住宅パンフレットは家を買う際の重要な資料。選ばれるためには、この会社の物件に住みたいと感じられるパンフレットである必要があります。読者に住宅のアピールポイントを伝え、成約へとつながる住宅パンフレットとはどのようなものか考えてみましょう。
住宅パンフレットは恋人へのプレゼント箱
結婚や住宅購入は人生において大きなイベント。最後の一歩を踏み出すために、相手にどんなプレゼントを送れば喜んでもらえるでしょうか。
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そもそもなんで付き合ってるの?
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自分のセールスポイントって何だろう?
賃貸マンション、一軒家、新築、中古、ライバルは様々。そんな中でなぜ自分を選んでくれたのか。デザイン、セキュリティ、耐震性、利便性、誠実さ? 相手の好みにあった自分の強みを見つけましょう。
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相手が好むデザインの傾向はどんなものだろう?
強みは大事だけど、どう伝えるかも大事。相手の期待に応える表現方法を考えましょう。
例:耐震性が強み
- バリバリのビジネスマン→ アナタの資産を守る耐震性 / 堅実でクールなデザイン
- 子供のいるファミリー → お子様の笑顔を守る耐震性 / やさしく温かみのあるデザイン
パンフレットを手に取ってくれたということは、その住宅に何かしらの魅力を感じたり期待をこめてくれた証です。自分のどこに期待してくれたのかを考え、この期待を裏切らないアピールをしましょう。
といったように、誰に、何を、どう伝えるのかを考えて、住宅パンフレットの構成やデザインテイストを決めていきましょう。
テクノロジーのアピールは安心・安全につながるように
住宅性能やテクノロジーをウリにしているなら、耐久性・耐震性をアピールして「安心・安全の家づくり」が提供できる会社であることに説得力をもたせたいところです。どんな構造や素材だからこそ優れているのか裏付けを説明する必要がありますが、専門的すぎてお客様が「?」になるパンフレットはよくありません。直感的にイメージできる写真や文章を用いて、難しい裏付けをいかに理解してもらうかが重要です。
また、断熱性や省エネ、アフターメンテナンスといったところもアピールしていきたいところです。テクノロジーをウリにするとなるとスタイリッシュなデザインテイストを求めがちですが、一歩間違えば冷たい印象になってしまうので気を付けましょう。家は憩いの場であることが求められますので、テクノロジーを押しながらも、それが「安心・安心」につながるよう、温かみを残してください。
デザインのアピールはバリエーションを示そう
デザインをウリにしているなら、施工事例の写真と説明を載せるだけで満足せず、設計力・企画力をアピールしながら自由度のある家づくりが可能であることを伝えてください。「こういう家が提供できます」といった見せ方では、その住宅のデザインが好みに合わないお客様は離れていきます。「いろいろな家づくりに対応できます」といった風に要望に応じた家を用意できるといった見せ方をおすすめします。住宅には和モダン風、モダン、クラシック、南欧風、ヨーロピアン、北米、アジアン風などさまざまなデザインがあります。複数のデザインを提供しているなら、タイプごとにページを設けて紹介することで、会社のバリエーションを示すことができます。逆にどれかひとつに突出しているなら、そのワンカテゴリーの中での多様性や違いを見せましょう。
テクノロジーとデザイン、どちらを推すかで、パンフレットの印象も180度変わってくるでしょう。もちろん、どちらか片方に寄せて作ったからと言ってもう一方を切り捨てて作るわけではありませんが、「ウチのウリはコレです!」とアピールできるようになります。ただ、どちらも甲乙つけられないなら「テクニカルパンフレット」「施工事例パンフレット」のように2種類作っておくことをおすすめします。