来院者に信頼される病院用パンフレットを作成するには

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病院用パンフレット作成時に考慮すべきポイント

患者様や来院者が診療所の診療案内や病院の入院案内といったパンフレットに期待していることは何でしょうか? それは「安心感」です。病気を治療してくれる。手術を任せられる。不安を和らげてくれる。弱った体をケアしてくれる。といった心身の悩みを解決してくれる病院・医療機関であるかどうかを確かめたいのです。医師と患者が顔を合わせる前から「安心感」を生み出すのが病院用パンフレットの役割です。お互いの信頼関係が生まれるコミュニケーションツールとして機能するパンフレットを制作するためのポイントを確認しましょう。

デザインと色が持つイメージ

医療機関なのでクリーンなデザインにしたいという声をよく聞きます。信用・信頼につながる正しい選択ではありますが、無駄なものを省きすぎてクリーンというよりはクールになっている医療パンフレットも少なくありません。クールなデザインはIT系なら効果的ですが、医療系だと逆に冷たい印象をもたれてしまいかねません。医療機器のカタログならそれもありですが、開かれた病院・診療所のパンフレットとしては、温かみのあるハートフルなデザインテイストをおすすめします。ピンクやオレンジを全体のカラー、もしくは重要な文字の色に使うことで、優しく暖かなイメージを与えることができます。

来院者が理解できるテキスト

子供から高齢者まで老若男女が訪れる病院のパンフレットなのに、情報が詰め込みすぎて文字が小さくて見えない、専門の医療用語なので意味がわからないなんてこともあります。ひどい場合、文字の小さな眼科のパンフレットや難しい漢字ばかりの小児科のパンフレットもあります。眼科のパンフレットはフォントサイズを大きく、小児科のパンフレットは漢字にフリガナを付けるなど、どのような人が読むのかを意識した構成で制作しましょう。パンフレット作成においてコピーライティングはとても重要なポイントです。どのように患者に寄り添うのか、地域とどのように関わり、どのように貢献していくのかをわかりやすい言葉で、短く説明できるようにしなくてはいけません。ワンセンテンスでまとめ、キャッチコピーとして活用しましょう。

医療の専門知識がなくても伝わる画像

施設や設備の写真を載せることで、安心感を演出することができます。高級感は必要ないかもしれませんが、こうした写真を一枚あるだけでリアリティが増すので、安っぽいパンフレットから脱却できます。医師や看護師の写真を載せることで安心感も出せます。冷たいメージを与えたくない場合は、かわいらしいイラストを使うことで患者の緊張や不安をほぐし、読みやすさも向上し、一石二鳥です。特に、歯科医院の場合は、症状別のイラストを用意することで、自分の歯の状態をわかりやすく理解してもらうことができる効果もあります。

来院者は最新の医療機器や医薬品が欲しいのではない

T・レビット博士の「ドリルを買う人が欲しいのは「穴」である」というマーケティングの格言があります。患者様も機械や粒が欲しいのではありませんよね。病院のパンフレット作成も同様に、医療設備や態勢の列挙に終始するのではなく、それらがあることで患者様にとってこういう悩みを解決してくれる医療機関である、といったメリットとその裏付けを載せて患者様の安心感に繋げていきましょう。

昔から通っている病院・治療院ならともかく、初めて訪れた場合はそこで手にするパンフレットの印象がその医院の印象になります。伝えなくてはいけないことをただ伝えるのではなく、来院者の安心感につながる病院パンフレット作成を目指しましょう。

信頼と実績

病院の広報の核となる「信頼と実績」は来院者を安心させるのに必要です。パンフレットにはこの目に見えない「信頼と実績」をどのように表現するかがポイントになってきます。実際に勤務するドクターやナースが写真入りで登場すると信頼感が増しますので、ぜひ掲載するようにしましょう。

設置場所

最後のポイントは制作したパンフレットを置く場所です。これは目的とも大きく関係しています。患者や地域に向けてのパンフレットであれば、応接室に置いておいても無意味です。患者や地域の住民が手に取りやすい場所になければいけません。

病院案内に必須の掲載項目

病院案内やクリニック案内を制作することになったけれど、何を載せればいいのかわからないという場合には、自分が患者さんの立場だったらどういう情報が載っているとありがたいのかを考えましょう。欠かすことができないコンテンツは次の4つです。

まず、診療時間と休診日、アクセス情報は必須です。診療時間と休診日については、裏表紙や最初の見開きページなど目立つところに配置しましょう。

料金設定や受付方法、予約の取り方も必要不可欠な情報です。患者さんが迷わないように、「このような症状の方はこちらの科へ」といった誘導ができる内容になっていると親切でしょう。

院内設備も患者さんにとっては病院を選ぶ大きな判断材料になるため重要な情報です。なるべくプロのカメラマンが撮った写真を掲載しましょう。大きな病院やクリニックの場合はフロアの地図などを加えると良いかもしれません。

どんな診療を行っているのか、各診療科の特長も必要な情報です。どのような機材を導入しているのか、どのような先生がいるのかを紹介すると、どのような人に診てもらえるのかを気にしている患者さんにはありがたい情報です。この章の内容はこちらの記事でも紹介しています。

病院設備

読む人に合ったイラストが大切

病院などの医療・健康系のパンフレットを作成する上で意外にポイントとなるのがイラストです。イラストがあることで、デザインが豊かになり、難しい内容を簡潔に柔らかく伝えることができます。

イラストといってもさまざまなテイスト・絵柄があります。デザインそのものは読む人の年齢層や性別、症状などのターゲット設定によって決めるものです。イラストもそのデザインに合わせて、溶け合うようにしましょう。

イラストにはテイストがありますが、それに合わせて金額も異なります。また人や実績によっても大きく異なります。提案内容も予算次第になるので、まずは予算を明確にしつつ気軽に相談してみましょう。この章の内容はこちらの記事でも紹介しています。

 

留意すべきデザインのポイント

もし、病院のパンフレットを作成するのであれば、飲食店や大企業など他の業界パンフレットとはまた違うポイントに留意しておく必要があります。

最初に目がいく表紙のデザインは最も大切にしたい部分です。特に病院のセールスポイントは信頼感と安心感です。一見無難なデザインになってしまうかもしれませんが、この二つの要素をいかに表紙のデザインで表現できるかが大きなポイントになります。

次にパンフレットの内容です。ターゲットである患者さんが知りたいと思っている情報をしっかりと入れていく必要があります。患者さんがどのような情報を求めているのかを考え、どのような色でどのようなレイアウトで表現するのかはまさにデザインの領域となります。患者さんが見てわかりやすく、かつ安心感を持てるデザインがポイントになるでしょう。

病院内や病院周辺などで掲示できる案内やパンフレットだけでは情報不足です。看板や紙媒体では伝えたいけれども伝えきれないときに、役立つのがホームページです。ホームページであれば、記載スペースに縛られることなく情報を掲示することができるので、利便性の高いホームページと連動させていくのが良いでしょう。この章の内容はこちらの記事でも紹介しています。

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