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あなたの想いは、どれで伝える? パンフレット、カタログ、リーフレット、チラシの魅力

お店や会社のことを多くの人に知ってもらいたい、自社の商品やサービスをアピールしたい、イベントに集客したい。そんな時、皆さんは何を思い浮かべますか?

WebサイトやSNS、動画など、デジタルなツールが主流の現代でも、手に取れる「印刷物」は強力なコミュニケーションツールです。しかし、パンフレット、カタログ、リーフレット、チラシ…似たような言葉がたくさんあって、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。それぞれの特徴を理解して、伝えたい想いを最も効果的に届けるための印刷物を選びましょう。

目次
  1. パンフレット:企業の顔となる総合案内役
  2. カタログ:商品を「見せる」ための商品一覧
  3. リーフレット:手軽でコンパクトな情報発信
  4. チラシ:瞬時に注目を集める、速報性の高いツール
  5. まとめ:大切なのは「誰に、何を、どう伝えるか」

パンフレット:企業の顔となる総合案内役

会社や学校の紹介、商品・サービスの詳細説明など、比較的多くの情報を体系的に伝えたい場合に適しています。複数ページにわたって構成されているため、ストーリー性を持たせたり、写真やイラストを豊富に使って視覚に訴えたりすることができます。企業のブランディングや信頼感を高める目的にも優れており、じっくり読んでもらうことで、読者の理解を深めることができます。

こんな時に最適:

  • 会社案内、学校案内
  • 高額な商品やサービスの紹介
  • 施設の案内

カタログ:商品を「見せる」ための商品一覧

多数の商品やサービスを掲載し、価格や仕様などを一覧で紹介するのに向いています。商品を見てもらい、購入を促すことが主な目的です。ファッション、家具、家電など、写真が重要な役割を果たす商材では特に有効です。最新の製品情報をまとめた「デジタルカタログ」も増えていますが、紙のカタログは「いつでも、どこでも」見られるという強みがあります。

こんな時に最適:

  • 商品ラインナップの紹介
  • 通信販売
  • 季節ごとの新製品発表

リーフレット:手軽でコンパクトな情報発信

一枚の紙を折って作成するのが一般的で、パンフレットよりも手軽に情報をまとめることができます。サービスや商品の概要、イベントの告知など、簡潔でポイントを絞った情報を伝えたい場合にぴったりです。パンフレットよりもサイズが小さいため、持ち運びやすく、街頭配布や店頭に置くなど、様々な場所で配布することができます。

こんな時に最適:

  • 店舗のメニューやサービス紹介
  • 短期的なイベントやキャンペーンの告知
  • 観光案内、施設の地図

チラシ:瞬時に注目を集める、速報性の高いツール

スーパーや飲食店の特売情報、新規オープンの告知など、速報性や即効性を重視する場合に最も効果的です。一枚の紙に情報を集約するため、限られたスペースでいかに読者の関心を引くかが鍵となります。目を引くキャッチコピーや写真、特典情報などを大きく掲載し、短時間で「伝えたいこと」を理解してもらうことが重要です。新聞の折り込みチラシやポスティングで目にすることが多いですね。

こんな時に最適:

  • セールやキャンペーンの告知
  • イベントの集客
  • 新規開店、求人情報

まとめ:大切なのは「誰に、何を、どう伝えるか」

パンフレット、カタログ、リーフレット、チラシ。それぞれに得意な役割があります。

「誰に(ターゲット)」 「何を(目的)」 「どう伝えるか(内容・デザイン)」

この3つのポイントを明確にすることで、あなたの想いを最も効果的に届ける印刷物が見えてきます。

デジタルが主流の現代だからこそ、手に取った時の質感や、ページをめくる楽しさ、そして紙媒体ならではの「信頼感」が、人々の心に深く響くこともあります。あなたの伝えたいメッセージは、どんなカタチが一番似合うでしょうか。

印刷物についてご検討中でしたら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。あなたの想いをカタチにするお手伝いをさせていただきます。

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制作事例 / パンフレット

  • 就農定住促進パンフレット制作

    若狭町役場

  • 若年者の自殺 啓蒙パンフレット制作

    株式会社東京法規出版

  • 著作権マンガ冊子制作

    株式会社エレクトロニック・ライブラリー

50歳以上の人口が5割の時代の「シニア向け」コンテンツを作るコツ

2024年の統計では、日本の人口のうち約29%が65歳以上の高齢者となり、50歳以上の人口が全体の5割を占めています。少子高齢化が進む中、中高年世代の顧客を多く持つ企業やこれからシニアマーケットに進出しようという企業では、こうした世代に向けて自社のサービスや商品をどのようにプロモーションするべきか、お悩みを抱えているかもしれません。中高年世代やシニア層に向けたコンテンツを企画するときには、どんなことを考えればよいでしょうか。

目次
  1. 「シニア」とはいったい誰ですか?
  2. ターゲットを絞りたいなら「○○世代」でくくろう
  3. こんな表現が読者を傷つける
  4. 誌面のデザインで気をつけたいポイント
  5. 制作会社に発注するときのポイント

「シニア」とはいったい誰ですか?

コンテンツ制作のターゲットを考えるうえで、つい「中高年・シニア向け」とひとくくりにしてしまいがちですが、その年齢層は幅広く、50代、60代、70代、それ以上の年齢の人がいます。それぞれの年代によって育った時代や環境は異なり、価値観や趣味も多様です。また、年齢問わず、今流行している新しいものが好きな人もいれば、自分の青春時代に好きだったものを今でも大切にしている人もいます。

ひと昔前までは「お年寄りといえばこういうものだ」というステレオタイプのイメージがありましたが、現在では通用しなくなっている考え方です。ターゲットのペルソナ設定では、年齢とともに、具体的な生活スタイルや価値観、趣味嗜好などを詳細に検討することが必要です。

ターゲットを絞りたいなら「○○世代」でくくろう

ターゲットにしたい年代がある程度絞られているときには、「世代」でくくるという手法もあります。例えば「昭和世代」というワードでくくれば、平成以降に生まれた若い世代をターゲットから外すことができます。

他には、ある特定の時期に流行したキーワードをキャッチコピーに入れることも有効です。当時の人気商品やレジャー、スポーツ選手の名前やテレビ番組名など、そのキーワードを知っている年齢層にターゲットを絞ることが可能です。

