病院などの医療機関が提供しているものは、他の業種と大きく異なるものです。多くの企業が提供しているサービスや商品は、目に見えるモノの取引であったり、より便利で豊かな生活を手にいれる手段だったりします。しかし、病院で提供しているのは、直接命や健康に関わる特別な知識と技術です。パンフレットを作成する際には、当然他の業界のパンフレットとは異なる内容になります。病院のパンフレットを作成する際には何に注目して進めていけば良いでしょうか。そのポイントを4つまとめました。
パンフレットを作る目的
そもそも、パンフレットを作ろうと考えたきっかけはなんでしょうか?なんのためにパンフレットを制作する必要があるのでしょうか?目的を考えることは、パンフレット制作の原点であり、どのようなパンフレットを作るのかを考える上で非常に重要な項目です。
なぜなら、目的によってパンフレットの内容やレイアウト、デザイン、コピーが変わってしまうからです。例えば、同業者や取引先に対して紹介するパンフレットであれば、専門的な情報を載せる必要がありますが、顧客である患者をターゲットにしたパンフレットであれば専門的な用語などはできるだけ使わないようにするべきです。
信頼と実績
病院の広報の核となるのが「信頼と実績」です。どんなに最新の設備が整っていたとしても、どんなにきれいな建物だったとしても、信頼と実績がない医療機関に人は訪れません。パンフレットにはこの目に見えない「信頼と実績」をどのように表現するかがポイントになってきます。
パンフレットで見せることのできる方法は、写真とコピーライティングになります。どのような写真をセレクトし、それにどのような文章を載せるかで与える信頼・実績のイメージは変化するでしょう。
伝えたいメッセージ
パンフレット作成においてコピーライティングはとても重要なものです。中でも、部署の説明や、導入されている機器の説明よりも、どのような思いを持って何を目指して医療を行っているのかということのほうが大切になってきます。
どのように患者に寄り添うのか、地域とどのように関わり、どのように貢献していくのかをわかりやすい言葉で、短く説明できるようにしなくてはいけません。あまり長い言葉で書くと、なかなか理解されにくいというだけでなく、結局読んでもらえないという可能性もあります。ワンセンテンスでまとめることができれば、それはキャッチコピーとしても活用できるでしょう。
パンフレットを置く場所
制作したパンフレットを置く場所は、目的とも大きく関係しています。何のためのパンフレットなのかで用途が変わるからです。同業者や取引先に向けたものであれば、応接室などに置いておき、お客さんが来た際に手渡せば良いでしょう。
しかし、患者や地域に向けてのパンフレットであれば、応接室に置いておいても無意味です。患者や地域の住民が手に取りやすい場所になければいけません。待合室に置いておき、読んでもらうのも良いかもしれません。しかし、それだと患者以外の方に伝わりにくいものとなってしまいます。そこで、ホームページ上にアップロードすることで、いつでも誰でもパンフレットが読め、地域の方や初めて訪れる方にも伝わるようになります。
病院のパンフレットは他の業種と異なる部分も多く、考えるべき優先順位も異なります。制作する際にはぜひとも、上記の4つのポイントを考慮して作成にあたってみてください。