
最近はネット印刷の「安さと手軽さ」が注目され、小ロットのチラシなどには便利な選択肢です。しかし、企業パンフレットや会社案内など、第一印象や信頼感が重要な印刷物では“質”が問われます。そこでおすすめしたいのが「オフセット印刷」。職人の手で丁寧に仕上げられ、色の再現性や紙質の表現力に優れています。特に写真やグラフィックが多い印刷物では、仕上がりの違いがはっきり現れます。
オフセット印刷とは?基本とメリットをおさらい

オフセット印刷とは、印刷版を作り、インクを一度ブランケット(中間転写体)に転写してから用紙に印刷する方式。商業印刷では長年スタンダードとされてきました。この方式の強みは何といっても高い再現性と安定した品質。細かいグラデーションや微細な文字、複雑な写真表現でも、ズレがなく安定して美しく仕上がります。加えて、大部数になればなるほど1枚あたりの印刷単価が大きく下がるのも特徴。チラシ、パンフレット、ポスターなど、ある程度のロットがある印刷物に最適です。
オフセット印刷がネット印刷(オンデマンド)より優れているポイント
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色の再現力が段違い
熟練オペレーターが印刷機を調整し、色ブレの少ない、均一な仕上がりを実現します。
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まとめて印刷でコスパ◎
同じデザインを複数刷ると、1枚あたりの単価がぐっと下がるのがオフセットの強み。チラシやパンフレットにも最適です。
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用紙・加工の選択肢が豊富
手触り、厚み、光沢感…紙1つで印象は大きく変わります。目的に合った最適な紙を選ぶことができます。
| 比較項目 | ネット印刷(オンデマンド中心) | オフセット印刷 |
|---|---|---|
| 小ロット対応 | ◎ | △ |
| 色の安定性 | △(出力機に依存) | ◎(版による高精度印刷) |
| 単価 | ◎ | ○(部数が多いほど安く) |
| 表現力(特殊紙・加工) | △ | ◎ |
| カスタマイズの自由度 | △(選択肢少なめ) | ◎ |
ネット印刷(オンデマンド印刷)は安価でスピーディですが、一定以上のクオリティを求める場面では限界があります。一方、オフセット印刷は、“企業の顔”となるパンフレットや名刺、重要な販促ツールなど、「失敗できない印刷物」にこそ、好まれる印刷手法です。
実はコストも安くなる?オフセット印刷の“裏ワザ”

「オフセット=高い」と思われがちですが、それは誤解です。まず、部数が多くなるほど1枚あたりの単価が下がるのは、オフセット印刷の大きな強みです。初期費用(版代など)はかかりますが、印刷機を一度セットしてしまえば大量印刷はスピーディかつ効率的。たとえば「100部」と「1,000部」では、単価が数分の一になることも。定期的に使うパンフレットやチラシなら、先を見越してまとめて印刷するだけで、結果的にコストを大きく削減できるケースが多いのです。
次に印刷の設計にもコストを下げるポイントがあります。たとえば、「同じ仕様のチラシを3パターン印刷する」「複数のリーフレットをまとめて発注する」場合、“面付け”と呼ばれる印刷設計でまとめて刷ることができます。こうすることで、版代や用紙ロスを最小限に抑えつつ、1枚単価をぐっと引き下げることが可能になります。私たちもよく、「デザインやサイズを調整して、2種→1版で印刷」するなどのコスト最適化をご提案しています。
プロが語る「最近の紙トレンド」

「最近は“ちょっといい紙”を選ぶ方が増えてきました」と語るのは、当社の印刷プランナーです。「とにかく安ければいい」という時代から、「手に取ったときに印象に残る紙がいい」「ブランドの世界観をきちんと伝えたい」というニーズへと、着実に変化していると実感しています。
特に注目されているのが、以下のような質感で選ばれる紙たちです。
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ヴァンヌーボV
独特のやわらかな手触りと、落ち着いた上品なマット感が特徴。文字も写真も美しく印刷され、特別な場面にふさわしい印象を与えてくれます。高級ブランドのカタログやブライダル関連のパンフレット、記念冊子などに選ばれることが多く、「しっかり作っている感」「こだわりを感じる質感」が評価されています。
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b7トラネクスト
高い耐久性と優れた印刷適性を備えた紙で、しっかりとした手触りと高級感が特徴。色鮮やかな印刷が可能でパンフレットに人気です。一般的なコート紙(マットコート紙)と比較して質感に優れていながら、価格はコート紙(マットコート紙)よりも安いというメリットがあります。
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GAファイルシリーズ
厚みがありながら印刷適性も高く、インクのノリも抜群。しっかりとした質感を演出したいDMや製品パンフレット、商品のパッケージやタグなどにも好評です。マット系の紙としては珍しく、光の当たり方で微妙に色が変わって見える奥行きのある表現ができるため、デザイナーからの指名率も高めです。
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レザック66・ナチュラル
表面に細かな凹凸のあるエンボス加工が施されており、高級感と温かみを併せ持つ人気紙。冊子の表紙や案内状、招待状などに用いられ、特に「紙の存在感でワンランク上の印象を与えたい」というケースにぴったりです。

このように、紙の選び方ひとつで、見る人・触れる人に与える印象が大きく変わるというのは、意外と知られていないポイントです。企業パンフレット、採用案内、イベントチラシ…どんなに内容が良くても、紙質がチープだと「安っぽい会社かも」という印象を与えてしまう可能性も。逆に、紙にこだわるだけで「センスがいい」「信頼できそう」といったプラスの評価を引き出すことができます。
また最近では、SDGsやサステナビリティへの関心が高まっていることを背景に、再生紙やFSC認証紙などの環境配慮型用紙を積極的に選ぶ企業も増えています。「環境にやさしい企業であること」をさりげなく印象付けられるのも、紙選びの戦略のひとつです。
とはいえ、「種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」「コストも気になるし、仕上がりにも妥協したくない」といった声が多いのも事実。そんなときに頼っていただきたいのが、私たち“紙のプロ”です。印刷する内容や目的、ターゲット、デザインの方向性を踏まえた上で、最適な紙・加工・印刷方法をご提案いたします。「なんとなくこの紙にした」ではなく、「この紙を選んだ理由がある」——そんな戦略的な紙選び、はじめてみませんか?
品質と安心を求めるなら、オフセット印刷という選択を

オフセット印刷は、機械だけで完結する印刷ではありません。印刷前の「色校正」や、用紙の選定、加工の相談など、人の目と経験が活きる工程が多くあります。ネット印刷ではなかなか相談しにくい「このイメージをどう表現したらいい?」といったご相談にも、オフセット印刷なら制作側と直接やりとりできる安心感があります。
「高いかも」「手間がかかりそう」と敬遠されがちなオフセット印刷。でも実は、部数や設計次第ではオンデマンドよりも安くなることも珍しくありません。何よりもその品質の高さと、「一緒につくる」プロの安心感は、ネット印刷にはない大きな価値です。紙にこだわりたい。ブランドをしっかり伝えたい。そんな時こそ、“オフセット印刷”を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
オフセット印刷はこんな方におすすめです
- ブランドイメージをしっかり伝えたい方
- デザインにこだわりがある方
- 印刷の仕上がりでガッカリしたくない方
- リーフレット・パンフ・名刺などの印刷を考えている方
無料相談・お見積り受付中!
印刷物の仕様が決まっていなくても大丈夫!「こんな用途で使いたい」だけ伝えていただければ、紙・加工・部数・予算に合った最適なプランをご提案いたします。