こんな表現が読者を傷つける

中高年・シニア向けコンテンツの制作で一番気をつけたいことは「年齢」を感じさせる表現です。誰でも年を取ることは当たり前ですが、自分の「老い」に直面することは思っている以上にショックを受けるものです。「年齢」を感じさせる表現を盛り込んで、読者を「年寄り扱い」しているように思われないよう注意が必要です。

具体的に気をつけるべきポイントには以下のようなものがあります。

老化現象、寿命、不健康を強調する表現

「物忘れが増えた」「耳が遠い」といった老化現象は多くの人が抱える悩みですが、そうした表現をすることによって読者のコンプレックスを刺激してしまう恐れがあります。また、「死」に関する話題や病気、不健康に関する話題も、表現の仕方によっては読者に不安を与えます。

わざとらしく「やさしい」表現を用いる

「お年寄りに難しいことを言ってもわからないだろうから」と、子ども向けのような、やさしい表現をわざと用いることは、読者の読解力を軽視することにつながり、自尊心を傷つけます。

暗くて地味な色合い

こげ茶色や濃い紫色、紺色など、暗い色や地味な色を多用すると「年寄りくさい」という印象を与えることがあります。シニア層の読者は「年寄り扱いされたくない」という気持ちから、「お年寄り向け」と分かるような地味なデザインの媒体を敬遠する傾向があります。

誌面のデザインで気をつけたいポイント

中高年・シニア向けコンテンツでは内容だけでなく、誌面のデザインにも配慮が必要です。「見やすさ」「読みやすさ」はどの世代向けの媒体であっても重要ですが、特にシニア世代向けの媒体で気をつけたいポイントは以下のようなものがあります。

文字の読みやすさ

老眼は遅くとも40代にははじまると言われており、目のピント調整機能が低下すると、細かい文字や色ベタに重なった文字が読みづらくなります。文字のサイズは大きくし、文字と背景のコントラストが明快な文字色にすることが重要です。また、文字の読みやすさを工夫した書体「ユニバーサルフォント」を使用することも検討しましょう。

配色は明るい色合いで、色数は増やしすぎない

シニア向けだからこそ、年代問わず誰にでも好まれるような、明るくいきいきとした配色にしましょう。ですが、使用する色数を増やしすぎると、読者は記事のどこに注目すればいいのか分からなくなってしまいます。メインで使う色とポイントで使う色を合わせて3~5色にすると見やすい誌面になります。

レイアウトはシンプルに

配色と同様に、文字、イラスト、図表などのレイアウト要素が多くなりすぎると読みにくくなります。シンプルな構成のデザインが分かりやすい誌面のコツです。

音声や動画の活用も検討しよう

説明が長い文章になってしまうときには、音声や動画で伝える方法もあります。紙媒体に二次元コードを掲載して、スマートフォンなどから音声や動画を利用してもらいます。読みづらい長文を読むよりも、イヤホンで音声を聞いたり、動画を視聴したりする方が読者の負担が減る場合もあります。

制作会社に発注するときのポイント

制作会社に発注するときは、ターゲットにする年代だけでなく、どういう価値観を持った人たちに見てもらいたいのかを明確に伝えましょう。デザイン制作では、明るいトーンで見やすく、読みやすい誌面設計をしましょう。「シニア向けだから」という固定観念にとらわれず、読者に寄り添ったコンテンツを制作することが、シニア世代の心をつかむことにつながります。

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制作事例 / パンフレット

  • 飲食店メニュー表(焼肉・野菜)制作

    ココグリル

  • 自殺予防啓蒙パンフレット制作

    株式会社東京法規出版

  • 報告書パンフレット制作

    BOD 三優監査法人

満足いくデザイン案件を発注する7つのコツ

満足いくデザイン案件を発注するには、発注者とデザイナーの間で期待値を揃えることが一番重要です。発注の仕方や準備次第で、成果物のクオリティ・納期・コストが大きく変わります。ここでは、デザイン制作会社やデザイナーに発注する際の 7つのコツ を具体例付きで解説します。

目次
  1. ゴールを明確にする
  2. 制作物の使用シーンを具体的に伝える
  3. 参考デザインを用意する
  4. 必要な情報をまとめて渡す
  5. スケジュールは余裕をもって設定
  6. 修正依頼は具体的に伝える
  7. デザイナーとパートナー意識で関わる
  8. まとめ

ゴールを明確にする

まず、デザインの目的をしっかり言語化することが重要です。「カッコいいデザインで」ではなく、達成したい成果を明確にしましょう。

  • × 悪い例:「とりあえずオシャレに見えるデザインでお願いします」
  • ○ 良い例:「20代女性の新規会員登録を増やしたいので、親しみやすいトーンで」

ポイント:

  • 「誰に」「何を」「どうしてほしいか」を必ずセットで伝える
  • KPIや数値目標があれば共有する

制作物の使用シーンを具体的に伝える

同じデザインでも、使う場面や媒体によって適した方向性が変わります。

  • Webサイト用バナー → 明るく目立つ配色、クリック率重視
  • プレゼン資料 → 信頼感重視、シンプルで読みやすい
  • イベントポスター → キャッチーで大きめの文字

ポイント:

  • 媒体(Web、印刷、SNSなど)
  • 掲載サイズや比率
  • 競合デザインの傾向
  • 使用期限(短期イベントか長期利用か)

参考デザインを用意する

言葉だけで「シンプル」「高級感」と言っても、人によって解釈は違います。参考デザインを3~5点提示すると、完成度が大きく上がります。

  • 自社の過去事例
  • 競合他社の事例
  • PinterestやBehanceなどから探したイメージ

ポイント:

  • 「このデザインの色合いが好き」「この余白感がいい」と理由も一緒に伝えるとベスト
  • デザイナーの主観任せにしすぎない

必要な情報をまとめて渡す

情報が後出しになると、修正回数が増え、デザイナーも混乱します。最初に 発注時のチェックリスト を作っておくと効果的です。

最低限そろえるべき情報:

  • タイトル・キャッチコピー
  • 使用するテキスト原稿
  • 画像素材(ロゴ・写真など)
  • カラールールやブランドガイドライン
  • 使用フォントの指定(あれば)
  • データ納品形式(AI / PSD / PNG / PDFなど)

