なぜ人が来ない?よくある観光パンフレット作成の罠

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観光客誘致のためにパンフレットをリニューアルするのはよく聞く話です。しかし、パンフレットを作成しても前年とさほど観光客数に変化はないというのもよく聞く話。なぜパンフレットをリニューアルして観光スポットをアピールしても人が来ないのでしょうか。それは、観光パンフレット作成における罠に陥っているからです。一体どんな罠があるのでしょうか。ご説明していきましょう。

観光客とは一体誰?

自治体や観光協会など公的な機関が携わって観光パンフレットを作る際に陥りやすい罠は「観光客」の細分化ができていないことです。公的な機関のくせとでも言いましょうか、「老若男女に、公平に」となりがちです。そのため、観光客も十把ひとまとめにしてかんがえがちです。街を訪れる人みんなが観光客ではないのです。通過したついでにトイレに寄っただけかもしれませんし、ビジネスで立ち寄っているかもしれません。

また、観光客と言っても本質は様々な人たちによって成り立っています。居住地は?年齢層は?休日は?誰と来ているのか?など、どんな観光客をターゲットにしたパンフレットなのかを明確にして作成しましょう。

パンフレットはどこにある?

作成した観光パンフレットはどこに置いてありますか?道の駅や観光協会内、役場、飲食店など、すべて地元に設置してはいませんか?確かに、たまたま訪問した観光客がパンフレットを欲しがるかもしれないので、地元に置いてあることも大切ですが、観光に訪れる顧客は地元ではなく外にいるものです。観光客誘致をパンフレットの役割の一つとして考えるのであれば、地元以外の場所に積極的に置いてもらうようにするべきです。それも、ターゲットとしている人が集まりやすい場所にです。

例えば、若い独身の女性をターゲットにしているのであれば、若い女性が集まるおしゃれなカフェなどに、リタイアした60代以上の方をターゲットにしているなら、それらの人たちが集まりそうな商店街のお店や、旅行代理店の窓口に置いてもらうのも一つの方法です。
誰がどのようなシチュエーションでそのパンフレットを手に取るかをイメージして置く場所を検討しましょう。

パンフレットは印刷しているものだけ?

パンフレットとは店頭に並んでいるもの、というイメージを持っていませんか?しかし、デジタル化が進んだ今の時代は印刷物ばかりがパンフレットではありません。現代では情報はインターネットで調べる人がどんどん増えてきています。印刷物を置いているだけではリーチする人数が限られてしまいますが、インターネットを介せばその可能性は何万倍も広がります。つまり、印刷されたパンフレットも必要ですし重要なのですが、デジタル化されたパンフレットも必要な時代になってきています。

また、今はスマートフォンを片手に検索する人も増加していることから、データはできればスマホ対応にしたほうがさらに可能性を広げることになります。

パンフレットを作っただけで満足してしまうということが、よくありがちで何よりも大きな罠です。どんな素敵な観光パンフレットでも、作っただけでは観光客を増やすことはできません。そのパンフレットをどのように使っていくのかが重要なポイントなのです。

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