建設会社がパンフレットを作る場合、取引先向けの実績紹介や会社概要を中心としたシンプルなものになりがちです。パンフレットはこれまでつながりのある取引先だけでなく、新規顧客に対する営業資料や新入社員採用にも使えるツールになります。そのようなツールにするためには見る人にインパクトを与えるようなパンフレット作りが効果的です。建設会社だからできるインパクトのあるパンフレット作りとはどのようなものなのでしょうか。
見た目で圧倒される重機
建設業界で働いている人にとっては当たり前の光景でも、そうでない人にとってはインパクトのあるコンテンツになりえます。建設の現場で欠かせない重機は一般の人には馴染みのない乗り物です。巨大な重機を乗りこなしている姿や、会社で保持している重機の写真を加えるとかなりのインパクトがあります。
また、一般的にはメジャーではない重機や意外と知らなかった正式名称、豆知識なども掲載することができると読み物としても面白くなるかもしれません。建設会社のパンフレットに重機を使わないのは非常にもったいないことです。取引先としても、どのような重機を保持しているかは興味の対象でしょうし、それがかっこよく写真に収まっていると、同じ重機でも割り増しで優秀に見えるものです。もしかすると、重機の操作に憧れて入社を希望する若者もいるかもしれません。
実績は文字よりも写真で
よく見かける建設会社のパンフレットでは、過去実績を取引先のみの表示になっていたり、ビルの名前のみ一覧で表示されたりしています。その業界によほど詳しい人でない限りは取引先の名前を羅列させても大手企業しか目につかないでしょうし、ましては建物名など近所の人でもなければわかるはずもありません。
パンフレットにインパクトを与えるのであれば、文字で羅列するよりも建設に関わった建物、道路、橋、港などの写真を掲載したほうがはるかに効果的です。もちろん、全ての仕事の写真を掲載するとなれば膨大な量になることもあるでしょうから、そのときはページの許す限りで十分でしょう。
パンフレットの主役は社員
取り扱い業務についても項目だけ並べてしまうととても味気のないものになってしまいます。それぞれの業務内容には、写真を一枚。そこには携わっている社員の姿も一緒に写してあげると会社に対して親近感が湧いてきます。業務の内容の説明についても社員の目線でまとめるとより効果的です。他にも写真紹介のページなどがあると、採用ばかりでなく取引先に対してもイメージアップにつながります。
どのようなことができるかについてはライバル企業と比較してもそれほど大差はありません。それであれば、「人」で差をつけるのです。現場で働いている人がどんな人なのか、その人物像が見えるだけで安心感につながります。そういった写真を見せる要素を各所にばらまいておくと、オリジナリティがありインパクトのあるパンフレットになっていきます。