スケジュールは余裕をもって設定

デザインには、「アイデア出し」→「初稿」→「修正」→「最終確認」というプロセスがあります。想定より1.3~1.5倍の期間を見ておくと安心です。

  • 急ぎ案件でも、初稿の段階で余裕をもたせると修正リスクが減る
  • 修正回数を想定して、スケジュールに組み込む

修正依頼は具体的に伝える

「もっといい感じで」ではデザイナーが迷走します。修正依頼は 定量的・具体的 に伝えるのがコツです。

  • × 悪い例:「なんかダサいのでオシャレにしてください」
  • ○ 良い例:「背景の青をもう少し明るく、タイトル文字を20%大きくしてください」

ポイント:

  • 修正理由を一緒に伝える
  • 優先順位をつける(例:必須修正と要望修正を分ける)
  • できれば修正回数を最初に決めておく

デザイナーとパートナー意識で関わる

発注者とデザイナーは「クライアント」と「制作」ではなく、同じゴールを目指すチームです。

  • 相談ベースで意見交換する
  • デザイナーの提案も積極的に取り入れる
  • 成果が出たらフィードバックを伝える

効果:信頼関係ができると、次回以降の案件で修正回数が激減し、スピードと質が上がります。

まとめ

満足いくデザイン案件を発注するためには、「ゴールの明確化」+「情報の事前共有」+「コミュニケーションの具体化」 が鍵です。

特に効果が大きいのはこの3つ:

  1. 目的とターゲットを明確にする
  2. 参考デザインを必ず用意する
  3. 修正依頼は具体的に伝える

この3つを意識するだけで、修正回数が減り、完成度が高いデザインが得られるようになります。

デザイナーは、発注者の「こうしたい!」を形にするパートナーです。少し丁寧に情報を伝えるだけで、想像以上の成果物に仕上がることもあります。

「どうすれば伝わりやすいかな?」と一歩踏み込んで考えることが、満足度の高いデザインを手に入れる一番の近道です。

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制作事例 / パンフレット

  • 講師向け問題集パンフレット制作

    好学出版

  • 越前市内 御朱印巡りパンフレット制作

    越前市観光協会

  • 永平寺町観光パンフレット制作

    福井県永平寺町

Illustrator?PowerPoint?外注するなら知っておきたい、それぞれの違いと選び方

パンフレットや会社資料、ポスターなど――
資料やデザインを制作する場面でよく聞かれるのが、「これってPowerPointとIllustrator、どっちで作るのがいいんですか?」という質問です。

今回は、それぞれの特徴と違い、メリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。

目次
  1. Illustrator
  2. PowerPoint
  3. どちらを選ぶべき?用途と目的で変わります!

Illustrator

Illustrator(Adobe Illustrator)は、グラフィック専用ソフトで、主に印刷物やWeb画像の制作に用いられます。プロのデザイナーが細部まで設計できるのが特徴です。

Illustratorのメリット

  • デザインの完成度が非常に高い
    → 細かなレイアウト調整、色、フォントの統一感もプロ品質
  • 高解像度で印刷・PDF出力が可能
    → 展示会パネルやチラシに最適
  • ブランドの世界観をしっかり反映できる

Illustratorのデメリット

  • 納品後に社内で編集がしにくい
    → Illustratorが使えないと変更が難しい
  • コストがやや高め
    → 1ページあたりのデザイン作業が細かいため

PowerPoint

PowerPoint(パワーポイント)は、プレゼン資料や社内共有資料でおなじみのビジネスツールです。最近では、見やすさ・伝わりやすさを重視した「伝わる資料デザイン」のニーズが増えており、PowerPointでもプロによる外注が一般化しています。

PowerPointのメリット

  • 納品後に自分たちで簡単に編集・流用できる
    → 社内プレゼンや営業資料などの活用に最適
  • 費用感が抑えられる場合も多い
    → 冊子や印刷用でなければコスト効率も良い
  • アニメーションやスライド効果にも対応可能

PowerPointのデメリット

  • レイアウトの自由度や表現力に限界がある
    → 複雑なデザインや精密なグラフィックには不向き
  • 印刷用途では画質面で弱いことも

どちらを選ぶべき?用途と目的で変わります!

目的・用途例向いているツール
高品質な印刷物(ポスター・冊子)Illustrator
営業資料・提案書・社内共有資料PowerPoint
イベント用の配布資料や説明用スライド両方併用もアリ

ウララコミュニケーションズではどちらの形式にも対応可能です!

目的や用途、納品後の運用に合わせて、最適なツールと構成をご提案できます。
「どちらで作ればいいか迷っている」そんな段階でも、まずはお気軽にご相談ください。

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制作事例 / パンフレット

  • 福井県建設業協会パンフレット制作

    福井県建設業協会

  • 著作権マンガ冊子制作

    株式会社エレクトロニック・ライブラリー

  • 高浜町 図鑑風パンフレット制作

    高浜町産業振興課、高浜水産業振興協議会

“安さ”だけで選んでいませんか?プロがすすめる「安心・高品質」なオフセット印刷の魅力

最近はネット印刷の「安さと手軽さ」が注目され、小ロットのチラシなどには便利な選択肢です。しかし、企業パンフレットや会社案内など、第一印象や信頼感が重要な印刷物では“質”が問われます。そこでおすすめしたいのが「オフセット印刷」。職人の手で丁寧に仕上げられ、色の再現性や紙質の表現力に優れています。特に写真やグラフィックが多い印刷物では、仕上がりの違いがはっきり現れます。

目次
  1. オフセット印刷とは?基本とメリットをおさらい
  2. 実はコストも安くなる?オフセット印刷の“裏ワザ”
  3. プロが語る「最近の紙トレンド」
  4. 品質と安心を求めるなら、オフセット印刷という選択を

オフセット印刷とは?基本とメリットをおさらい

オフセット印刷とは、印刷版を作り、インクを一度ブランケット(中間転写体)に転写してから用紙に印刷する方式。商業印刷では長年スタンダードとされてきました。この方式の強みは何といっても高い再現性と安定した品質。細かいグラデーションや微細な文字、複雑な写真表現でも、ズレがなく安定して美しく仕上がります。加えて、大部数になればなるほど1枚あたりの印刷単価が大きく下がるのも特徴。チラシ、パンフレット、ポスターなど、ある程度のロットがある印刷物に最適です。

