製品の寿命に合わせた戦略的パンフレットの作り方

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製品には値打ちという寿命がある

製品には寿命があるってご存知ですか?寿命といっても耐久年数のことではありません。ここで言う寿命とは、製品が発売され、消費者から必要とされなくなるまでの期間のこと。つまり、製品が発売されてから売れなくなるまでのことです。

製品が物体として存在していたとしても、人々から必要とされなくなれば、その製品の寿命は終わっていることになります。
一部の例外をのぞいて、どんな製品も生まれては消えていきます。この製品の誕生から消失までを「製品ライフサイクル」、もしくは「プロダクト・ライフサイクル(PLC)」といいます。

製品ライフサイクルでは、市場に投入された製品は「導入期」、「成長期」、「成熟期」、「衰退期」という段階を経てその生涯を終えるとしています。なぜ、製品をこのようなライフサイクルとして見るのかといえば、それぞれの段階に応じた宣伝や販促をしたほうが、売上の増加が見込めたり、製品の寿命を延ばせたりできるからです。

したがって、製品がPLCのどの段階にあるかは、パンフレットなどの販促ツールの中身にも影響を与えることになります。PLCを無視してずっと同じパンフレットを使い続けるならば、多くのビジネスチャンスを失うことになるかもしれません。

製品ライフサイクルに合わせたパンフレットを作るには?

PLCは製品の生涯段階に応じて、どのような策が効果的かを明らかにするものです。したがってその視点はあらゆる媒体に反映させるべきです。特にパンフレットは製品を顧客に紹介するツールですから、ぜひともPLCを考慮に入れて作りたいものです。

PLCの考え方を活かしたパンフレットを作るには、各段階で次の点に留意する必要があります。

・導入期

導入期とは製品の販売を開始したばかりの、消費者にはあまり知られていない段階です。市場においても、まだ小さなシェアしか獲得できておらず、消費者に製品を認知させることが販促活動のテーマとなります。

この段階でパンフレットに求められるものは、消費者の興味を刺激するようなキャッチーな要素です。表紙には目を引くデザインや興味をそそる魅力的なコピーが必要になります。そして、見た人の印象に残り、頭にインプットされるような製品名の打ち出しかたも大切です。
製品特徴よりも、この製品がもたらしてくれるベネフィットを強調すべきです。製品のことも、使い方も知らない消費者が多いため、レクチャー的な要素で啓蒙する必要があるかもしれません。
製品の導入期には、相手の興味を引き、啓蒙し、認知度を高めるパンフレットが効果的です。

・成長期

製品が認知され、急速に売上が拡大する段階。
この段階では、製品の市場シェアを広めることが販促活動のテーマとなります。パンフレットでは主に製品の特徴を詳しく紹介し、信頼性やブランド力を高めることが求められます。製品がもたらすベネフィットの裏付けとなる機能や技術などを提示しましょう。

また、魅力的なロゴマークやキャラクターなど製品イメージを高める要素を反映するのもいいでしょう。分かりやすい構成や、直感的に製品特徴が理解できる紙面デザインが望ましいです。
製品の成長期では、いかに製品特徴を訴求できるかがカギになります。

・成熟期

需要が安定し、売上がピークに達する段階。
この段階では、競合製品との差別化を図り、自社製品を選んでもらうことでシェアを拡大することが販促テーマとなります。
パンフレットでも、他社製品との差別化を意識した作り方が求められます。差別化のためには、機能やサービスの優位性を訴求するのはもちろん、ブランド力を発信することも効果的です。価格やアフターサービスといった製品を取り巻く要素も差別化には有効です。また、製品のファンを作るためブランドロイヤリティを高める施策も検討しましょう。

この段階では、市場に生き残っている製品も限られてきます。その中で、自社製品をいかに際だたせるかがパンフレットをはじめ販促ツールに求められることです。

PLCを意識すればパンフレットはもっと戦略的になる!

すべての製品が、製品ライフサイクルに示された段階を経るわけではありません。成長期を迎えることなく消えてしまう製品や、成熟期になる前に無くなってしまう短命な製品も山ほどあります。
しかし今、自分たちの製品はPLCのどの段階にあるのかを意識してパンフレットを作ることで、より的確に訴求できる可能性が高くなります。

PLCを意識したパンフレットとは、より戦略的なパンフレットにほかなりません。もし、新製品のパンフレットを作るなら、あるいはずっと同じパンフレットを使い回しているなら、PLCを意識したパンフレットを作ってみてはいかがでしょうか。
せっかく作るなら戦略的なパンフレットを作りましょう。

 

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