会社案内を作成するからにはかっこいいものを仕上げたいですよね。ただ「かっこいい」という結果だけを求めても、希望通りになるとは限りません。かっこいい会社案内を作るためにはそのプロセスが大切だからです。かっこいい会社案内を作るポイントについて説明していきます。
制作に入る前にイメージを決めておく
制作と同時進行で素材を探したり文章の構成などを行ったりすると、情報がまとまらず、打ち合わせの時間だけがかかってしまい、制作が一向に進まないという事態に陥ります。まずは、手書きでも良いのでページ構成やレイアウトのラフ、素材候補、文章案を用意した上でデザイナーや制作会社と打ち合わせを行いましょう。具体的に、会社のイメージカラーは何か、どんなイメージを会社案内に乗せて伝えたいのかを用意しておくとより方向性が決めやすくなります。
最も近い制作例を見つける
手書きのラフ構成や素材だけでは、デザイナーと完成形の完全な共有ができず、最終的にイメージと異なるものが上がってくることもあります。イメージを共有するために役立つのが、既存の制作例です。他社が作った会社案内や広告、ホームページ、フライヤーなどの中から最も完成形のイメージと近いものを見つけ出します。全体的な雰囲気はこれと同じ、フォントはこれ、レイアウトはこれ、というように具体的なイメージを作ることで、制作担当者と共有することができます。
イメージする参考資料は1つである必要はありません。2つ、3つ、もしくはそれ以上の候補の中から選び出し、制作担当者にイメージが伝わればそれで良いのです。
レイアウトを考えるコツ
会社案内などのレイアウトは福笑いのようなものです。イラストやグラフ、写真、文章をどこに配置するかを何通りも試し、ベストポジションを見つけ出します。レイアウトを考えるときのコツは「余白」です。上下左右、または素材と素材との間の余白のバランスを統一することで、美しいレイアウトを作り出すことができます。写真をどこに配置するか、文章の長さはどうするかという問題は、余白のバランスを保った上での話です。
また、会社案内のような冊子を作る際には、表紙、裏表紙のような1枚でしか表現できないページと、見開きで使うことのできる中面を意識して組み立てることが大切です。1枚で表現しなくてはいけないページはできるだけシンプルに、ページ内で言いたいことをまとめて次のページに影響が出ないようにする必要があります。見開きで表現できる中面はワイドな誌面を活かして、図説や写真などを盛り込むことができるでしょう。
校正をしっかりと行う
どんなにデザインがかっこいい会社案内でも、漢字変換ミスや、日本語の文法がおかしい文章が掲載されているのを見ると、途端に「かっこ悪い」会社案内になってしまいます。大量に印刷をかけてしまっては後の祭り。作り直すとなると大きな損害を覚悟しなくてはいけません。そのため、校正は念には念を入れて行う必要があります。
まず、デザインの初校が上がってきた段階では、全体の構成や流れをチェックします。このタイミングで必要があればレイアウトの変更を行います。次に上がってきたものをチェックする際には誤字やスペルミスはないか、価格や商品名の間違いはないかを確認します。
そして最後に、指示した内容がきちんと直っているか、文章のミスは本当にないのかを再度チェックしましょう。この際、一人だけでチェック作業を行わずに何人もの目を通すことで致命的なミスを防ぐことができます。
かっこいい会社案内をつくるためには、事前の準備と制作担当者と企画担当者とのコミュニケーション、しっかりとした確認が必要です。会社案内は担当が一人で作るのではなく、会社全体で協力して作るほうがかっこいい素敵なものが出来上がります。全社で協力して、ぜひかっこいい会社案内を作ってください。