オフセット印刷がネット印刷(オンデマンド)より優れているポイント

  1. 色の再現力が段違い

    熟練オペレーターが印刷機を調整し、色ブレの少ない、均一な仕上がりを実現します。

  2. まとめて印刷でコスパ◎

    同じデザインを複数刷ると、1枚あたりの単価がぐっと下がるのがオフセットの強み。チラシやパンフレットにも最適です。

  3. 用紙・加工の選択肢が豊富

    手触り、厚み、光沢感…紙1つで印象は大きく変わります。目的に合った最適な紙を選ぶことができます。

比較項目 ネット印刷(オンデマンド中心) オフセット印刷
小ロット対応
色の安定性 △(出力機に依存) ◎(版による高精度印刷)
単価 ○(部数が多いほど安く)
表現力(特殊紙・加工)
カスタマイズの自由度 △(選択肢少なめ)

ネット印刷(オンデマンド印刷)は安価でスピーディですが、一定以上のクオリティを求める場面では限界があります。一方、オフセット印刷は、“企業の顔”となるパンフレットや名刺、重要な販促ツールなど、「失敗できない印刷物」にこそ、好まれる印刷手法です。

実はコストも安くなる?オフセット印刷の“裏ワザ”

「オフセット=高い」と思われがちですが、それは誤解です。まず、部数が多くなるほど1枚あたりの単価が下がるのは、オフセット印刷の大きな強みです。初期費用(版代など)はかかりますが、印刷機を一度セットしてしまえば大量印刷はスピーディかつ効率的。たとえば「100部」と「1,000部」では、単価が数分の一になることも。定期的に使うパンフレットやチラシなら、先を見越してまとめて印刷するだけで、結果的にコストを大きく削減できるケースが多いのです。

次に印刷の設計にもコストを下げるポイントがあります。たとえば、「同じ仕様のチラシを3パターン印刷する」「複数のリーフレットをまとめて発注する」場合、“面付け”と呼ばれる印刷設計でまとめて刷ることができます。こうすることで、版代や用紙ロスを最小限に抑えつつ、1枚単価をぐっと引き下げることが可能になります。私たちもよく、「デザインやサイズを調整して、2種→1版で印刷」するなどのコスト最適化をご提案しています。

プロが語る「最近の紙トレンド」

印刷プランナーの小林繁さん

「最近は“ちょっといい紙”を選ぶ方が増えてきました」と語るのは、当社の印刷プランナーです。「とにかく安ければいい」という時代から、「手に取ったときに印象に残る紙がいい」「ブランドの世界観をきちんと伝えたい」というニーズへと、着実に変化していると実感しています。

特に注目されているのが、以下のような質感で選ばれる紙たちです。

  • ヴァンヌーボV

    独特のやわらかな手触りと、落ち着いた上品なマット感が特徴。文字も写真も美しく印刷され、特別な場面にふさわしい印象を与えてくれます。高級ブランドのカタログやブライダル関連のパンフレット、記念冊子などに選ばれることが多く、「しっかり作っている感」「こだわりを感じる質感」が評価されています。

  • b7トラネクスト

    高い耐久性と優れた印刷適性を備えた紙で、しっかりとした手触りと高級感が特徴。色鮮やかな印刷が可能でパンフレットに人気です。一般的なコート紙(マットコート紙)と比較して質感に優れていながら、価格はコート紙(マットコート紙)よりも安いというメリットがあります。

  • GAファイルシリーズ

    厚みがありながら印刷適性も高く、インクのノリも抜群。しっかりとした質感を演出したいDMや製品パンフレット、商品のパッケージやタグなどにも好評です。マット系の紙としては珍しく、光の当たり方で微妙に色が変わって見える奥行きのある表現ができるため、デザイナーからの指名率も高めです。

  • レザック66・ナチュラル

    表面に細かな凹凸のあるエンボス加工が施されており、高級感と温かみを併せ持つ人気紙。冊子の表紙や案内状、招待状などに用いられ、特に「紙の存在感でワンランク上の印象を与えたい」というケースにぴったりです。

このように、紙の選び方ひとつで、見る人・触れる人に与える印象が大きく変わるというのは、意外と知られていないポイントです。企業パンフレット、採用案内、イベントチラシ…どんなに内容が良くても、紙質がチープだと「安っぽい会社かも」という印象を与えてしまう可能性も。逆に、紙にこだわるだけで「センスがいい」「信頼できそう」といったプラスの評価を引き出すことができます。

また最近では、SDGsやサステナビリティへの関心が高まっていることを背景に、再生紙やFSC認証紙などの環境配慮型用紙を積極的に選ぶ企業も増えています。「環境にやさしい企業であること」をさりげなく印象付けられるのも、紙選びの戦略のひとつです。

とはいえ、「種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」「コストも気になるし、仕上がりにも妥協したくない」といった声が多いのも事実。そんなときに頼っていただきたいのが、私たち“紙のプロ”です。印刷する内容や目的、ターゲット、デザインの方向性を踏まえた上で、最適な紙・加工・印刷方法をご提案いたします。「なんとなくこの紙にした」ではなく、「この紙を選んだ理由がある」——そんな戦略的な紙選び、はじめてみませんか?

品質と安心を求めるなら、オフセット印刷という選択を

オフセット印刷は、機械だけで完結する印刷ではありません。印刷前の「色校正」や、用紙の選定、加工の相談など、人の目と経験が活きる工程が多くあります。ネット印刷ではなかなか相談しにくい「このイメージをどう表現したらいい?」といったご相談にも、オフセット印刷なら制作側と直接やりとりできる安心感があります。

「高いかも」「手間がかかりそう」と敬遠されがちなオフセット印刷。でも実は、部数や設計次第ではオンデマンドよりも安くなることも珍しくありません。何よりもその品質の高さと、「一緒につくる」プロの安心感は、ネット印刷にはない大きな価値です。紙にこだわりたい。ブランドをしっかり伝えたい。そんな時こそ、“オフセット印刷”を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?

