『婚活』という言葉ができてから、何年が経ったでしょうか。いまだにお見合いサイトや婚活パーティがそこかしこで開催され、需要の高さを知ることができます。婚活では数いる異性の中から、自分の魅力を知ってもらい、また相手の魅力を知ることでカップルが誕生していきます。企業の営業活動も同様です。数ある企業の中かから、「この会社と取引がしたい!」と思ってもらうには、まず自社の魅力が伝わっていなくてはいけません。婚活パーティで最初に記入するプロフィールシートこそが、企業でいうパンフレットなのです。パンフレットを魅力的に制作するためのデザインとは、どのようなものなのでしょうか。
自身の魅力について自己分析
婚活パーティにおいて、自身のPRタイムというのは限られており、非常に短いものです。その短時間で何をアピールするのかが重要になってきます。
パンフレットも、スペースも予算も限られており、その範囲内でPRしなくてはいけません。そのために必要なのが自己分析です。企業でいえば、まずは自社の『コアコンピタンス』は何かを分析しなくてはいけません。
コアコンピタンスとは、競合他社にまねできない核となる能力のことで、例えばソニーであれば小型化であり、グーグルであれば検索エンジンとなるわけです。自社のコアコンピタンスとは何かを分析することで、パンフレット内にてPRするポイントがわかってきます。
第一印象と雰囲気
ブルゾンちえみが出演する「人は見た目が100%」というドラマが話題になりましたが、婚活でも見た目はとても重要です。顔やスタイルが良ければそれにこしたことはありませんが、大切なことは清潔感や全体の雰囲気です。
パンフレットでいえば、表紙のデザインと中身のレイアウトです。第一印象は表紙デザインで左右されますし、会社の雰囲気は中身を見ればある程度想像がつくものです。色使いやフォントの選び方一つで大きく印象が変わります。パンフレットに読みやすさ、見やすさを求めるのは当然ですが、会社の雰囲気を表現できているかという要素も検討すべきです。
趣味が合うか
婚活において話が弾むか否かは共通の話題が見つかるかどうかにかかっています。共通の話題が見つからない場合、静かな時間が長く続くか、もしくは一方的にしゃべり続けてあきれられるかのどちらかです。
営業も一方的に話しているだけでは片思いと同じです。話をしながら相手のニーズを聞き出し、そこから話を発展させるのです。パンフレットはツールなので、臨機応変に内容を変化させることはできませんが、特定の相手にとって魅力的に作ることはできるでしょう。つまり、ターゲティングです。誰をターゲットにするかでパンフレットのデザインも変わっていきます。例えば、中国人をターゲットにしたパンフレットであれば、赤を基調としたデザインが好まれますし、欧米人であればいかにも和風なパンフレットが好まれるでしょう。
連絡先の交換
婚活パーティなどではカップル成立がある意味のゴールですが、連絡先を交換できたというのも次につながる成果です。
企業でいえば、受注につながるかどうかのクロージングですね。パンフレットには、担当者の連絡先を記載しなくてはいけません。それもどこにあるのかわからないような小さなものや、代表番号のような担当者につながるまでに時間がかかるようなものでは、途中で諦められてしまうかもしれません。話のわかる担当者につながる連絡先をわかりやすいデザインでパンフレットに表記しましょう。