一眼レフカメラというものは便利なもので、プロのカメラマンでなくてもそれなりの写真が撮れます。販促ツールにあまり予算がかけられない場合、まずコストカットできるのが撮影です。社内に一眼レフを持っている人がいれば、その人に撮ってもらっても印刷に耐えうるレベルの画像を用意できます。一眼レフがなくても、スマホで撮った写真をそのまま使用するケースも増えています。販促物を「作る」ことが目的ならそれでもいいかもしれませんが、販促・集客の「効果」を一番に考えるのなら、プロのカメラマンに撮影を依頼するべきです。プロではない人の写真は写真のクオリティだけでなく、制作物全体のデザインの品質を下げてしまうからです。
人物写真に統一感がなくバラバラ
大学や専門学校のパンフレットを制作するときに、よくあるコンテンツとして講師紹介のページがあります。何人もの方の写真を撮ること自体大変なことですが、何よりも難しいのは全員が同じクオリティで撮れているかなのです。一眼レフにしろ、スマホにしろ、素人が撮ってもクオリティの高い写真が撮れることは否定しません。しかし、毎回ハイクオリティの写真が撮れるわけではありません。一枚一枚にバラつきが生まれてしまうのです。しかも、講師の方は全員異なるスケジュールで動いているわけですから、撮影日時や場所もバラバラです。午前に撮るか午後に撮るか、どの部屋で撮るかで明るさも違うわけです。そのたびに設定を調整しなければならないのですが、これはプロのレベルに達していないとできないことです。顔が明るく映っている人もいれば暗く映っている人もいて、あげくのはてにはぼやけている人も。そんな写真を使った学校案内を見て、この学校に入りたいとなるでしょうか? そのページは手間暇をかけたのに、逆効果になってしまいます。プロのカメラマンは日時や場所といった条件が異なっていても、バラつきのない高い品質の写真が撮れるように調整できます。人によって写真の映りが異なると、せっかく時間を割いて協力してくれた方からの印象も悪くなってしまいますので、注意してください。
イメージ画像のような物撮り
ただ商品を撮るだけなら、わざわざプロに頼まなくてもいいとお考えの方は多いかもしれません。しかし、大量の商品を限られた時間の中でしっかりと撮るにはプロに任せた方が早いでしょう。素人が撮ると、時間が掛かる割に、一部が見切れていたり、光が反射していたり、ブレていたりして切り抜き加工もできないような品質になっていることがあります。また、プロのカメラマンが手掛けることで、スタイリストに小道具などをセッティングしてもらいイメージ画像のように見せるやり方で販促効果を高めることができます。商品イメージが向上するので、ブランディングにもつながります。
誰でも簡単にきれいな写真が撮れる時代になりましたが、それでもプロの品質には及びません。その場ではちゃんと取れたつもりでも、実際にツールを制作する上でとても使えないような写真になっていることもあります。もちろんデザイナーが画像補正などで調整しますが限度があります。後悔しないためにも販促・集客ツールをお考えの場合は、プロのカメラマンを手配できるように予算を組むことをおすすめします。