いまさら人に聞けない!DTPデザインってどんなもの?

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印刷や出版に関わると「DTPデザイン」という言葉をよく耳にします。この「DTPデザイン」についてどんなものかはっきりとわからないけど、なんとなく話は通じているからいいか、と思ったことはないでしょうか?
クライアントと話をする際にも「DTPデザイン」とは何かを知っておかないといつか恥をかいたり、損害が発生したりすることがあるかもしれません。「DTPデザイン」とは本当はどのようなものなのかをご説明していきましょう。

DTPとは?

DTPとは、「Desk Top Publishing」の略で、パソコン上で最終的なデザインデータを見ることができるようにする仕事です。使用するフォントを選んだり、行間字間を調整したり、イラストや写真を読みやすいように当てはめたりします。
DTPが登場する前は、製版会社に文字や色の指定を行っていたため、色校正で初めて確認ができるというものでした。デザイン、版下作成、製版、印刷が分業で行われていたのです。DTPができるようになったおかげで、版下を作る前にパソコンで色やフォント、全体的な印象などを確認できるようになったため、デザインの効率化がはかれるようになりました。

DTPとデザインで費用が変わるのはなぜ?

同じようなデザインを前回と同じデザイナーにお願いしたのに、料金が違うということがあります。それはなぜなのでしょうか?
デザインとDTPは似ていますが仕事の性質は全く異なります。デザインはクライアントが持っているイメージをヒアリングし、ゼロからイメージを見える化することです。そのため、デザイナーは自身が持つイマジネーションやクリエイティビティを最大限活用して制作します。

一方DTPはデザインの一種ではありますが、元データがあって初めて発生する作業です。ゼロから作り出すと言うよりも、既にあるイメージを整えていくものです。このように行う作業の性質が違うためにデザインとDTPでは費用が変わるのです。

DTP費用をおさえるコツ

デザインはベースになるものが何もない状態で作ることが多いのですが、DTPはベースになるデザインがあって初めて活躍できる仕事です。そのため、デザインの費用を抑えることはなかなか難しいのですが、DTPにかかる費用は工夫次第で抑えることが可能です。

一つ目の方法は、デザインのテンプレートを増やさないことです。DTPの作業はデザインテンプレートごとに発生します。パンフレットや会社案内などのページ物を作成する際にはできるだけ同じテンプレートを活用するようにすれば、編集するDTPパートが少なくなるため、費用の削減につながります。

二つ目の方法はラフを作ることです。パワーポイント、ワード、エクセルなど自分自身がイメージを作りやすいソフトを使ってラフを作ってください。イラストレーターであればなお良いでしょう。わかりやすいもの、使いやすいもののほうが費用は下がる傾向にあります。

DTPについてどんなものなのかイメージできましたでしょうか?DTPとデザインの違いをしっかりと把握することで、パンフレットや会社案内の制作で生ずる打ち合わせや交渉に役立てたら幸いです。

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