なぜ平凡でつまらない社史が多いのか?
数十年に一度の記念行事である社史や記念誌の制作。どの企業も時間とお金をかけて作るのですが、残念ながら平凡でつまらないものが多いのも事実です。多くの社史・記念誌が苦労して制作した結果、社長室に飾られるだけ、あるいは社員の自宅の本棚で埃を被っているだけのものになってしまいます。
なぜ、このような平凡でつまらない社史になってしまうのでしょうか?理由の1つに、社史や記念誌の制作担当者や責任者も初めてのことで、何をやればいいのかよく解らないということがあげられるかもしれません。よく解らないから、他社や一般的な事例を参考にして作り、横並びのありふれた社史になってしまいます。
社史は何をやっても外から文句は言われない。だから好きに作れるはずなのに、世の中には平凡でつまらない社史が多い。せっかくの社史を平凡なもので終わらせるのは、なんとももったいないように思います。
そこにアイデアを注げば、オリジナリティ溢れる社史を作ることもできます。平凡でつまらない社史にするか、それともオリジナリティのあるユニークな社史や記念誌にするか。すべては取り組み方次第です。
ユニークでオリジナルな社史にはこんなにスゴイ力がある!
世の中には平凡でつまらない社史や記念誌が多い一方で、独創的でユニークなものを制作している企業もあります。そのような社史は内々の自己満足で終わるものではなく、社外の様々なところに影響を与えています。オリジナリティ溢れるユニークな社史には、次のようなパワーがあります。
・マスコミなどに取り上げられ評判になる
ユニークな社史・記念誌には、やはり世間の目が集まります。マスコミが取り上げたり、ネットで話題になったりして評判となります。この評判は広告宣伝にはない有形無形の力を生みます。
・企業イメージが上がる
社史の評判によって、会社自体も好感度が上がります。社史が斬新と評判になれば、その企業も斬新なイメージで見られるものです。企業イメージを上げることがどれだけ大変なことかを考えれば、これはスゴイ効果といえます。
・株主などのステークホルダーに評価される
社史が世間の評判となれば、その企業に関係する様々な人が喜びます。自分が関わっている企業が評判となって悪い気がする人はいません。株価への影響までは分かりませんが、関係者が喜ぶことは会社にとって大なり小なりメリットとなります。
・もちろん社員のモチベーションは上がる
自分たちの会社の社史がそこかしこで評価されれば、そこで働く社員は誇らしい気持ちになるでしょう。会社への愛着も増すかもしれません。もちろん、やる気も上がります。
ユニークでオリジナルな社史にする秘訣
社史や記念誌は主に社員や関係者に配るものですが、せっかく作るなら単なる資料のようなもので終わらせたくないですよね。外部の人が見ても楽しめるような、価値あるものにしたいのではないでしょうか。社史をユニークなものに仕上げるのに決まりきった法則はありませんが、次の点に注意すればオリジナリティを上げる効果が期待できます。
・外部業者に丸投げしない
社史を制作するには、どうしても外部のデザイン会社や編集社の力が必要になります。そういった会社は企画やアイデアも提案してくれますが、すべてを外注会社任せにするのはよくありません。
社史は会社の歴史を知ってもらうもの。当然、会社のことを一番知っている人が中心となって進めるべきです。会社のことを一番よく知っているのは、もちろん自分たちです。
・ありきたりなタイトルにしない
社史はタイトル次第で期待感がずいぶんと変わります。よくある「株式会社○○激動の50年」のような、ありふれたタイトルでは中身もありふれたものに思われるかもしれません。せっかく作るのですから、ユニークなタイトルをつけて社史の期待値を上げましょう。
・ありふれた構成にしない
社史をオリジナリティのあるものにするには、やはりその内容、つまり構成がキモになってきます。会社の歴史を振り返るにしても、どこかにユニークなアイデアを入れたいものです。当時の世相とリンクさせるといったありがちな構成では、見た人にもう見飽きたと思われるかもしれません。
・重厚で地味なデザインにしない
社史をユニークなものにするには、見た目のインパクトも大事。歴史の重みを感じさせるためか、重厚で地味な色使いにする社史が多いのですが、どれも似たような感じになり見た人の印象には残りにくいようです。ユニークさを求めるなら、色使いを一工夫してはいかがでしょうか。
オリジナルな社史はアイデアが命!
社史や記念誌は会社の歴史と未来を見せるもの。周りに倣ったり、真似たりする必要はありません。遠慮せずオリジナリティを追求していいのではないでしょうか。ユニークなものにするものはアイデアです。自分たちだけのアイデアを詰め込んで、自分たちだけのユニークな社史や木遠視を作ってみませんか。社史はアイデアが命です。