企画書でよく使うデザインの上手な見せ方

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様々な会社のパンフレットなどを見てみると決まって使われているレイアウトがあります。これらのレイアウトを上手にデザインすることで、好印象を与えるパンフレットを作ることが可能になります。パンフレットでよく使われるレイアウトと、そのデザインの見せ方についてご紹介しましょう。

グラフのレイアウト

企画書で自社の業績推移や市場の成長度などを表す際によく使われるのがグラフです。グラフは円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフという種類があります。グラフで最も気をつけたいのが色使いです。項目ごとに色を変えて違いを明確にしたいという狙いはわかるのですが、あまりにも色数を使いすぎると、パンフレットの全体の印象からグラフだけが浮いてしまいます。色を変化させるときはパンフレットで使われている他の色を基調にグラデーションさせると印象が大きく変わらず見やすくなります。

また、凡例がグラフから離れすぎているのもよくありません。グラフの数値も見やすい位置に。国などは文字よりも国旗を使うことでよりデザインとして見せることができます。折れ線グラフなどはあまり線が多くなると見辛くなりますので、比較する対象が多いときは下位をカットしたり、グラフ自体を分割したりするなど工夫が必要です。

フローチャートのレイアウト

プロセスを伝えるときや関連などを説明する際に使われるフローチャート。フローチャートもグラフ同様に、まずは色使いに気をつけましょう。色を使う際に枠と中面の両方を塗り潰すのは過剰です。非常にみづらいデザインになってしまうので、枠か中面かどちらかのみにしたほうがスッキリして好感を持たれます。

また、フローチャートは矢印を使うものもありますが、矢印は主役ではありません。できるだけ矢印は小さくし、目立たないもののほうが良いでしょう。

表のレイアウト

エクセルで作成した表を企画書に入れることがあります。成分表や分析表、価格表などがそうです。表は作成しているときは全てに枠線があるほうが見やすいように感じるのですが、それは作り手の視点からみているためです。作りやすい表と見やすい表は異なります。罫線をできるだけ減らし、余白を活用した表のほうが見やすいものとなります。

情報量が多く、横や縦に長くなってしまう場合には1行ごとに薄く色を背景に入れることで見やすくすることができます。罫線を減らす際、表で使う文字は左詰めにし、文頭を揃えましょう。

図と文のレイアウト

時折、図と文、または写真、資料を同時にレイアウトすることがあります。このようなページを作成する際には、図と文章はバラバラにせず、高さや幅を合わせましょう。

図Aの説明を入れる際に、図Aの横のスペースに記載するとしましょう。このとき、説明テキストは図Aの高さの範囲からはみ出ないようにします。どうしても分量が多くなってしまう場合は、文章を横に長くしてはみ出ないようにするか、もしくは図Aを大きくする、フォントを小さくするなどの対応が考えられます。

写真や図を複数掲載する場合でも同様です。テキストはテキストで固めて、写真は写真で並べるのではなく、関連する項目ごとに写真とテキストをまとめましょう。

基本レイアウトはパターン化

ページごとに全てのレイアウトをバラバラにしてしまうと、全体的な印象もバラバラになってしまいます。フォントや見出しの場所、余白の取り方、色使いなど基本的なレイアウトはパターン化することで統一感を出すことができます。最初にレイアウトの基本構成を決め、パターン化することで制作がしやすくなります。

レイアウトの基本は「色」「余白」「パターン化」です。グラフ、表、写真、テキストも最低限この3項目についてしっかりと整えられていれば、それほど悪いデザインにはなりません。基本をクリアした上で、独自性や特徴などを企画書に落とし込んでいきましょう。

 

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