
満足いくデザイン案件を発注するには、発注者とデザイナーの間で期待値を揃えることが一番重要です。発注の仕方や準備次第で、成果物のクオリティ・納期・コストが大きく変わります。ここでは、デザイン制作会社やデザイナーに発注する際の 7つのコツ を具体例付きで解説します。
ゴールを明確にする
まず、デザインの目的をしっかり言語化することが重要です。「カッコいいデザインで」ではなく、達成したい成果を明確にしましょう。
- × 悪い例:「とりあえずオシャレに見えるデザインでお願いします」
- ○ 良い例:「20代女性の新規会員登録を増やしたいので、親しみやすいトーンで」
ポイント:
- 「誰に」「何を」「どうしてほしいか」を必ずセットで伝える
- KPIや数値目標があれば共有する
制作物の使用シーンを具体的に伝える
同じデザインでも、使う場面や媒体によって適した方向性が変わります。
- Webサイト用バナー → 明るく目立つ配色、クリック率重視
- プレゼン資料 → 信頼感重視、シンプルで読みやすい
- イベントポスター → キャッチーで大きめの文字
ポイント:
- 媒体(Web、印刷、SNSなど)
- 掲載サイズや比率
- 競合デザインの傾向
- 使用期限(短期イベントか長期利用か)
参考デザインを用意する
言葉だけで「シンプル」「高級感」と言っても、人によって解釈は違います。参考デザインを3~5点提示すると、完成度が大きく上がります。
- 自社の過去事例
- 競合他社の事例
- PinterestやBehanceなどから探したイメージ
ポイント:
- 「このデザインの色合いが好き」「この余白感がいい」と理由も一緒に伝えるとベスト
- デザイナーの主観任せにしすぎない
必要な情報をまとめて渡す
情報が後出しになると、修正回数が増え、デザイナーも混乱します。最初に 発注時のチェックリスト を作っておくと効果的です。
最低限そろえるべき情報:
- タイトル・キャッチコピー
- 使用するテキスト原稿
- 画像素材(ロゴ・写真など)
- カラールールやブランドガイドライン
- 使用フォントの指定(あれば)
- データ納品形式(AI / PSD / PNG / PDFなど)
スケジュールは余裕をもって設定
デザインには、「アイデア出し」→「初稿」→「修正」→「最終確認」というプロセスがあります。想定より1.3~1.5倍の期間を見ておくと安心です。
- 急ぎ案件でも、初稿の段階で余裕をもたせると修正リスクが減る
- 修正回数を想定して、スケジュールに組み込む
修正依頼は具体的に伝える
「もっといい感じで」ではデザイナーが迷走します。修正依頼は 定量的・具体的 に伝えるのがコツです。
- × 悪い例:「なんかダサいのでオシャレにしてください」
- ○ 良い例:「背景の青をもう少し明るく、タイトル文字を20%大きくしてください」
ポイント:
- 修正理由を一緒に伝える
- 優先順位をつける(例:必須修正と要望修正を分ける)
- できれば修正回数を最初に決めておく
デザイナーとパートナー意識で関わる
発注者とデザイナーは「クライアント」と「制作」ではなく、同じゴールを目指すチームです。
- 相談ベースで意見交換する
- デザイナーの提案も積極的に取り入れる
- 成果が出たらフィードバックを伝える
効果:信頼関係ができると、次回以降の案件で修正回数が激減し、スピードと質が上がります。
まとめ
満足いくデザイン案件を発注するためには、「ゴールの明確化」+「情報の事前共有」+「コミュニケーションの具体化」 が鍵です。
特に効果が大きいのはこの3つ:
- 目的とターゲットを明確にする
- 参考デザインを必ず用意する
- 修正依頼は具体的に伝える
この3つを意識するだけで、修正回数が減り、完成度が高いデザインが得られるようになります。
デザイナーは、発注者の「こうしたい!」を形にするパートナーです。少し丁寧に情報を伝えるだけで、想像以上の成果物に仕上がることもあります。
「どうすれば伝わりやすいかな?」と一歩踏み込んで考えることが、満足度の高いデザインを手に入れる一番の近道です。
