こだわりのデザイン住宅を提供しているなら、パンフレットのデザインにもこだわる必要があります。パンフレットを見たお客様に「この会社にお願いすれば、おしゃれな家で生活が送れる」と感じてもらうためには、お客様にお見せする情報はすべてブランディングしていく必要があるからです。
住宅ブランディングは化粧と同じ
そもそもブランディングとは何でしょう。大きなことを言って期待を煽ることでしょうか? 簡単に行ってしまえば、情報を魅力的に見せることです。人間でいうなら、化粧をするようなもの。『飾る』という意味では同じかもしれませんが、厚化粧の人を見るとなんとなく違和感を覚えるように、身の丈よりも大きく見せようとすれば、読み手には見破られてしまいます。整形と化粧とでは全然意味合いが違うように、情報はいじらない。これはPRにおける原則であり、モラルです。
住宅パンフレットには必ず施工事例の写真を載せますが、社員が撮るか、プロのカメラマンが撮るか、プロの中でも住宅系を中心に撮っているカメラマンが撮るかで、同じ場所であっても全く違う見え方になります。さらに、その写真を表紙に載せるのか、中面に載せるのか、どのぐらいのサイズで載せるかでも読み手が受ける印象は変わります。これは写真だけでなく、文章作成にも言えます。表紙や中面のコンセプトページに見出しを付けることで伝えたいことがダイレクトに伝えられますが、そのキャッチフレーズが陳腐なものならあまり効果はないでしょう。ただ、広告のキャッチコピーなどを手掛けるコピーライターが書き下ろせば、読み手が「おお!」となるかもしれません。こうした印象付けこそがブランディングであり、住宅パンフレットを制作する上で欠かせないマインドです。
住宅デザイン=パンフレットデザイン
和風、北欧風、南欧風、ナチュラル系、モダン系など住宅のデザインテイストは様々です。各社、得意としているデザインや売り出したいデザインもあるでしょう。ブランディングの見地からすると、パンフレットのデザインも、その住宅デザインに合わせて作ることをおすすめします。ナチュラル系なら自然を感じさせる温かいテイストに、モダンなら現代的にシンプルかつ軽快なテイストにパンフレットのデザインを施しましょう。そうすることで、デザインにこだわった家づくりをしていることが、読み手にも伝わり、自分が求めているおしゃれな家に住めそうという期待がもてるからです。
また、費用次第でさらに上の段階でのブランディングが可能です。たとえば、家具をレンタルして、撮影時にインテリアコーディネーターの指示のもと、配置をするのです。北欧系の住宅なら北欧の家具を、南欧系なら南欧の家具を置けば、実に魅力的な一枚が取れるはずです。このように、ブランディングは撮影、文章、デザインすべてにおいて「いかに雰囲気を出すか」が重要になります。化粧においても、「こうしたい!」というイメージがあるように、パンフレット作成においても、「こうしたい!」というイメージを持った上で作り始めましょう。