
ポスティングをしているのに、なかなか集客に繋がらない…。
その原因は、もしかしたらチラシのデザインや記載されている情報にあるかもしれません。
ここでは、消費者の心理プロセスを説明する「AIDMA(アイドマ)の法則」に基づき、より効果的なチラシを制作するためのポイントをお伝えします。
「AIDMAの法則」とは?
「AIDMAの法則」とは、アメリカの広告マン、サミュエル・ローラルド・ホール氏が1920年代に提唱したもので、消費者が購買に至るまでの心理プロセスのことです。消費者は、商品やサービスの存在を知ることから始まり(Attention【注意】)、関心を持ち(Interest【興味】)、欲しいと感じ(Desire【欲求】)、その欲求を記憶して(Memory【記憶】)、最終的に購買行動を起こします(Action【行動】)。
これらのプロセスの頭文字をとって、「AIDMAの法則」と名付けられ、今でも、マーケティングの施策や広告の戦略を考える際に用いられているものです。
それでは実際に制作をして、配布されるチラシを例にとり、順を追って見てみましょう。
Attention【注意】
家に送られてくる大量のチラシの中から、まずは注意を引いてもらえないと、そのチラシは見向きもされず、ごみ箱に捨てられてしまいます。ここでは、目に留まるデザインかどうかが一番重要です。インパクトのあるヴィジュアルを使い、平凡なデザインになっていないかを確認しましょう。また製作費が高くなってしまうかもしれませんが、特殊な形状や素材のチラシにすることも他社と差別化でき、消費者の印象に残るチラシとするためには有効な手段です。
Interest【興味】
チラシを手に取ってもらったら、興味を持ってもらう必要があります。そのためには、消費者の「知りたい」という好奇心を刺激することが大切です。チラシに掲載されている情報は、チラシを受け取った誰にでもあてはまるものではなく、ターゲットに刺さる、とっておきの情報でしょうか?チラシのスペースは限られていますので、消費者目線で必要な情報を整理し、商品やサービスを使うことでどのようなメリットがあるのかというのを伝えるようにしましょう。
Desire【欲求】
次のステップは、「自分のものにしたい」と思わせることです。商品やサービスを手に入れて、満足している自分を想像させられるかどうかがカギになります。また、このタイミングで消費者は同業他社の「比較」も始めます。選んでもらうためには、必要な商品・サービスだと思わせる説得力と、「この会社を選んでも大丈夫」という安心感を与える内容を入れましょう。リピーターの口コミや専門家による解説などで説得力と安心感を高め、「手に入れないと後悔するだろう」と思わせられる情報を盛り込みましょう。
Memory【記憶】
「手に入れたい」という感情を忘れてしまうと、購買にはつながりません。記憶に残るチラシにする必要があります。ここで意識したいのは、統一感のある世界観や色使いで、印象に残りやすいチラシにすることです。ふとした時に思い出せるように、キャンペーン期間や値段を目立たせるなど、覚えやすいキャッチコピーを作るとよいでしょう。また、ポスティング手法の話になりますが、忘れた頃に再度配布をすることも記憶を呼び起こす手段になります。
Action【行動】
最後は、消費者に行動に移してもらうことです。消費者が迷子にならないよう、問い合わせ先が分かる情報(QRコードやホームページのURL、電話番号、マップなど)を分かりやすく記載するようにしましょう。消費者が商品やサービスにストレスなくアクセスできることで、集客アップが見込めるでしょう。

一歩先を行く? 「AIDCASの法則」
「AIDMAの法則」は、1920年代から使われているフレームワークですが、時代の流れとともに「AIDMAの法則」から発展したフレームワークも生まれています。
その一つが、「AIDCAS(アイドカス)の法則」です。「AIDCASの法則」は購入した後の満足までを考えるもので、Attention⇒Interest⇒Desire⇒Conviction(確信)⇒Action⇒Satisfaction(満足)の6つのステップで構成されていて、お客様に「行動」を起こさせることを目的とするページの構成やライティングに適しているものです。チラシを作成する際の参考にしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
「AIDMAの法則」を意識したチラシを制作することで、より効果的なポスティングができるようになります。また、「AIDMAの法則」から発展したフレームワークも生まれていて、こうしたものを利用してより効果的なチラシを作成してみましょう。
ウララコミュニケーションズでは、消費者の購買意欲を促進させるチラシ制作を得意としております。興味を持っていただけましたら、お気軽にお問い合わせください。