パンフレットの制作において、意外と失敗してしまうのが用紙です。デザインや内容に意識がいってしまうのはもちろんですが、用紙を適当に選んでしまうと、イメージとは違うカタチで仕上がってしまうかもしれません。ここではその用紙に関してご説明いたします。紙の質や種類についてご理解を深めることに繋がれば幸いです。
紙の種類
印刷会社によって取り揃えている紙質は違ってきますが、基本的にはコート紙、マットコート紙、上質紙と呼ばれる紙のいずれかで制作をします。
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上質紙
上質紙とは模造紙のように、光沢もマットな質感もない一般的な紙です。発色こそやや暗めですが、紙にコシがあり、手触りがしっかりとしています。表面がなめらかなでさらさらしているので、紙面にボールペンで書き込みをするのにも適しています。
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マットコート紙(半光沢紙)
マットコート紙とはコート紙よりはツヤが少なく、上質紙よりはツヤがある紙のことです。光の反射が抑えられるので、文字が読みやすくなります。色味が落ち着いているため、ナチュラルなデザインのものにおすすめです。よくマットな質感とか言われることが多いです。
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コート紙
コート紙とは表面がテカテカで、つるつるした手触りの紙です。写真やイラストがきれいに映るので、素材を引き出しやすい紙です。またカラフルなデザインのものにもおすすめの紙です。
紙の厚さ
紙の厚みは90kg、110kg、135kgの3種類が一般的です。
90kg、110kgなどの重さは、印刷用紙を原紙(裁断前の紙)サイズで1,000枚(=1連)積んだときの重さです。
紙の厚さを何故重さで表すのか。
種類の分からない新品の紙の束があったとして、種類を見分けるために1枚0.何ミリの厚さをはかるよりもまとめて重さをはかる方が遥かに簡単だからです。
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90kg
90kgは折り込みチラシよりやや厚めで、一般的なA4チラシやチケットなどに使われる厚さです。軽やかな印象を与えられます。
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110kg
110kgはある程度しっかりした厚みがあり、ポスターやパンフレットとしては標準的な厚さです。裏が白でも裏写りはほどんど見えません。
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135kg
135kgは1枚の用紙に重みが出るので、会社案内のように高級感を感じさせるものやカレンダーのように耐久性を求められる印刷物に使用されます。
原紙とは
紙の厚さを表す重さは原紙1,000枚の重さですが、原紙とはなんでしょうか。以下をご確認ください。
原紙に印刷すると以下のような感じになります。
印刷時に紙がズレたりしても大丈夫なように余裕を取っているのですね。
トンボに沿って断ち切ります。
断ち切った後のサイズが一般的なB5やA4などの規格サイズなんですね。
この、原紙1,000枚で110kgになる厚さの、光沢のあるコート紙を「コート110kg」ということになります。
パンフレットを手に取った人にどのような印象を持ってもらいたいかを決めて、紙質と重みを組み合わせます。基本的には、弊社から提案させていただきますが、ご指定いただくことも可能です。
ウララコミュニケーションズでは手触りや質感なども考慮しパンフレット制作を行っております。業種やタイプによっても印象はガラッと変わるため、紙質や特徴を踏まえた制作をお考えの方はぜひご連絡ください。
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