オフセット印刷はこんな方におすすめです
  • ブランドイメージをしっかり伝えたい方
  • デザインにこだわりがある方
  • 印刷の仕上がりでガッカリしたくない方
  • リーフレット・パンフ・名刺などの印刷を考えている方

無料相談・お見積り受付中!
印刷物の仕様が決まっていなくても大丈夫!「こんな用途で使いたい」だけ伝えていただければ、紙・加工・部数・予算に合った最適なプランをご提案いたします。

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制作事例 / パンフレット

  • 就農定住促進パンフレット制作

    若狭町役場

  • 英会話アプリ紹介パンフレット制作

    ジョイズ株式会社

  • 振り込め詐欺啓蒙パンフレット制作

    株式会社東京法規出版

スタイリッシュなデザインが企業パンフレットに求められる理由

ビジネスシーンにおいて「デザイン」は単なる装飾ではなく、企業の印象やブランド価値を左右する重要な要素です。特に、コーポレートパンフレットやサービス案内、採用案内などでは「信頼感」「洗練」「先進性」を感じさせるスタイリッシュなデザインが求められています。

情報があふれる現代、ターゲットの心に残るには、短い時間で的確に印象を与えるデザインが欠かせません。スタイリッシュなデザインは、視覚的な美しさだけでなく、「この会社に任せたい」「一緒に仕事をしたい」と感じさせる信頼性の土台にもなります。

また、デジタル全盛の時代だからこそ、「紙のパンフレット」を作ることの意義が見直されています。ウェブやSNSでは流れていく情報も、手元に残るパンフレットは「会社の顔」としての役割を果たし、商談や展示会、採用イベントなどで“直接手に取れる安心感”と“記憶に残る体験”を提供できます。

目次
  1. なぜパンフレットなのか?
  2. スタイリッシュなデザインの効果と価値
  3. スタイリッシュなデザインをつくるために意識していること
  4. おわりに

なぜパンフレットなのか?

デジタルマーケティングが主流となった今、あえて「紙のパンフレット」を作る意味が問われています。ウェブサイトやSNSの情報は瞬間的に届く一方で、流れていきやすい側面があります。それに対し、パンフレットは「手に取って目を通す」「保管され、必要な時に再び読まれる」という“持続性”と“信頼性”を兼ね備えています。

商談、展示会、採用イベント、店舗での配布など、直接手渡せる場面では、パンフレットは「会社の顔」としての役割を果たし、担当者の説明を補完します。さらに、印刷物ならではの質感やデザイン性は、“実体感”や“企業のこだわり”を読み手に伝える力となり、デジタルだけでは生まれない深い印象を残すことができます。

スタイリッシュなデザインの効果と価値

スタートアップ企業にとってのパンフレットの価値

スタートアップ企業にとって、パンフレットは「信頼性」を補うツールとして欠かせません。創業間もない企業では、実績や知名度が不足しがちです。しかし、しっかり作り込まれたスタイリッシュなパンフレットがあることで、事業のビジョンや価値観、サービス内容を効果的に伝えられ、相手に安心感を与えることができます。
投資家への説明、提携企業へのプレゼン、採用活動など、あらゆる場面で「会社の顔」として活躍するパンフレットは、スタートアップにとって重要な営業ツールです。

経営層や意思決定者へのアピール

経営層やBtoBの取引先など、目の肥えたプロフェッショナルには「見た目の美しさ」「無駄のなさ」「上質さ」が強く求められます。シンプルでありながら高級感のあるデザインは、信頼感や誠実さを伝え、取引につながる印象を与えます。

若年層・採用ターゲットへのアプローチ

採用パンフレットでは、若い世代が「今どき感」「おしゃれさ」を重視する傾向があります。時代性やトレンドを取り入れたスタイリッシュなデザインは、「魅力的な会社」「自分もここで働きたい」と感じさせる後押しとなります。

商品・サービスの付加価値を高める

デザインは、商品やサービスの「顔」でもあります。特に競合が多い分野では、デザインの差が顧客の判断基準になります。スタイリッシュなデザインは「プロフェッショナル感」や「特別感」を演出し、価格競争に巻き込まれない価値をつくり出します。

スタイリッシュなデザインをつくるために意識していること

どのようにしてスタイリッシュなデザインを実現できるのか?

余白を活かす

情報を詰め込みすぎず、余白を効果的に使うことで洗練された印象を生み出せます。

色数を絞る

トーンを統一し、2~3色程度に抑えることで、上質感と統一感が生まれます。

フォントにこだわる

伝えたい印象に合わせてフォントを選び、見出し・本文のメリハリを意識することで、情報が整理されて見えます。

画像やアイコンの統一感

写真やイラストのトーンを合わせることで、パンフレット全体に一貫性が生まれ、プロフェッショナルな印象を与えます。

これらの要素を「なんとなく」ではなく、目的に基づいて選択・構成することが、スタイリッシュなデザインには欠かせません。

おわりに

弊社にはスタイリッシュなデザインを得意とする経験豊富なデザイナーが在籍し、企業の目的やターゲットに合わせた最適なデザインをご提案しています。「デザインの方向性に迷っている」「自社の強みを効果的に表現したい」「信頼感や先進性を伝えたい」「スタートアップとして信頼されるツールを持ちたい」――そんなお悩みをお持ちの方、ぜひ一度ご相談ください。

プロフェッショナルの力を活用し、御社の魅力を最大限に引き出すパンフレットを一緒に作り上げてみませんか。

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制作事例 / パンフレット

  • 福井県伝統工芸品冊子制作

    福井県産業労働部産業技術課

  • 講師向け問題集パンフレット制作

    好学出版

  • 振り込め詐欺啓蒙パンフレット制作

    株式会社東京法規出版

デジタル時代に“紙”が効く!見直される紙の力とパンフレットに最適な「紙の種類・厚さ」ガイド

ウェブやSNSなど、情報がデジタルで溢れる現代。あらゆるものがオンライン化するなか、いま改めて「紙」の価値が見直されています。手に取って読む、めくって感じる、保存して何度も読み返せる——紙のコミュニケーションには、デジタルにはない“実感”があります。

特に企業パンフレットや会社案内、製品カタログといったツールでは、信頼感や丁寧さといった印象を届けるために「紙」を選ぶ企業が増えています。

しかし一方で、「どんな紙を選べばいいのかわからない」という声もよく聞きます。今回は、パンフレット制作における代表的な紙の種類や厚さの選び方を、編集プロダクションの視点からご紹介します。

