしれません。

「社史を作るなんて、大変そうだな」と思っているあなた。確かに社史編纂は時間も労力もかかる大変な作業ですが、事前準備と周囲の協力、そしてプロのノウハウをうまく借りれば大丈夫。なによりできあがった社史を見れば、大変さなんて吹き飛んでしまうほど感動することでしょう。

 

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プロがおすすめする社史や記念誌の作り方

社史、記念誌を作る

20年、30年と歴史を積み重ねてきた会社や学校などにとって周年事業は、その価値をアピールする絶好の機会です。長く続けられるということは、それだけ社会から信頼され、必要とされ続けている証。周年を迎えるにあたり、改めて継続できる強さの秘密を分析し、紹介することは、お客様への宣伝、社員への教育に非常に役立ちます。以下は社史や記念誌をつくる意義を踏まえた上で、作る際に役立つ情報です。ぜひ参考にしてみてください。

1.社史や記念誌をつくる意義

A. 文化の共有と継承

過去にどんな成功や失敗をしてきたのか、いわゆるビジネス体験の共有は、自社の果たしてきた社会的価値や役割を社員に再認識させ、会社へのロイヤリティを醸成することに役立ちます。

B. 企業の社会的使命の発信

企業が長年にわたり、果たしてきた社会的責任や使命を社員が再認識するよい機会であると同時に、外部に公表することで、その存在意義を発信することができます。CSRとしても役立ちます。

C. 未来への継承

有用な資料は時が過ぎるにしたがって、散逸してしまいます。社史・記念誌の作成はその資料を収集し、保存することにもつながり、未来へ継承することができるようになります。

2.準備段階で気をつけたいこと

物事を整理するときに役立つ5W1Hで考えてみましょう。いわゆる、なぜ(Why)、いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、どのように(How)です。

なぜ(Why):刊行の目的を定めましょう。なぜ出す必要があるのか?誰にむけて出し、どんな効果を得たいのか?目的がはっきりしないと成果が出にくいので、必ずはっきりと定め、社内コンセンサスをとるようにしましょう。

いつ(When):発刊時期を明確にし、スケジュールを組みましょう。パーティ等の周年事業も行う場合は、その日程との調整も必要です。作る内容やボリュームによって制作期間は変わりますが、資料収集の時間を考慮すると少なくとも1年はかかると想定しておくとよいでしょう。一般的には2~3年くらいで制作することが多いです。

どこで(Where):資料保存場所や編纂委員会が活動する拠点を決めましょう。資料収集はやってみると意外と手間取ることが多く、貴重な資料だけに散逸しないように保管ルールを定め、保存する必要があります。活動場所は資料保存方法を想定した間取り(棚の数、セキュリティなど)を考慮しましょう。

だれが(Who):タスクフォースとして編纂委員会を作りましょう。一般的に古い資料は散逸していることが多く、資料収集には思わぬ手間と時間がかかります。できれば専任の方を選びたいところです。ただし、編纂委員で編集・執筆・デザインなどすべての作業を行うことは、膨大な量だけに却って非効率になることがあります。編纂委員は資料収集や編集の基本方針、チェックなど、内部の方しかできない事柄に集中するとよいのではないでしょうか。編集プロダクションやデザイン会社など外部のプロの知見を活用し、編纂した方が、一般的にいい作品になることが多いものです。

なにを(What):どのような本にしたいのか、いわゆる性格づけ(内容・表現・形態)をします。いわゆる資料本としての価値でつくる場合は、分厚い文章多めの本になるでしょうし、従業員など多数の人に読んでもらいたいなら、デザインや構成を相当工夫する必要があります。目的に応じた内容・表現・形態でないと意味がないので、慎重に吟味するとよいでしょう。

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どのように(How):
STEP1:上述したようにまずやるべきことは編纂委員会を結成することです。編纂委員会事務局も置き、まずは委員会で編集方針、発刊時期、スケジュールを定めます。

STEP2:編集方針に従い、仮目次を作成した上で資料収集を行います。現役の方だけでなく、リタイヤされた方々、関係各所に問い合わせをし、協力いただくので、考えている以上に時間がかかるものです。スケジュールには余裕を見ておいた方がいいでしょう。また、貴重な資料をお預かりするため、保存方法や借用の証明書など、細かな手順を定めてから行いましょう。紛失は絶対に許されません。

STEP3:いよいよ原稿作成に入りますが、一般的に記念誌や社史の構成は本文の他に巻頭に置かれるイラストや写真などグラフィカルなページである口絵、本文で紹介された内容を補足する資料編、最後に年表というのが多いようです。もちろん編集方針によって構成はまちまちなのですが、基本の形ということです。収集した資料を基に原稿作成を行いつつ、デザインの基本フォーマットも作成しましょう。あまりにも原稿作成を優先して進め過ぎると、写真やイラストをそこそこ載せるようなタイプでは、後工程でデザインとの調整が大変になることがよくあります。最近の傾向として、昔のような文字ばかりの本ではなく、写真を多用した雑誌に近いタイプが主流になっていますので、誌面デザインにも注力しましょう。また、デザインの中でも表紙を含む装丁は、デザイナーのレベルにより仕上がりに大きな差が出ますので、デザイン発注の際は、デザイナーの実績をよく確認して依頼するようにしましょう。

STEP4:原稿とデザイン・画像・イラストを合体させます。この作業はプロに頼む方がクオリティを高くできますので、デザイン作成会社に依頼した方が無難です。できあがったものを確認(校正)し、修正するところは直して校了後に印刷します。検査し問題なければ発刊し、配布します。
 

3.映像との組み合わせ

最近は印刷した本タイプだけでなく、映像や写真画像、E-BOOKなどを収録したDVDを配布するデジタルタイプも増えています。映像は一瞬で多くの情報を伝達し、臨場感など文字では伝えきれないことを表現できますので、本とDVDを一緒に作成する会社も増えてきています。特に社長や社員のインタビューを映像にすると、文字で見るより分かりやすく伝わるので、おすすめといえるでしょう。
 

最後に

社史や記念誌の作成は、長年営々と信頼を勝ち取ってきた企業・団体のみが許される特権です。「継続は力なり」とはまさにその通りで、作った歴史は「信頼できる会社・団体」という証なのです。新興企業には真似できないことですので、そんなライバルたちに差をつけるためにも、ぜひ上記を参考にして社史や記念誌の制作をしましょう。会社の“格”があがるチャンスです。

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制作事例 / 社史・記念誌

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