いい観光パンフレットって何が違うの?
旅行会社や自治体にとって、PRツールとして欠かすことのできない旅行パンフレット。一度作成したら量産・刷新を繰り返すものなのに、結局、在庫が山積みになっているなんてことはありませんか? 原因として、パンフレットの中で観光地の魅力を十分に伝えきれていない可能性があります。貴重な時間とお金をかけて行先を選ぶわけですから、「ここに行きたい!」と思わせられるような見せ方になっていなければ、行先がまだ決まっていないお客様に選ばれる旅行パンフレットにはならないわけです。特別な企画を立てなければいけないかというと、そういうわけではありません。成功している旅行パンフレットを見ていても、意外とオーソドックスな企画だけで成り立っています。各コンテンツの見せ方が全然違うのです。では、選ばれる旅行パンフレットのコンテンツはどのように作成されているのでしょうか。
パンフレットには旅行者が知りたい情報を載せるべし。
旅行者を集めるには特産品や名物、絶景スポットや観光地をバンバン載せるべき!なんて思っていませんか?それ、観光情報の押し売りになっているかもしませんよ。旅行者は十人十色。載せる情報すべてに興味がある人はごく稀で、ほとんどの人には興味のないコンテンツが少なからず出てくるでしょう。興味のないコンテンツを充実させるよりも、基本をしっかりと押さえたコンテンツを充実させた方が賢明なのは明らかです。
観光MAP
モデルコース
グルメ紹介
旅行パンフレットは奇抜な企画を立てるより、定番のコンテンツを充実させる方が実は効果的だったりします。そのためには、エリアにある資源をもう一度洗い出し、整理し、組み合わせることが求められます。ウララは福井県の観光パンフレットを初め、大手出版社の旅行雑誌の制作に数多くの経験とノウハウを持ち合わせています。一度お試しいただいてはいかがでしょうか?
“体験”を売る販促術がおススメ
観光業界は同じ商品を複数の企業が販売するという特殊な世界。商品が同じということは、価格競争が厳しくなりやすいということです。価格競争が厳しい業界ほど他とは“違うもの”を売る必要があります。
お客さんが観光商品に求めるものってなんでしょうか?お客さんが観光や旅に求めているものは“体験”です。美味しい料理を食べたり、美しい景色を眺めたり、ゆっくり温泉に浸かったりして、ワクワクしたいのです。ワクワク体験を生みだして、それを顧客に提供すれば、価格による争いから抜け出すことも可能なのです。
顧客をワクワクさせるには、「今までとは違う新しいもの」が必要です。商品は変わらなくても、違う見せ方ができれば、お客さんを引きつけることができます。特に「ストーリー性」は人の関心を引きやすい要素です。
また、文字と写真だけのパンフレットよりも、リアルで臨場感がより伝わる動画を活用するのも新しい訴求方法の1つです。パンフレットにQRコードを埋め込めば、動画サイトに簡単にアクセスできます。
とにかく顧客の欲しているものを知り、ワクワク体験を生みだせれば、価格とは違う次元で競争することができるようになります。
パンフレットの効果を高めるピア効果
SNSが浸透している現代において、マーケティング効果を上げる方法として「ピア効果」というワードが注目を集めています。ピア効果とは「仲間と共感しあうことで自分自身の能力を高める効果」のことです。SNSの利用が一般化している今の時代では、ピア効果は主にインターネット上のウェブマーケティングの手法の一つとして活用されています。SNSというつながりがあるからこそ、ピア効果によって情報が拡散したり行動につなげたりという効果が得られるのです。
これを観光パンフレットに応用する場合、「ピア効果」を引き出すには「共感」がキーワードになります。周辺自治体もしくは周辺の観光スポットや店舗とつながり、お互いにパンフレット内で紹介しあうことが考えられます。
ピア効果を上手に活用するためには、3つのポイントがあります。
1つ目は「対象となるターゲットを正しく理解すること」が必要です。ターゲットの行動や消費嗜好について正しい情報を持つことで、効果的なパンフレット作成ができ、ピア効果を活性化させることができます。
2つ目は「仲間として巻き込むこと」です。地域の若者や店舗をパンフレット作りに巻き込むことによって、仲間意識を育てます。関わった仲間が多ければ多いほどSNSやウェブでの拡散にもつながっていきます。そのメンバーの中でも特に、フォロワーの多い人に発信してもらうことによってピア効果を最大化させることができます。
3つ目は「発信する情報をまとめること」です。ウェブでは様々な情報が入り乱れているのですぐに埋れてしまいます。観光パンフレットについてウェブでアップする際に、埋もれにくく、わかりやすくつけやすいハッシュタグをつけてもらいやすい工夫が必要です。