Webを通して商品やサービスを売るための施策として重要視されるのが特設のランディングページです。バナーやリンクをクリックした際、最初に表示されるページとして、コーポレーションサイトやECサイトよりも先に目にすることになるので、ランディングページのデザインはダイレクトに情報が伝わるように作らなければなりません。つまり、ファーストビューの時点で何を言いたいのかわからないランディングページでは、商品やサービスを売ることができないのです。エステならエステ、健康食品なら健康食品と見た瞬間にユーザーが理解できなければ、さまざまな情報が溢れているウェブの世界では勝ち残っていけません。
ファーストビューのポイントはコピーと画像にあり
ファーストビューに必要なのは、消費者心理を突いたコピーライティングと魅力的な商品写真又はサービスのイメージ画像です。何を売りたいのか、どんな特徴があるのか伝わらなければ、ユーザーは「もっと知りたい!」とサイトをスクロールしません。
コピーというとセンスが問われるように思われますが、重要なのはウェブマーケティングの心理をしっかりと押さえているのかどうかです。お得感をあおるのか、実績をプッシュするのか、ユーザーがそのコピーを見た時にどのような印象を受けるのか、社内の第三者も交えて検証しながら複数案の中から決めていきましょう。売りたい思いが出過ぎた言い回しになると信頼感が得られないので、しっかり根拠を示すことが大切です。とはいえ、長いコピーでは、頭に入って来ません。数字を示して瞬時に根拠を示しましょう。
「●台突破!」
「お客様満足●%」
「●日間無料体験実施中」
「今なら¥●!」
このようなヒキになる数字をコピーに組み込む場合は、まずはそこに目が行くように他の文字要素とはメリハリをつけるようにします。フォントを大きくし、色を変えたりすることでより注視度はアップするでしょう。
当然、コピー以外にも文字要素は入ってきます。ランディングページは自由度が高いページといえますが、ユーザーの興味・関心を引くために、ファーストビューでは、なるべく文字を「読ませる」のではなく「見せる」ように心掛けましょう。飾りを付けるなどのデザイン処理を施せば、ただの文字情報もおしゃれに見せることができます。
売りたい商品やサービスのことをまったく知らない人がランディングページを見たときに、興味・関心を持つかどうかはビジュアルにかかっているといえます。商品の場合、基本的にキリヌキして大きく配置したり角度をつけたりすることでインパクトが出ます。サービスの場合は、実際にサービスを提供している写真・サービスを受けている写真がなければ、イメージ画像を使用しましょう。写真ではなく、イラストやCGでもいいので、サービス内容を想起させるものを選択します。ランディングページのファーストビューはビジュアル勝負なので、撮影するにせよ、購入するにせよ、クオリティの高いものを用意しましょう。
ファーストビューのデザインは色の心理効果に着目
コピーや画像素材を生かすも殺すもデザイン次第です。全体のバランスはもちろん重要ですが、目に入る色についてもこだわりたいところです。どの色をベースにするかは、商品やサービスのイメージによるところも大きいでしょうが、ユーザーがその色をどうとらえるかも気にかけましょう。
赤:行動促進、購買意欲を高められる色ですが、その押しの強さが逆に圧迫感を与えてしまうこともあります。
青:信頼・誠実を感じさせる知的で真面目な色ですが、淡白で冷たい印象をもたれてしまうこともあります。
黄:明るい色なのでにぎやかさを演出できる色ですが、それゆえチープな印象をもたれてしまうこともあります。
緑:自然・安全を感じさせるリラックス効果の高い癒しの色ですが、それゆえに主張に欠けるところもあります。
白:爽やかで清潔感があるため文字や画像を目立たせやすい色ですが、シンプルゆえに無機質にもなりやすいです。
黒:モダンで格調高い演出ができる色ですが、その分親近感が得られにくいのでターゲットを限定してしまいます。
このように色にはプラスとマイナスの特徴があります。商品やサービスに合う色をキーカラーとして採用しつつ、マイナス要素を薄れさせられるように、キャッチコピーや画像のデザインを工夫したり、他の色を組み合わせたりして、的確にユーザーに訴えかけられるランディングページを制作しましょう。