全国的に看護師不足が深刻化する現在、よい人材ほど、複数の病院でとりあいになることも少なくありません。どの病院でも、看護師の募集活動には特に力を入れていらっしゃるでしょう。特に、就職を検討するきっかけとなることが多い採用パンフレットはしっかり制作したいもの。ライバル病院に負けない看護師募集パンフレットのポイントをご紹介します。
●手にとってもらえるかどうかは「表紙」で決まる
募集パンフレットは、病院・クリニックへの就職を検討している看護師さんや看護学生の方々に手にとってもらえなければ意味がありません。
募集パンフレットはいわば転職・就職の最初の窓口ですから、少しでも多くの方に手にとり、読んでもらいたいですね。そこで決め手になるのは「表紙」です。
実は看護師に限らず、採用パンフレットはどれも似たような表紙になることが多いのです。あまたある看護師募集パンフレットに埋もれてしまわないためには、病院の個性や風土をうまく表現した目を引く表紙であることがポイント。表紙を見た時に「どんな病院なんだろう?」と興味を持ってもらえれば一歩リードといえます。
●看護師の9割は「女性」です
看護師募集で忘れてはいけないことは、ターゲットとなる看護師さん、看護学生さんの大部分が女性であることです。
今は男性の看護師さんも活躍していますが、やはり9割以上は女性。女性にとって好ましいデザインや、女性が働きやすい職場であることのアピールが重要になります。新卒募集なら、特に若い女性への訴求力が不可欠です。
「女性が好む=ピンクでかわいらしい感じ」と思った方は要注意。女性の好みは年々変化・多様化していますから、一概にかわいさだけを求めるのが正解とは言い切れません。自院が求める看護師像にマッチしたデザイン・内容が不可欠です。
●具体的な内容で「募集のミスマッチを防ぐ」
看護師が就職する際の要望はさまざま。よい人材を獲得するためには、自院の強みや働きやすさをきちんとアピールしなければなりません。
そのため、看護師募集パンフレットには、できるだけ現場の様子がわかるような内容を掲載したいものです。実際に働いている看護師さんの声や院内の写真、就職後の働き方やキャリアパスが具体的に記載されていれば、求職者も安心して応募できますし、募集する側も求める人材を的確に募集しやすくなります。
募集側が求めるものと応募者の方向性が異なると、両者の満足度も下がるうえに、募集活動が長引きコストも余分にかかります。“求める看護師像”がきちんと示されていることで、募集する側・される側のミスマッチをあらかじめ防ぐことにつながるのです。
募集パンフレットは、将来その病院で働くかもしれない方へのラブレターです。「どのような看護師を募集したいか」を明確に示し、結果的に「どのような病院・クリニックにしたいか」が伝わるパンフレットになればベストです。
●「差が付く看護師募集パンフレット」を作るには?
看護師採用パンフレットは「目を引く表紙」「女性受けのよいデザイン・内容」「具体的な働き方・求める看護師像の明示」が必要だということをお伝えしました。漠然と「魅力的なパンフレットを作りたい」と思っていても、作り方がわからなくて途方に暮れる担当者も多いのではないでしょうか。
まずは、求職者が本当に知りたい情報を聞き出して、パンフレットに落とし込んでくれる制作(デザイン)会社や編集プロダクションにお願いしましょう。彼らは制作のプロですから、慣れないパンフレット制作もきちんとサポートしてくれます。またヒアリングをとおして、病院内部からではわからない客観的な魅力やアピールポイントを見つけてくれるかもしれません。
先に述べたように「採用パンフレットは似たような表紙・デザインが多い」もの。おすすめしたいのは、斬新なデザイン提案や取材で培ったヒアリング力が期待できる、雑誌や広報誌などの実績が多い制作会社です。最近では、医療分野、病院経営分野にも長けた制作会社が増えています。効果的なパンフレット制作がしたいと思ったら、ぜひ一度、プロに相談してみてはいかがでしょうか。