目次
  1. コート紙・マットコート紙とは?定番の2種類を解説
  2. 「110kg」ってなに?パンフレットに適した紙の厚さ
  3. 紙選びで失敗しないために考えたいこと
  4. 実際の制作事例から見る「紙の選び方」
  5. 紙もコンテンツの一部。だからこそ“編集力”が活きる
  6. おわりに

コート紙・マットコート紙とは?定番の2種類を解説

まず押さえておきたいのが、商業印刷でよく使われる**「コート紙」と「マットコート紙」の違いです。

コート紙

表面に光沢のある塗料が塗られた紙。ツルツルとした質感で、写真やビジュアルが鮮やかに映えるのが特長です。高級感のある印象を出したいときや、ビジュアル重視のデザインに向いています。

マットコート紙

コート紙と同様に表面加工が施されていますが、こちらは光沢を抑えた仕上がり。しっとりとした手触りで、落ち着いた印象になります。
文章を読ませたいパンフレットや、信頼感を重視する企業案内におすすめです。

「110kg」ってなに?パンフレットに適した紙の厚さ

印刷の現場でよく出てくる「110kg」という単位。これは四六判(788×1091mm)の紙1000枚の重さを示しています。
つまり、「コート110kg」や「マットコート紙110kg」といった表記は、「この種類の紙を厚さ110kgで使用」という意味。
110kgはパンフレット用としては非常に一般的で、「しっかりしているけど分厚すぎない」という、ちょうどよい厚みといえます。

たとえば、

  • コート110kg → ツヤ感があり、写真の色がよく出る。視覚重視に向いています
  • マットコート110kg → 落ち着いた光沢と読みやすさのバランスがよく、幅広く使えます

紙の厚みは、読み手が「どう感じるか」に直結します。

紙選びで失敗しないために考えたいこと

紙は単なる“素材”ではなく、メッセージを運ぶ媒体のひとつです。目的やターゲットに合った用紙を選ぶことで、伝えたい印象がより的確に届きます。

たとえば、

  • 商品の魅力を直感的に伝えたい → コート紙
  • 丁寧に読んでほしい、落ち着いた印象にしたい → マットコート紙
  • 配布コストを抑えたい → 90kgなどのやや薄手の紙
  • しっかり感や特別感を出したい → 135kg以上の厚めの紙

また、パンフレットの用途(展示会・営業訪問・郵送など)に応じて、耐久性や見栄えも考慮したいところです。

実際の制作事例から見る「紙の選び方」

弊社が手がけた事例の中から、紙選びが印象に大きく影響したケースをご紹介します。

[事例1]BtoB向け会社案内(製造業 A社)

堅実で信頼感のあるイメージを伝えるため、マットコート紙110kgを採用。「しっかり読んでくれそう」「落ち着いたデザインが映える」と、展示会でも好評でした。

[事例2]観光ガイド冊子(自治体 B市)

風景写真や施設紹介を美しく見せるため、コート紙110kgを使用。色の再現性が高く、「旅行気分が盛り上がる」と評判に。

[事例3]採用パンフレット(IT企業 C社)

若い世代へのアプローチを意識し、マットコート紙135kgを選定。しっかりした質感で、“ちゃんとしている会社”という印象を与えられたとの声がありました。

紙もコンテンツの一部。だからこそ“編集力”が活きる

デジタル全盛の時代だからこそ、「あえて紙で届ける」価値はますます高まっています。視覚・触覚・時間の感覚を通じて、情報が“深く伝わる”体験をつくれるのが紙の力です。

私たちは、編集・デザインだけでなく、紙の選定や印刷ディレクションまで含めたトータル提案が可能です。パンフレットの“内容”を一緒に考える立場だからこそ、どんな紙がふさわしいかを一緒に考え、提案できます。

おわりに

「パンフレットの紙、何を選べばいいかわからない」「ちょっとした相談をしたいけれど、誰に聞けばいいの?」そんなときこそ、お気軽に私たちにご相談ください。

デジタルにはない、“手に取る体験”の力を、紙で届けてみませんか。印象に残る一冊を、一緒につくりましょう。

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制作事例 / パンフレット

  • 振り込め詐欺啓蒙パンフレット制作

    株式会社東京法規出版

  • 「ラインケア」啓蒙パンフレット制作

    株式会社東京法規出版

  • 講師向け問題集パンフレット制作

    好学出版

記事における文字の大きさとテキストの文字数の重要性

書籍や雑誌、パンフレットなど印刷物を制作するとき、そこで使用する文字の大きさとテキストの文字数は、読者の興味を引き、理解を深めるためにとても大切な要素となります。

ウララコミュニケーションズのデザイナーが、一般的な設定をどうすべきか、デザインとのバランスをどう考慮するかなどを解説します。

目次
  1. 文字の大きさはどうすべきか
  2. 最適なテキストの文字数
  3. デザインとのバランス

文字の大きさはどうすべきか

文字の大きさは、読者の関心喚起や、内容の理解という点から重要な要素となります。小さすぎる文字は視認性に欠け、特に高齢者や視力に不安のある読者にはストレスになります。一般的には、本文は10~12ポイント、小見出しは14~18ポイントが推奨されます。メインタイトルとして使われる大見出しは、24ポイントから48ポイント程度が適しているといわれます。

適切な文字の大きさは、読者が内容をスムーズに理解するために重要で、文字が小さ過ぎると、読者は読む気を失くしてしまいます。逆に文字が大きすぎると、情報量が過大になるため目が疲れやすくなるだけでなく、ページ全体のデザインバランスが崩れる原因になります。適切な大きさの文字を使用することで、読者にとっても読みやすく、バランスの取れた印刷物となります。

最適なテキストの文字数

テキストが多すぎると、読者は圧倒されてしまい、重要な情報を見逃す可能性があります。A4サイズで制作する場合、文字の大きさを一般的な10~12ポイントとし、適度な余白や行間を確保すると想定すると、本文の文字数を500~700文字程度で設定することで、内容をコンパクトにまとめ、読みやすさを向上させることができます。

読者が興味を持つ分野であれば、長文でも読み進められますが、基本的には要点を短くまとめることが重要です。例えば、Q&A形式にする、あるいは、箇条書きみすることなどで、情報を整理し、視覚的にわかりやすくすることができます。

