パンフレットと会社案内は名コンビ!
営業や販売で使う商品パンフレットは、それ単体で使うのはもちろんですが、会社案内とセットで使われることも多いのではないでしょうか。
営業マンがお客に説明するときの資料としても、郵送して販促物として使うときも、パンフレットと会社案内はどちらも相手を説得するのに欠かせないツールです。しかし、パンフレットと会社案内それぞれは機能していても、この2つが一緒に使われたときのことまで想定して作られているケースは少ないように思われます。
たとえば、商品パンフレットと会社案内を別々の部署で作っているなんていうことはよくあります。これだとパンフレットと会社案内に共有されるテーマがないため、それを見た相手はまったく関係ない2つの資料に目を通した感覚になるかもしれません。
パンフレットと会社案内、セットで使うことが多いなら相乗効果まで考えて作ったほうが販売力のアップが期待できます。パンフレットと会社案内に販売力の相乗効果をもたらすには、どうすればいいのでしょうか?
パンフレットと会社案内の役割を意識しよう
営業や販売の場面におけるパンフレットと会社案内の役割って何でしょう。パンフレットは商品を紹介する、会社案内は会社を紹介する、というような基本的なことではなく売ることに対するもっと深い部分での役割です。
パンフレットは商品を売り込むツールですから、その役割は商品を買いたくなるよう「気持ちを高揚させる」ことといえます。したがって、商品の詳しい情報はもとより、商品を使うことで得られるベネフィット、さらにはその先にある優越感や誇らしい気持ちなど、感情までも提示することが効果的と考えられます。
一方、セールスシーンにおいて会社案内は販売を側面からフォローするツールといえます。商品に興味を抱いたお客は、少なからずその商品を販売や製造しているのはどんな会社か気になります。信頼できそうな会社が販売している商品なら、相手は安心して買うことができるわけです。そういう意味では、セールスシーンにおける会社案内の役割は「心配を払拭する」ことといえるでしょう。
消費者や取引先の不安を払拭し、信頼されるには会社規模や社歴、業績のほかに、その商品を支えている企業資産=技術、特許、設備、人材などを提示するのが効果的です。また、組織体制や社員教育システム、あるいは企業ポリシーなどを示し、どんな会社でどんな人たちが働いているのかを見せることも有効かもしれません。
パンフレットと会社案内を販売力の高いコンビにする
商品パンフレットで購買の気分を高揚させ、会社案内で心配を払拭する。この役割を意識して各々を作成すれば、パンフレットと会社案内を販売力の高いコンビにすることが可能です。具体的には、次のようなことを心がけましょう。
・意見交換する
商品パンフレットと会社案内を扱う部署が違うなら、少なくとも制作時にはそれぞれの部署同士で意識交換をしましょう。もっともいい方法は、各部署から選抜された人たちによるプロジェクトチームで制作を担当することです。
・会社案内はパンフレットの要素を受ける
パンフレットで述べていることを、会社案内で受けてフォローすることを意識しましょう。たとえば、その商品の製造部署を詳しく紹介したり、これまでの売上推移を明示したりするのもいいかもしれません。
・コピーのトーンを合わせよう
商品パンフレットと会社案内の文章があまりに違うトーンで書かれていると、続けて読んだときその内容を理解しづらくなります。コピーのトーンを合わせたほうが、見た人に情報がすんなり入っていくでしょう。また、コピートーンが違うと同一のメッセージという印象が薄れて、説得効果にも影響を与えます。
パンフレットと会社案内の相性をよくしないともったいない!
パンフレットと会社案内がセットで使われることが多いなら、この2つのツールを最大限に活かすよう作らないともったいないです。それはつまりパンフレットと会社案内をセットで考えて作るということ。別々の意図で作られた2冊よりも、明確な意図をもって作られた相性のいい2冊のほうが、販売効果のアップが期待できるのは当たり前のことなのですから。
せっかく作るなら、相性抜群なパンフレットと会社案内にしましょう。