パンフレットの大切な要素の一つに「見た目」が挙げられます。どんなに素晴らしい内容が書かれていたとしても、ビジュアルが伴っていなければ手に取ってもらえません。「人は見た目が9割」と言われますが、パンフレットも「見た目が9割」です。パンフレットをいかにおしゃれなデザインにするかというテーマは広報担当者であれば誰しも苦労しているものだと思います。
今回はおしゃれなパンフレットを作成する裏技について、住宅を例にご説明していきましょう。
おしゃれなデザインのヒントは雑誌から
おしゃれな印刷物と聞いてイメージするものは何でしょうか。ポスターやリーフレット、ファッション雑誌がイメージされる人が多いかと思います。中でもヒントがたくさん詰まっているのはファッション雑誌です。
パンフレットとファッション雑誌にはポスターやリーフレットよりも共通点が多く存在します。最も大きい共通点は冊子であることです。複数ページあるからこそ、考えなくてはいけないこと、工夫できることがあります。
さらに、雑誌によってターゲットとしている層が異なる点も共通しています。住宅パンフレットとファッション雑誌。一見まったく異なるものですが、おしゃれなパンフレットを作るヒントは、おしゃれなファッション雑誌から探すことが可能なのです。
雑誌セレクトのコツ
ファッション雑誌と一口に言っても実に様々な雑誌が販売されています。この膨大な候補の中からヒントを探すのも一苦労です。では、どのように雑誌を絞っていけば良いのでしょうか。
答えは「パンフレットを手に取ってもらいたい人は誰か」という問いかけです。住宅について提案したい相手は誰でしょうか?独身のサラリーマン?それとも30代のファミリー?はたまたリフォームを行う老夫婦でしょうか?誰に向けてのパンフレットなのかによって、セレクトする雑誌が異なります。若い男性がターゲットなら男性向けのファッション誌を、ファミリーがターゲットならミドル層のファッション誌、シルバー向けならそれに応じた雑誌に的を絞ることができます。
雑誌を活用しておしゃれなデザインに
さて、実際にターゲットが一致する雑誌を絞ったとして、そこから何をどのようにアレンジすることができるのでしょうか。まず参考にしたいのは表紙です。冒頭にもお話ししたように、「パンフレットも見た目が9割」です。最初に目につく表紙は特に重要です。レイアウトや写真、デザインなどを参考にすることができるでしょう。
次に、特集記事です。特集記事はその月の目玉とも言えるものです。ページ数の少ないパンフレットを作成する際に参考にするべきはまさにこの部分と言えます。ここも写真やレイアウト、色使い、デザイン、さらに文章のタイトルや見出しのつけ方も参考にすることができるでしょう。
おしゃれな住宅パンフレット作成の裏技としてファッション誌を参考にするという方法をご説明しましたが、一つだけ注意点があります。どの雑誌を参考にしたか丸わかりになるくらい模倣してはNGです。あくまでもターゲットにささりやすくするための参照程度にとどめてくださいね。