デザインとのバランス

テキストとデザインのバランスを取ることも大切です。レイアウトでは、テキストの配置では、段組みを工夫するなど、視覚的に心地よいレイアウトは、読者の興味をひく要素となります。また、写真やイラストを効果的に配置することで、テキストの内容を補完し、読者の注意を引くことができます。

使用する印刷物の判型の大きさと推奨されるテキストの文字数(本文)は以下の通りです。

◇A4 サイズ(210mm x 297mm)

フォントサイズを10~12pt とした場合
テキストの文字数(本文): 約500~700 文字

◇A5 サイズ(148mm x 210mm)

フォントサイズを10~12pt とした場合
テキストの文字数(本文): 約250~400 文字

◇B5 サイズ(182mm x 257mm)

フォントサイズを10~12pt とした場合
テキストの文字数: 約400~600 文字

◇名刺サイズ(91mm x 55mm)

フォントサイズを8~10pt とした場合
テキストの文字数: 約30~50文字

◇ポスター(A1を想定=594mm x 841mm)

フォントサイズ12pt 以上とした場合
テキストの文字数(本文): 約1000~1500 文字

これらのポイントを考慮することには次のようなメリットがあります。

  • 視覚的な快適さにより、読者は無理なくテキストを読み進めることができるようになります。
  • 段組みの工夫などで整理された情報が受け取りやすくなります。
  • 視認性が向上するため読者は情報の把握が容易になり、デザイン全体からプロフェッショナルな印象を受けることになります。
  • 図版やイラストが効果的に配置されたデザインで情報がわかりやすくなります。

ここで大切なことは、一貫性があり、高品質なデザインであることです。

読者にとって価値あるコンテンツを提供するために、記事における文字の大きさとテキストの文字数の重要性を大切にしましょう。そして、全体的に高質なクオリティを提供するにはやはりプロのサポートが必須です。お気軽にご相談ください。

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制作事例 / パンフレット

  • ホテル・レストラン向け器類パンフレット制作

    貨泉産業株式会社

  • 福井県伝統工芸品冊子制作

    福井県産業労働部産業技術課

  • 報告書パンフレット制作

    BOD 三優監査法人

メッセージを伝えるために有効な図版とは

印刷物やWebサイトを製作するときに、重要な役割を果たすのが「図版」です。図版とは何か、その有効な使い方や効果について、当社のデザイナーが説明します。

目次
  1. 図版とは
  2. 図版の役割
  3. 図版とイラストの違い
  4. ユニバーサルデザインも取り入れて

図版とは

印刷物やWebサイトで掲載されるコンテンツの中で、表、グラフ、地図など、視覚的に情報を表現するものをまとめて図版といいます。コンテンツを制作する際に、本文の記述以外にメッセージを伝える手段として使われるますが、情報整理のために、そして読者の理解を助けるためにも有効なものです。

図版の役割

図版は視覚的に情報やデータを表現することで読者の理解を助けるという重要な役割を果たします。例えばグラフやチャートはテキストだけでは読み解くことが困難な数値データをひと目で把握するのに役立つという視覚的な効果があります。

また図版はテキストが並ぶコンテンツの中で、重要なポイントを強調し読者の関心を喚起します。図版には説明を補完するという役割もあります。視覚的な説明が読者の理解を深めてくれます。テキストだけが並ぶコンテンツは「文字文字(もじもじ)している」と敬遠されることが多いので、図版を入れることでコンテンツの親しみやすさや読みやすさに貢献してくれます。

さらに、高品質な図版の利用は、プロフェッショナルな印象を読者に与えコンテンツの信頼性を高めてくれます。

図版とイラストの違い

図版と同じようにコンテンツに彩りを加えるものにイラストがありますが、図版とイラストの違いはどこにあるのでしょうか。図版はコンテンツに記載された情報の「関係付け・位置付け」が表現できます。文字で書かれた内容を立体的に捉え、情報を明確化してくれるものです。一方のイラストはイメージを具体的に伝えたい場合に有効です。図版は論理的な存在で、イラストはイメージを表現するものといえるかもしれません。

例えば、ピクトグラムは公共の場で、トイレやエレベータ―、非常口などの位置を示したり、オリンピックなどで競技を示すアイコンとして使用されたりするものとしてすっかりおなじみとなりました。視認性に優れ、意味の誤認識を起こしにくく、さらには案内板として長期間掲示されても目になじむ、そして、公共性に優れたデザインであるという意味ではピクトグラムは究極の図版だと考えます。

図版を作る際には、次のような工夫も行います。例えば日本地図は、小学生向けの教材で使用するものだと県境や行政区域の境などを正確に書き必要がありますが、社内報や雑誌などで、地域別に数値を比較するときなどは日本の姿を正確にする必要はなく、ドットで国土の形を作ったり、立体的にしたり、制作するものテイストに合わせてデザインの表現を変えていきます。

ユニバーサルデザインも取り入れて

図版を効果的に使用できると書籍や雑誌、Webサイトなどのコンテンツがグッと分かりやすくなります。私たちデザイナーもそうした効果を意識して、日々制作に携わっています。

例えば、注目されているユニバーサルデザインは、年齢、障害の有無、文化や言語の違いなどに関係なく、誰もが使いやすいデザインを目指すものですが、より多くの人々が情報にアクセスし、利用できるようになるため、私たちも意識して取り入れることがあります。

発行する書籍や雑誌、Webサイトのデザインテイストに合わせる事で、まとまりのある成果物が出来上がります。ご相談いただければ、コンテンツをより効果的にする図版を提案させていただきますので、ぜひお問い合わせください。

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制作事例 / パンフレット

  • 高齢者向け生活啓蒙パンフレット制作

    株式会社東京法規出版

  • 越前おろしそば パンフレット制作

    越前市観光協会

  • 講師向け問題集パンフレット制作

    好学出版

制作会社や印刷会社がいうコート紙とマットコート紙って違いって?

会社パンフレットの更新や展示会などでのチラシを制作する際に印刷用紙についても社内でご相談しているのではないでしょうか。お客さまは選ぶにあたっては手触りを他社とは違ったものにしたいや、今回はコスト優先にしたいので金額をできる限り抑えたいなど、さまざまな理由があると思いますので今回の記事で印刷用紙について少し解説していきます。

目次
  1. コート紙やマットコート紙など用紙種類は何がある?
  2. 90kg、110kg、135kgなど斤量(紙の厚さ)はどう選べばいい?
  3. Web広告やTVCMででているネットプリントってどうなの?

コート紙やマットコート紙など用紙種類は何がある?

まずは印刷用紙にはどういった種類があるのかみていきましょう。

印刷用紙は大きく分けて3つに分かれます。

1.コート紙

光沢感のある用紙です。光沢感があるため、写真を多く使用したビジュアルメインのパンフレットやチラシなどにおすすめです。手触りとしては“つるつる“しています。

≪具体例≫写真集、展示会用のイベントチラシ、ポスティング用チラシ など

2.マットコート紙

コート紙とは反対に光沢を抑えていてつやがない用紙です。文字要素が多くしっかり説明したいパンフレットなどにおすすめです。手触りとしては“しっとり“しています。

≪具体例≫会社案内パンフレット、製品・商品パンhuレット、取り扱い説明パンフレット など

3.上質紙

マットコートと同じく光沢感がないのは同じですが、加えて筆記性に優れた用紙です。筆記性に優れているため、お客さまやユーザーなど対象者の記載が必要な制作物などにおすすめです。手触りとしては“ざらざら“しています。

印刷用紙は以上のように大きく分けて3種類に分けられます。その中で、例えば高級感をもっと求めたいということであれば、印刷するだけで質感のある「OK金藤」や「ヴァンヌーボ」という特殊紙を使用することも検討できます。但し、特殊紙はその分コストも高くなりますので、使用目的や予算にあわせて検討しましょう。

90kg、110kg、135kgなど斤量(紙の厚さ)はどう選べばいい?

ここまでは用紙の種類をお伝えしましたが、次に斤量についてお伝えします。制作会社や印刷会社とやりとりをしていく中で、「マットコート135kg」や「コート110kg(”コートひゃくとう“という場合もある)」といった単語を聞いたことがないでしょうか。“数字+kg”の部分が斤量といって用紙の暑さを示しています。この斤量が薄すぎると選んだ用紙によっては透けてウラ面がみえてしまうこともありますので注意しましょう。“〇〇kg”というのは原紙が「四六判(しろくばん)」「菊判(きくばん)」「A判」「B判」などの場合があります。それぞれの原紙が1,000枚のときの重さ(kg)で表しています。

選んだ用紙によって斤量(紙の厚さ)は変わりますが、一般的には「135kg」は~16ページぐらいまでの会社案内パンフレットに使うとしっかりしたものといったイメージを持ってもらえます。それ以上のページ数になると「70kg」「90kg」や「110kg」などにすることをおすすめです。また2種類の用紙を使用することでコストは上がってしまいますが、表紙回り(表1、表2、表3、表4)は「135kg」と厚めにして本文(表1、表2、表3、表4以外の中の用紙)は「90kg」「110kg」にすることでも仕上がりが他社とは違うパンフレットができるのではないでしょうか。どの斤量が制作物に合うかの図を作成しましたので下記もぜひご参考にしてください。

ここまでは印刷用紙や斤量(紙の厚さ)についてお伝えしてきましたが、最後にネットプリント会社を活用するなど印刷コストを抑える方法をお伝えします。

Web広告やTVCMででているネットプリントってどうなの?

Web広告やTVCMなどでネットプリントのことを見たことがある人は多いのではないでしょうか。制作物を印刷するには、ネットプリントを活用して印刷する方法と印刷会社へ仕様を伝えて印刷してもらう2つの方法があります。どちらもそれぞれメリット、デメリットがあるので一つずつみていきましょう。

1.ネットプリント会社

○メリット:印刷コストが安い

ネットプリント会社によっては各店舗に持ち込んで、窓口担当者に渡して印刷することも可能ですが、基本的にはWeb入稿がメインのやり方となります。Web入稿のほうが自分のPCから印刷入稿作業まで完了できるため移動コストも削減できます。その分、ネットプリント会社も印刷工程に割く人件費が低く抑えられるため、その結果印刷コストも低く抑えられます。

●デメリット:トラブルや急な対応に弱い

先程、印刷に割く人件費を抑えられるから印刷費コストが抑えられるとお伝えしました。そのため各案件について担当営業がつかないということなのでトラブルや問題が発生した際は自分たちが対応しなくてはいけません。またトラブルが起きたということは急ぎの対応が求められていると思いますが、ネットプリント会社によってはコールセンターへすぐつながらずにずっと待たされているケースもあります。

2.印刷会社

○メリット:トラブルが起きた際に一緒にすぐ対応してくれる

先程、ネットプリント会社は担当営業がつかないとお伝えしましたが、印刷会社は必ず営業担当がつきます。そのためトラブルや問題が起きた際にはその担当営業にすぐ連絡を入れご相談することが可能です。また高級感のある用紙を使いたいや他社とは変わった加工で差別化を図りたいなどの印刷における相談にもプロ視点でのってくれます。

●デメリット:印刷費コストが高くなる

印刷の担当営業が印刷に関する全工程すべて責任を持ってみてくれる分、人件費はもちろん高くなるため、その分の印刷費コストも上がります。今回は予算コストがあまり印刷にかけられない場合には、ネットプリント会社へお願いしたほうがいいでしょう。但し、その場合はある程度、印刷の知見のあるメンバーが対応しないと印刷トラブルの対応が難しくなります。

印刷費コストとトラブル対応について、ネットプリント会社と印刷会社の違いを挙げましたが、他にも下記のようにいくつ違いがあります。

  • 色校正に臨機応変に対応しているかどうか
  • 納品された印刷物の完成版に品質の違いがある
  • 印刷納期について融通が利くのか

当社では制作会社のプロとして、紙媒体の制作にももちろん対応しておりますので、印刷に関することについてもわからないことがあったらぜひお気軽にお問い合わせください。ネットプリント会社、印刷会社ともにそれぞれのメリット・デメリットがありますので、そちらをお伝えしたうえで、お客さまが求めていることを実現するためにコンテンツを通して貢献いたします。

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制作事例 / パンフレット

  • ホテル・レストラン向け器類パンフレット制作

    貨泉産業株式会社

  • 著作権マンガ冊子制作

    株式会社エレクトロニック・ライブラリー

  • コンサルティング会社パンフレット制作

    エクネス株式会社